脚本家/小説家・太田愛のブログ
『犯罪者』(KADOKAWA)


『幻夏』(KADOKAWA)

第67回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補


『天上の葦』(KADOKAWA)



『彼らは世界にはなればなれに立っている』(KADOKAWA)

第4回山中賞受賞


『鯉』(光文社刊「Jミステリー2022FALL」所収)



『未明の砦』(KADOKAWA)

第26回大藪春彦賞受賞


『夏を刈る』(光文社刊「Jミステリー2023 FALL」所収)

第77回日本推理作家協会賞(短編部門)候補


『最初の星は最後の家のようだ』(光文社)


短編『十月の子供たち』の全文と、Karen Ann Takizawaさんによる英訳版を掲載したWEBサイトを本日公開いたしました。今年のサプライズ第2弾です。

WEBサイトは→→→こちらです

 

昨年上梓した初短編集『最初の星は最後の家のようだ』の巻頭に収めたこの物語は、推薦文を書いてくださった翻訳家の金原瑞人さんの思いがけない提案から翻訳版の企画が始まりました。

「こんな時代だからこそ、『十月の子供たち』をインターネット上で無料公開しませんか。それも日本語だけでなく、ロシア語やウクライナ語でも読めるようにして」。

短編集のなかの一編だけを翻訳し、WEBで公開する――自分では思いもよらない発想でした。

 

版元の光文社さんも賛同してくださって、実際にやるならまず英語版からと決まったのが昨年の秋。翻訳の労を取ってくださったのは、金原さんにご紹介いただいたKaren Ann Takizawaさんです。Karenさんは法政大学名誉教授で、これまでたくさんの英語、日本語の翻訳プロジェクトに携わってこられました。また、WEBサイト開設にあたっては、KADOKAWAの編集の方も応援に加わってくださいました。

 

そして今日、5月22日、英語版と日本語版の両方を掲載したWEBの公開にこぎつけました。「こんな時代だからこそ」という金原さんの言葉が改めて思い出されます。企画がスタートした頃にくらべて、世界の状況は悪化の一途を辿っているように思います。

 

日本語は無理だが、英語なら読めるという友人・知人をお持ちの方、このWEBサイトのことを知らせていただければ幸甚です。

また、純粋に英語版と日本語版をくらべて読むという楽しみもあろうかと思います。『十月の子供たち』がひとりでも多くのかたに届くことを願っています。

 

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お知らせをもうひとつ。

赤旗日曜版5月24日号にインタビューが掲載されています。「憲法今、言いたい」というシリーズでこれまで加藤登紀子さん、あさのあつこさん、青木理さん、日色ともゑさんなどがインタビュイーとしてお話しなさっています。電子版はすでに24日号に更新されています。こちらもぜひ。

元日にお知らせした「サプライズ」の第1弾、やっとお伝えできる日となりました。『犯罪者』がAmazonのPrime videoで連続ドラマとして映像化され、この夏、7月17日(金)より世界独占配信されます。

相馬役に高橋一生さん、鑓水役に斎藤工さん、修司役に水上恒司さん、監督は『エゴイスト』の松永大司さん、脚本は『相棒』『科捜研』『コナン』の櫻井武晴さんです。

キャストの方々、松永監督、Prime videoの大石圭介さん、そして太田のコメントと詳しい情報が→→こちらのページでご覧になれます。

真崎役、中迫役、山科早季子役など他のキャストが気になる方もいらっしゃるかと思います。追って発表されていきますので、どうぞお楽しみに。

 

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そして、大事なお知らせをもうひとつ。「WEB別冊文藝春秋」で連載中の『ヨハネたちの冠』第10回、本日配信されました。

 

楓公園で透矢たちが藤倉と話をしていた同じ夜、中州から姿を消したスナフキンは、怖ろしい予感に駆り立てられながら東京駅を後にした。マーマレードの瓶から偶然知ったスーパー教育特区をめぐる高見光俊の企て。「戦争に必要不可欠なもの、そいつは兵器だけじゃない」という篠田の言葉がひとときも頭を離れない。高見の真の狙いは何なのか。それをつかむために、スナフキンは日本海に面したある町へと向かっていた――。

 

連載第10回、掲載ページは→こちらです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先月23日に発売された『未明の砦』文庫の重版が決まりました。お手に取ってくださったみなさん、応援してくださったみなさんに感謝、感謝です!

少し先になりますが、今年はサプライズのお知らせがありますので、そちらもお楽しみに!

紀伊國屋書店新宿本店の書店員さんが、「未明の砦」の凄い売り場を作ってくださいました。圧巻です。どうもありがとうございます! お店の近くにいらっしゃるみなさま、出向かれた際には、ぜひお立ち寄りください。

『未明の砦』文庫版が発売されました。本作の新聞連載は2021年4月、コロナ禍のさなかに始まりました。社会全体がパンデミックの不安に覆われたなかでの執筆でしたが、単行本出版と同時に、思っていた以上に多くの方から応援のエールをいただいた幸運な一冊となりました。

連載開始からの5年間で日本も、世界も、思いがけないかたちで大きく変わってきています。希望を持つことがいっそう難しく思える現在、この四人の非正規労働者の若者たちの物語に何かを感じていただければ、著者としては望外の喜びです。未読の方、再読したい方、ぜひお手にとってみてください。

(Amazonは→こちら

カドカワのウェブサイトで冒頭部分の試し読みもできます。

こちらです。

 

また、ジュンク堂書店松坂屋高槻店の書店員さんが、美しいパネルを飾って凄い売り場を作ってくださっています。いつもありがとうございます。

 

 

 

「WEB別冊文藝春秋」で連載中の『ヨハネたちの冠』第9回が、

本日(3月3日)、配信されました。

 

楓公園で翔琉たちと別れた透矢と青明は、夏至の日以来、初めて部屋から出てきた母・史子が待つ家に帰ってきた…はずだった。ところが、しんと静まり返った家の中には母の姿も、幼い理久の姿もなく、一枚のメモが残されていた……。

第9回では、HASによって心を壊された母・史子、そして粉々に破壊された史子のスマホをめぐる出来事によって、透矢たちがスーパー教育特区・柊谷の秘密にまた一歩、足を踏み入れます――

 

連載第9回の掲載ページは→こちらです

 

 

 

 

 

 

 

 

明けましておめでとうございます。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

昨年は初めての短編集『最初の星は最後の家のようだ』を上梓いたしました。念願だった清水裕貴さんの写真、國枝達也さんの美しい装丁で大切な一冊となりました。また、毎日新聞の年末企画「この三冊」では、歴史学者の加藤陽子さんに同書を選んでいただき、感激しました。

 

今年は別冊文藝春秋で連載中の『ヨハネたちの冠』がいよいよ物語の佳境を迎えます。そのほかに2つのサプライズ企画が進行中で、近日中には詳細をお知らせできる予定です。当ブログ、ホームページでお伝えしますので、乞うご期待。

 

本年が皆様にとって幸多き年になりますようお祈り申し上げます。

 

2026年元日

 

 

「WEB別冊文藝春秋」で連載中の『ヨハネたちの冠』、連載第8回が配信されました。

 

今回は「第五章 潜像」。章題の「潜像」とは、写真のフィルムなどに光があたった時にできる、肉眼では見えない画像のことです。これに現像処理をすることで目に見える像になります。この章では題名のとおり、ある登場人物の抱える思いがけない秘密が明かされます。と同時に、断片的だった夏至の夜の出来事も、透矢たちと藤倉の推理によって次第に事件の輪郭を結び始めます。藤倉の名を騙った男・富井圭吾は一体なぜ柊谷に現れたのか?


連載第8回の掲載ページは→こちらです

12月13日付の毎日新聞朝刊に掲載された『2025年「この三冊」』で、敬愛する加藤陽子先生ーー東京大学教授、日本近代史--が

『最初の星は最後の家のようだ』を挙げてくださいました。

  ↓

今夏初めて私は太田愛を知った。「相棒」で人間の想念の深さを描いた脚本家が、誰しも憶(おぼ)えのある子供時代の甘やかな時空を小説にしたらどれだけ破壊力を持つものか。好きになれば全部読む。『犯罪者』『幻夏』『天上の葦(あし)』『未明の砦』。人の世の愛と寂しさが頭中に鳴る稀有(けう)な体験をした。

 

どうもありがとうございました! 

 

 

「WEB別冊文藝春秋」で連載中の『ヨハネたちの冠』、連載第7回が配信されました。

 

今回は「第四章 賢者の石をひらく(後篇)」。

透矢がもう二度と学校には来ないと決めて校舎を後にした午後、光叶は事件の手がかりを摑むべく市役所の観葉植物の陰に身を潜め、最も自分に不向きなミッションに挑もうとしていた。一方、スナフキンと別れた翔琉もまた、思いがけない場所で夏至の夜の事件に関する衝撃的な事実を摑む。同じ頃、藤倉は、巧妙に仕組まれたスーパー教育特区の暗部を探り出していた。

 

連載第7回掲載ページは→こちらです。

 

photo by Harry caoUnsplash)