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先週読んだ漫画 14/02/16-02/22

先々週はゼロ。今週もこれだけ。
いかんなあ、ついついゲームばっかりやってるなあ。積み漫画が減らない…。

●もしも新人漫画家の担当が彼氏で編集長だったら/かなりあ由歌

図書館で何気なく借りた本。内容はタイトルに書いてある通りで、多分、それで十分に内容を表現しきっているので、中身はなくても大丈夫だろう。ほぼ俳諧の境地か。
いや、厳密にはそれでは若干語弊がありそうだな。タイトルはヒロインの漫画家ポチ子の妄想であって、実際は、ストーカーまがいに編集長宅に転がり込んで恋人でもないのに妄想全開でアタックしまくるポチ子をばっさり切り捨てる編集長とのやりとりがメインのモチーフだろうか。つまり、「もしも…彼氏…だったら」の部分は物語の構造となる前提を表した言葉ではなく、ポチ子の願望という意味なのでである。ここがキモ。途中から出てくる妹が実に良い。

WiiU/ファミコンリミックス/任天堂

祝!ファミコンリミックス2発売!
収録ゲームに、個人的にあまりなじみのないタイトルが多いので、とても楽しみだ。

と言う事で、4/24の発売日まで、前作のこちらも粘ってやり込んでいこうと思う。

そこで、早速大台達成。難しいと思っていた全☆3クリアを達成。

ようやく。これで毎夜毎夜スーパーキノコを取ろうとジャンプしまくる生活もおさらばだ。
紙に全44ミッション分の枠線を引いて、キノコの位置や取り方、注意点を書き出して覚え、できるだけ手早く安全にとれるよう、パターンを練ったり、安地を探したり、タイミングを研究したりして、1ミッションずつコツコツと潰していった。
すると、意外にも、あれほど鬼のように見えた難易度が、実際はそれほどでもないことが分かった。単ミッション毎に対応するなら、焦りさえしなければほぼ毎回クリア可能、という状態にまでなった。が、人間は焦るのだ。44ミッションに残機は6。練習通り難所を易々クリアしたかと思うと、その代わりとばかりに、何でも無い、これまでミスしたこともないような平易な場所で落ちたりする。1コンティニュークリアまでは早く簡単に到達したが、そこからノーコンクリアまでは数日じりじりとプレイを繰り返した。クリア達成時のプレイでも最終的な残機は2。連続ハンマーブロスのラスト2ステージを迎えた時点で心臓は早鐘だった。この2ステージはパターンができているので、ミスさえなければ余裕でクリアできる。が、逆に、少しでも操作ミスをしてコースを外れると即死するのがパターンの怖さでもある。ようやく達成した時の安堵感はひとしおだった。

平行して全虹もコツコツやっている。
ただ、全虹は結構厳しそうだな。仮にできたとしても、2の発売には間に合わないかもしれない。

以下に、ここまでのクリア状況をメモっておく。●は全虹済み

●ドンキーコング(7ステージ)
●ドンキーコングJr(7ステージ)
●マリオブラザーズ(10ステージ)
●ピンボール(6ステージ)
●ゴルフ(7ステージ)
●クルクルランド(8ステージ)
●エキサイトバイク(10ステージ)
バルーンファイト(13ステージ。虹残り8)
アイスクライマー(10ステージ。虹残り10)
●レッキングクルー(11ステージ)
スーパーマリオブラザーズ(23ステージ。虹残り20)
ゼルダの伝説(17ステージ。虹残り13)
リミックス1(25ステージ。虹残り24)
リミックス2(25ステージ。虹残り24)
ボーナス(25ステージ。虹残り11)

全虹までは残り110ステージとなる。

得意不得意と言うことかもしれないが、虹基準がゲームで結構ばらつく印象。レックルなんかは、うわミスだらけだな、と思っていても簡単に虹がとれたりするし、逆に、Jrやエキバイはかなりぎりぎりのステージが多かった印象。スーマリやリミックス系は難しそうだな~。

残り50ぐらいまでは、結構さくさく進むと思う。
進展があればまた報告しよう。

3DS/スティールダイバー サブウォーズ/任天堂

14日のダイレクトで発表即配信の自称ゆっくりFPS。
1000円のDLソフトだが、リッチな体験版である仮入隊版は無料。と言うことで早速DL。任天堂もかなりマネタイズやF2Pの試行錯誤してるね。

タイトルを見ても分かるように、かのパッケージソフト、スティールダイバーのリバイバル(リベンジ?)である。そういやスティールダイバーはエントリ書いてなかった。それというのも、結局尻すぼみで最後まで遊んでないからである。慣性の大きな巨大な乗り物を複雑な操作で動かす、というロマンは確かに分かるが、その目的がタイムアタックのみで、結局やってることはトップビューのF1レースゲームと同じ、という点に難があったためだろう。

今作では、踏襲したのは、名前と下画面の操作盤だけ、というほどの再構成を経ており、主観視点での水面下での集団魚雷戦がメインのゲームに生まれ変わっている。
旋回が増えたほかは操作方法はよく似ているが、慣性の掛かり方が非常にマイルドで、実に操作しやすくなっている。これは良し悪しだとおもうが、想定するゲームプレイ層に対しては、多分正解だろう。

モードはメインモードのチーム戦であるマルチプレイとオフでのシングルプレイの2つ。仮入隊版でもインターネットでのマルチ対戦がまるまる遊べるというのは太っ腹だ。まあ、正規軍の餌になってね、と言う事なのだが。
シングルはミッション形式になっており、ハイスコアで入手する勲章を集めて各種アンロック、という流れだ。

プレイの印象は、実に楽しい。
上でも書いたが慣性が小さく操艦しやすいためストレスが小さい。戦いに勝つには、操艦よりも、戦術(そして適度な運)が重要となってくるタイプだ。
この辺はもう少しやり込んだらまとめたい。

非常に残念な点もある。
それは、ネット対戦で、フレンドの概念がないこと。野良しかできないのだ。何というもったいなさ!これでフレンドでチームが組めるなら2000円でも買うというのに!
また、ネット対戦時のロビーが2分の固定ウェイトというのはどうにかならんのか。8人集まったら即スタートして欲しい。
可能性は薄いが、このあたりは是非更新で頑張って欲しいところだ。むろんクラニンでも希望を出そうと想う。

自分で実際にトンツーをボタン入力するモールスチャットは非常に面白いアイデア。が、実際には打鍵が難しいし面倒で全く実用的でない。これは仕様を逆にすべきだったんじゃないかな。
つまり、送信操作は、直接文字を選んだり、定型テキストから簡単に選択送信できるようにしておき、受信側が、「トトトーツーツーツートトト」と音を出して受信しながら、画面のチャットラインに1文字ずつゆっくり表示されるようにするのだ。
D1 NI TEKI 2 WARE KOUSENTYUU
みたいなのがマーキーみたいに飛び交うと雰囲気あるし実用度も高いハズ。

とりあえず仮入隊のままできるところまでコンプしてみるつもり。

脳はすすんでだまされたがる マジックが解き明かす錯覚の不思議/S・L・マクニック他/鍛原多惠子

かなり面白かった。

認知神経科学の観点から、「手品」を問い直す書籍。

何故手品は不思議なのか。なぜタネを見破れないのか。
それはとりもなおさず、人が世界をどのように認識しているか、という脳科学の問題となる。
ならば、人を欺いて「手品」を成り立たせることに長けたマジシャンの知見は、科学にとっても掘り尽くせぬ宝庫ではないだろうか?…というのが本書の趣旨である。

例えば、マジシャンは、確かに素早く正確無比な手技を習得している。しかし、マジシャンのトリックを見破れないのは、決して「素早すぎる」からではないのだ。

錯覚の科学」でも見たように、人間の注意力には限界がある。例えば、視界。普段は誰しも忘れているが、人間の視野の内、高詳細な画像情報が得られるのは、中心のほんのわずかな部分だけである。それ以外の視野は曖昧な解像度のデータを元に脳が作り出した映像だ。それがあまりに自然に作られているので、我々はそこが「ちゃんと見えていない」という事に気づかない。だから、人間の網膜には盲点がある、と言う事も気づかないし、本書で紹介されているように、視界の端では、トランプの絵札カードの種類を判別できないという現実も普段は忘れている。

さらに、集中した時にはそれがさらに顕著になる。人は注意を視界の中心に集め、集中して何かを見つめると、周囲はもはや何も見えていない、と言う状態になる。視野狭窄である。映ってはいるが見えていない、という事だ。だから、バスケの試合のVTRでコートにゴリラがいても気づかないし、マジシャンのトリックが、観客本人の目の前にぶら下がっていても気づかないのだ。

そう、マジシャンとは、素早い技でトリックを隠すのではない。
マジシャンは、巧みな技術で、あなたの注意をトリックからそらすプロフェッショナルなのだ。
注意が行っていなければ、目の前にあるトリックにさえ気づかないのが人間なのだ。

人が何に注意を払うのか、それは自由意思だと思っているかもしれないが、そうではない。
注意というのは生存に直結した重要な機能であるので、本能的な反射や社会的な慣習から離れて自由にコントロールすることは難しい。

もちろんマジシャンはその訓練を積む。マジシャンが自分自身のトリックに注意を払っているようでは、一発でばれてしまうだろう。無意識で体が動くまで練習し、全く意識せずにトリックを行うのだ。それだからこそ、観客である我々は誰もそこに注目しようとは思わないのである。

人間の注意というのは、基本的に1つしかない。
例えば、視界なら中心部分だけ。聴覚なら会話の相手の声だけ聞こえて、後は雑踏の喧噪だ。触覚も基本的には1つだけである。
だから、それらを巧みにコントロールしてトリックと関係の無い部分に注意を引きつける。その間に安全な場所でトリックを行う。これが手品の原理なのである。

例えば、目の前の人物が突然音声を発したら、それは会話を始めたのだと判断し、自動的にその音声を会話として理解するよう注意を向ける。それが自分に対して向けられた会話であるなら、体の向きを対峙させ、視線は話者の顔をとらえる。会話を理解しながら、表情や体の仕草を解釈し、その真意を探ろうとする。こうしたことは無意識に自動的に行われる。アイコンタクト、という言葉があるが、話者が視線を向けると、話者に注視している我々はその話者の見ている物を推測し、同様に視線を向ける習性がある。これは人類の他は犬にしか見られない高次な認知反応である。この反応は意識的に行うこともできるが、逆に、無意識の反応を抑制することは難しい。対戦中にわざと視線をそらせ、つられた相手を倒したという、ガッツ石松の逸話は有名だろう。これは極端な例としても、スポーツにおいてはフェイントという概念は非常に重要である。我々は、目の前の人物や物事の動きを予測し、その予測の先に注意を向ける、という反応が体に染みついているのだ。

だから、マジシャンがぐっと右手に力を入れ、その手を凝視すれば、我々は抗うこともできず、注意をそこに向けざるを得ないのだ。例え、本当は右手は空っぽで、左手に明らかなタネが見えていたとしても、そこに注意を向けられない我々にはそれに気づくことができない。
ネタを見破ってやる!と意気込んでいる人はつられないだろうって?いやいや、マジシャンの方が一枚上手なのだ。ネタを見破ろうと集中している人というのは、逆に、意識と注意が一転に集中しており、注意をコントロールしたいマジシャンにとっては得がたいほどのカモであるのだ。本文中でも紹介されていたが、アメリカの有名マジシャンが、ノーベル賞物理学者のファインマンを手品で手玉に取る話など、あのファインマンをしてだましおおせるのか!と驚愕しきりである。

我々がだまされるのは、我々が注意の適切なコントロールに極めて習熟しており、マジシャンはそれを利用するからである。
純真無垢な子供は手品に騙されない、という言説は正確ではない。確かにマジシャンは子供を苦手とする。しかし、それは、子供は聡くて何処にタネがあるかを見破れるから、ではない。逆である。子供は知識も経験も乏しく、目の前で起きようとしてる現象を理解できないので、そもそも何処に注意を向けて良いのかが分からないのだ。
例えばマジシャンが手に持ったボールを放すとする。我々は、本能的に、それが落ちると判断して、その落ちる先を注意してしまう。その落ちた地点が隠されていて見えなかったとしても、経験から予測される落下時刻にドン、と音がすれば、ボールが落ちた音だと判断する。
子供は違う。手を放したボールが落ちる物だとは分からないので、手のひらの裏側に張り付いているボールを見続けるし、それゆえドンというのがマジシャンが足を踏み鳴らした音であることも分かってしまう。極論すれば、我々は賢いが故に騙されるのである。
本書では、対人コミュニケーションを困難とする自閉症患者も手品に引っかかりにくい、という話も紹介されている。

さて、マジシャンはエンターテインメントであるが、もちろんマジシャンの持つこうした技術は他でも流用できるし、マジシャンの専売特許というわけでもない。
例えばスリ。
体表の接触感覚の注意が、やはり1つしかないことを上手く利用すると、ぐっと肩を押して注意を引きつけた間に、プロのスリは、あなたの腕時計を外して盗んでしまう(同じ技をクロースアップマジックとして行うマジシャンも多い)。腕時計を外されても気づかないなんて!お分かりのように、もちろん一瞬でバンド外す器用な手技も重要であるが、本質的なのは、注意をそらす、という技術である。くだんのスリに掛かれば、ポケットからはみ出た財布を抜き取るなんて朝飯前も良いところだろう。

本書ではそのほかにも、錯覚の科学に出てきたような、記憶や判断に関する人の間違いやすさにも言及がある。そしてそうした人間の「騙されやすさ」を、「活用」する悪人は浜の真砂より多いと言う事である。
悪意だけではない。
善意であっても同様である。例えば、裁判の証言など。我々人間は、目を開いていても、その実、全く何も見てないに等しいのだ、という事を、全ての当事者が十分に理解した上でなければ、「真実」という物があったとしても、それに行き当たるのは難しいだろう。

そうした人間の特性を知ること、特性を知った上で、判断し、理解することの重要性は、もっと意識されも良いと思う。特に、初等教育や義務教育でたたき込む必要があるだろうと私は考える。

S・L・マクニック他/鍛原多惠子
脳はすすんでだまされたがる マジックが解き明かす錯覚の不思議

先週読んだ漫画 14/02/02-02/08

●うそつきリリィ 1-3巻/小村あゆみ

積み漫画消化。恋愛願望の強い高1女子のヒロイン、ひなたは、ある日、超イケメンの苑から告白されて付き合うことに。しかし、彼の正体は、「男が大嫌いで女の子が好き」なあまり、自らも女装する女装男子だった。並んでいると百合にしか見えない彼の見た目が引き起こすトラブルと裏腹にまじめで熱い二人の気持ちは…、といった話。
別に女の子になりたいわけではなく、心は男だし異性愛者だが、姿だけ「女装」が好き、とうい少女漫画にはよくあるパターンの設定だ。
しかし、1巻を読んで、ありがちな設定のラブコメだろうと高をくくっていたら、その実、ラブコメの皮を被ったメタギャグ漫画だった。特に、作者自身が作品より前に出るタイプのメタ系で、かなり好き嫌い別れるだろう。個人的には大変素晴らしいと思う。かなり気に入った作品。続きも是非読みたい。



WiiU/ファミコンリミックス/任天堂

「ゲームをクリアしないで語るような、浅い女じゃないよ」
現在プレイ中のダンガンロンパ2に登場する超高校級のゲーマー、七海千秋の台詞である。
このブログを振り返っても、自分は結構浅い男なのかな~と小骨のように胸に引っかかる言葉だ。

まあ、信念を持ってやれ、という事なのだろう。クリアの定義にもよる訳だし、本人がクリアと思えばクリアなのだろう。例えば、将棋のクリアって何だって話だ。

しかし、わかりやすいクリア定義というものもある。
ファミコンリミックスの場合、優しい方から、エンドロール、全ステージクリア、全☆3クリア、全虹クリアとなるだろう。
冷静に個人的な技量を推し量れば、全虹クリアは難しくても、全☆3ならいけるのでは?と思っていた。しかし、先日全ステージクリアを達成した際、最終面の難易度を目の当たりにして、その遠き道のりを知った。スーパーマリオでスーパーキノコを取れ!というテーマのステージだが、なんと44ミッションで構成された長大なチャレンジとなっているのだ。嘆息。

DLゲーの良い点として、いつでも気軽に起動できるので、今後も気ままに遊びたいと思うが、ひとまず、挑戦はここまでにしようと思う。

とはいえ、自己弁護ではないが、全ステージクリアの達成も、そこそこは難しいお題である。
全204ステージに☆が612個。最終ステージのアンロックには☆600が要求されるので、98%と、ほぼ全てのステージで☆3を取る勢いでないと達成は不可なのだ。まあ、逆に、そこまで頑張ったのなら全☆3行けよ…、という事でもあるのだが。

以下に、ここまでのクリア状況をメモっておく。

ドンキーコング(7ステージ。全虹クリア)
ドンキーコングJr(7ステージ全☆3クリア。虹残り2)
マリオブラザーズ(10ステージ。全虹クリア)
ピンボール(6ステージ。全虹クリア)
ゴルフ(7ステージ。全虹クリア)
クルクルランド(8ステージ。全☆3クリア。虹残り7)
エキサイトバイク(10ステージ。全☆3クリア。虹残り4)
バルーンファイト(13ステージ。全☆3クリア。虹残り12)
アイスクライマー(10ステージ。全☆3クリア。虹残り10)
レッキングクルー(11ステージ。全☆3クリア。虹残り9)
スーパーマリオブラザーズ(23ステージ。全☆3クリア。虹残り20)
ゼルダの伝説(17ステージ。全☆3クリア。虹残り13)
リミックス1(25ステージ。全☆3クリア。虹残り24)
リミックス2(25ステージ。☆3クリア残り5。虹残り24)
ボーナス(25ステージ。☆3クリア残り1。虹残り11)

全☆3クリアまでは後残り6ステージ、全虹までは残り136ステージとなる。
全☆3クリアも残り1まではそう難しくないと思うし、虹率は時間を掛ければしばらくは比例的に上がると思う。
あとは、時間と意欲がどれだけあるかだろう。
進展があればまた報告したい。



先週読んだ漫画 14/01/26-02/01

●未来ケンジくん 1巻/みなもと太郎

みなもと太郎の古い本なんだ、と職場で何気なく拾って積んでおいたのを読む。聖教新聞社刊というのを見落としていた。実は著者は創価学会員であり、おっちょこちょいのケンジくんが周囲の助けを得ながら日常生活の中で宗教修行に励むというギャグテイストもある宗教漫画だったのでびっくりした。テーマはさておき、雰囲気は著者らしい感じも。


●ブレーメン5 1-2巻/佐々木淳子

こちらも職場で拾った積み本。積み山をコツコツ消化。少女漫画にしてかなりハードなSFという珍しい本。文明の進んだ完全管理社会で、実験体として生まれた少女や、キメラ人間、レジスタンスの青年、サイボーグ、宇宙船のコンピュータが精神をを司る女性など、ユニークな5人が宇宙船で地球を脱出し、永住の地をもとめて宇宙をさすらう話。バイオテクノロジーやIT、サイボーグ、人工知能、集合意識、ノアの方舟、反物質、恒星理論、ファーストコンタクト、テラフォーミングと盛りだくさんの内容。川原泉のブレーメン2のタイトルの元ネタになったのは間違いないだろう。あちらも素晴らしいSFコミックだ。全6巻らしいので機会があれば続きも読みたい。

先週読んだ漫画 14/01/19-01/25

●紅茶王子 18-25巻/山田南平

先日も書いたとおり、図書館の貸し出し点数が15冊までとなり、また予約機能も進化したため、一気に最終刊まで借りて読んだ。元々かなり面白く好きな作品だったが、後半の展開にぐいぐいと引き込まれ、ノッている内に読み切った。
人間の願いを叶える存在である紅茶王子。禁忌とされた人間との恋。代を経て隠され続けてきたそのタブーをアッサムと奈子は乗り越えることができるのか。自分に関する記憶を全ての人が失う、という代償を払ってでも、人間になることを選んだアッサム。やがて月日は満ち、訪れた「再会」の日。輝かしい未来への余韻の中、このおとぎ話は幕を下ろす。
大変素晴らしい漫画だったと思う。一番の魅力は、やはり、その脂ののった感のある躍動的なキャラの描写だろう。そして作者がこだわるテーマである、学校生活、特に、いつか別れる宿命にある友人とのかけがえのない青春の日々の煌めきが、その人の願いを叶えること=別れという紅茶王子との友情を象徴として、執拗とも言えるほど精緻に描かれていた。これは多分、全く興味の無い人には、なぜ25巻も費やす必要があるのか理解不能、という印象を与えるだろう。そうした意味で評価の分かれる作品ではあると思う。
番外編を集めたコミックスもあり、それは予約中。楽しみである。

タニタ/体組成計 インナースキャン50 メタリックレッド BC313RD

体組成計を買い換えた。

それまで使っていた、パナの体組成計EW-FA71はお役ご免に。
別に故障したわけではないが、ややそれに近い状況もあって新しい物にしたのである。

実はこのパナの体組成計は、昨年の春頃、故障してメーカー交換に出している。
故障内容は、充電池の異常加熱による回路破損とケース溶解である。使用していたのは単四エネループ。よく知られているように、旧タイプのエネループはショートさせるとかなり加熱する。結局なぜショートが起こったのかは分からなかったが、パナは破損した体組成計の代替品を送ってきた。ちょうどサンヨーもパナに同化した後だったので、電池と体組成計の責任のなすりつけ合いにならず良かった。

が、多分返品を補修したか何かであろう、この代替品のEW-FA71が、すこぶるご機嫌が安定しない。EW-FA71は、起動するとまずキャリブレーションを行って、それから本体に乗り、表示部を手に握って測定を行うタイプであるが、まずこのキャリブレーションがしょっちゅう失敗する。U13というエラーコードで、取説によるとその意味は、「キャリブレーション中に乗ったり動かしたりすなボケが」である。いや、もちろん乗ったり動かしたりはしていないのだが、取説には水平でなくてもダメ、とも書いてあり、どうも傾きや振動を異様に敏感に感知してエラーを出しているらしい。キャリブレーション中に指でちょいと突くともうアウトである。故障した先代はこんな事はなかったので、この敏感さはこいつの個性だろう。
うまくキャリブレーションをパスするとようやく測定だが、これもしばしばU11エラーで終了する。その意味は、「手が乾燥しすぎてて抵抗値が測れんで」というものだ。いやいや、今いま、フィットしてきて、じっとり汗ばんでいる位なのだけどな。やむなく手に息を吹きかけたり湿らせたりすると何とか測定できたりする。

と言う事で、毎日の測定にこれではとても埒があかない、と言う事でさっくり新しいのを買った。古い製品を使い続ける愚を、先日の洗濯機の件で学んだからだ。

とくに、時間がもったいない。
設置してスイッチを入れ、キャリブレーションに約10秒。その後スイッチでユーザを選択して、測定にまた10秒。測定後は、数値をメモ。冬場、浴室の外で、全裸で行うにしては時間が掛かりすぎている。しかも、失敗して繰り返しになると、さらなる時間が掛かっていた訳である。
また、例え測れたとしても、毎回測定限界ぎりぎりでやってるようでは精度も怪しい物だ。

そこで、とにかく、素早く精度良く測れる機種を選定した。
それが、タニタのインナースキャン50である。

まず、いきなり測る、というその仕様にびっくりした。
何もスイッチも押さない。準備もしない。電源オフのまま、置いていきなり乗る。
すると電源が入って即測定。測定自体も3秒程度とかなり速い。
ピピッと測定終了のアラームで本体から降りると、その後に素早く1,2秒キャリブレーション。そして補正した測定体重や体組成から、登録ユーザの誰の測定かを推測して勝手に引き当ててくれる。
ヨーイドンから測定終了まで、10秒掛からない。これだよ、これ。いやー、今後の人生の莫大な時間ロスを回避できたかと思うと心底嬉しい。毎日たった1分ロスしてたとして、残り40年の人生なら約10日分にもなる。この時間は馬鹿にできないだろう。
何より、物事がスムーズに進む、ということで、精神衛生が全然違う。今後は快適な測定生活が送れそうである。

ところで、測定の内容自体はどうなんだ、と気に掛ける向きもあろう。
タニタのこの機種は最小計量50gと言う事で、まず、体重測定自体には、それなりの精度があると思われる。次に体組成であるが、リアクタンステクノロジーを採用し、推定精度の向上を測っているらしい。これはどういうことかというと、交流抵抗を測っていると言う事である。
体組成計が、測定した人体の電気抵抗値を元に体脂肪率などを「測定」ではなく「推定」しているのはご存じだろう。

脂肪は抵抗値が高く、筋肉は抵抗値が低い。だから、人体の電気抵抗を測ると、筋肉と脂肪の比率によって抵抗値が変わってくるわけだ。そこで、大勢の人間を集めて、電気抵抗値のデータを取る。年齢や性別、そして、別途精密な方法で測定した「信頼性の高い」体脂肪率をプロットすると、電気抵抗値と体脂肪率の対応グラフが得られる。だから、体組成計で電気抵抗を測って、その値をこのグラフに当てはめてやれば、平均的な体脂肪率が推測できるよ、という原理である。

この原理から明らかなように、家庭用体組成計の測定する体脂肪率は、あくまで推測値だ。あくまで、この年齢性別体重身長だと、これぐらいの電気抵抗の人は、平均的にはこれぐらいの体脂肪率のことが多いよ、という推定にすぎない。だから、例えば、水をがぶ飲みしてから測定すると、体脂肪率はがくっと減る。水=導体=筋肉と見なされるからだ。また、通常の体組成計は、乗ると自然に膝が開く体勢になるようになっているが、ここで、無理矢理内股にして膝をくっつけて測定すると、体脂肪率が減る。抵抗測定回路がショートして抵抗値が減るからである。

ところで、リアクタンスってなんだろう?と思っただろうか。
ここでちょっと、リアクタンスを簡単に説明してみよう。
電流には直流と交流がある訳だが、交流抵抗(インピーダンス)には、複数の成分があることはご存じだろう。それがリアクタンスである。

まず、電気抵抗とは電流の流れにくさである、と言うところからスタートしよう。
電流を川の流れに例えると、広々とした川と、狭くて岩だらけの川では、後者にはすくない水量しか流れない事は明らかだろう。電気回路の導体を拡大するとぎゅっと詰まった原子が並んでおり、その原子の隙間を電子が流れていくというイメージである。原子の種類やその並び方によって、電子が通りにくかったり通りやすかったりする訳だ。人体で言うなら、筋肉は電子が通りやすく、脂肪は電子が通りにくいタイプの構造になっていると言うことだ。

ところで、交流とは一定時間毎に流れる向きが変わる電流である。例えば関西の商用電源は60Hzの交流であるので、1秒間に60回電気の流れる向きが変わっているのだ。つまり、電子は、ちょっと進んだら、またちょっと戻り、そしてまたちょっと進む、という事を秒間60回繰り返していて、同じ場所で振動しているだけで、実際には何処にも流れていかないのが交流なのである。

先ほどの電気抵抗の話は、直流でも交流でも一緒である。交流でも、このちょっと進む間の流れやすさは直流と全く同じ影響を受けるからだ。

ここまでは良いだろうか。次に、交流にだけある、直流にはない性質を考えよう。

まず、コイルを考えよう。
コイルとは導線をぐるぐる巻きにした物である。小学校の実験で、電磁石を作ったことがあるだろう。電磁石に電気を流すと磁石になる。これは何故か。じつは、電気と磁気は相互に密接な関係にあり、電気が流れれば磁気が発生するし、逆に磁気が変動すると電気が流れるのである。これを電磁誘導という。一本の導線に電流を流すと、その周囲に、導線を軸としてぐるっと一回りする方向に磁場が生じる。そこで、導線を円形に変形してやると、導線の各場所で発生した磁場が、円の中心部で全て重なって強力な磁場が得られる。さらに何重にも導線の円を重ねてやれば、その重ねた倍数だけ磁場は強くなるだろう。これがコイルである。
コイルに直流を流すと、ずっと、一定の磁場が発生し続ける。これが電磁石だ。

ところで、先ほど、電磁誘導の法則で、磁気が変動すると電気が流れる、とも言っただろう。
コイルに電気を流していないときは、磁場はゼロだ。ここに徐々に電流が流れ出すと、少しずつ磁場が強くなってゆく。直流なら瞬時に一定の強さの電流が一定の強さの磁場を生み出す状態になって、そのままの状態がずっと続く。しかし、交流は、電気の流れる向きが定期的に変わる。つまり、発生する磁場も電流の流れる向きの振動と同調して、変動するのだ。そして変動する磁場は、コイルに電流を生み出すことを思い出そう。実はそこで生み出される電流は、もともとコイルに流れて磁場を生み出した電流とは、逆の方向へ流れる電流となるのである。すなわち、コイルに交流を流すと、電磁誘導による、こうした仕組みの分だけ、電流が目減りするように見えるのだ。つまりコイルには、交流に対してだけ、別のタイプの電気抵抗値があると見なせるわけだ。この抵抗値は、コイルの直径やどれだけみっちり巻いてあるかなどの形状などによって計算でき、誘導性リアクタンス、と呼ばれる。上の説明からすぐ予測できるように、誘導性リアクタンスはより強力な電磁石になるコイルほど大きい。これがリアクタンスの一つである。

次に、コンデンサを考えよう。
コンデンサとは、キャパシタンスとも呼ばれ、ごく狭い隙間を空けて並べた導体の板で構成される。コンデンサに直流を流すと、プラスをつないだ方の板にはプラスの電気が溜まり、マイナスをつないだ板にはマイナスの電気が溜まる。つないだ電気の強さに応じてそれぞれぐいぐい溜まるのだが、二つの板の間には隙間があって電気は流れないので、一定まで溜まればそれでおしまいだ。それ以上電気が流れることはない。
ここで、コンデンサから電池を外し、豆電球をつないでやると、溜まった電気が流れ出し、一瞬だけ豆電球が光る、という実験を小学校でやっただろう。コンデンサは直流は流さないが、電気を(少しだけ)溜める性質がある、という事だ。

では、コンデンサに交流を流したらどうなるだろうか。交流は、時間によって流れる向きが変わる電流であった。胸の前で手のひらを合わせたような位置のコンデンサを考えてみよう。まず、右向きに流れるとき、コンデンサの左側の板にはプラスの電気が溜まりだし、右側の板にはマイナスの電気が溜まる。すぐに溜まりきって一杯になり、それ以上は流れない。しかし、交流はすぐに電流が逆向きに流れだす。すると、さっきとは逆に、コンデンサの左側の板にはマイナスの電気が溜まりだし、右側の板にはプラスの電気が溜まる。これを何度も繰り返すことになるわけだ。
溜まりきってしまえばそれ以上流れない、という点は直流と一緒だが、「溜まりきるまでの間は、まるでコンデンサが無い見たいに電気が流れる」という性質が交流にはある事が分かるだろう。つまり、コンデンサを通して交流を流すと、溜まってしまった後の分が、若干電流が目減りしているように見える、と言えるわけだ。この目減り分は、コンデンサによる交流特有の電気抵抗値と考えることができる。この抵抗値は、コンデンサの板の隙間の狭さや板の面積などから計算でき、容量性リアクタンスと呼ばれる。

面白いのは、リアクタンスは固定の値ではなく、そこに流す交流の周波数によって変わる性質があることだ。誘導性リアクタンスは交流の周波数に比例し、容量性リアクタンスは周波数に反比例する。
誘導性リアクタンスは、コイルに流れる電流の変化が大きければ大きいほど強くなる訳だから、激しく変化する=周波数が高い交流ほど大きくなるのだ。また、直流=周波数0の交流と考えられるから、直流では誘導性リアクタンスがゼロであることもこれで分かるだろう。
一方、容量性リアクタンスは、コンデンサが溜まりきってしまった後の目減り分なのだから、溜まりきる前にすぐ逆向きになるような高い周波数ではほとんど抵抗値がなくなる、と言うのも直感的だろう。また、直流=周波数0の交流では、コンデンサには電流は流れない=抵抗値は無限大、となることも明らかだろう。

すると、面白いことを考える人が出てこないだろうか?つまり、コイルとコンデンサを繋いで並べてやるのだ。コイルには大きな周波数の交流は流れにくいし、コンデンサには低い周波数の交流は流れにくい。つまり、この回路には、コイルとコンデンサのリアクタンスから決まる、ある特定の流れやすい交流周波数が存在するのだ。具体的には、誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスがちょうど打ち消し合ってゼロになる周波数が存在する。交流抵抗のリアクタンス分がゼロになるのだから、この周波数の交流はとても少ない抵抗値で流れることができる。これが共振と呼ばれる現象で、ラジオなど無線電波の「選局」とは、回路の共振周波数がラジオ局の周波数になるように、つまみを回すことでコイルやコンデンサの形を変えてリアクタンスを変える、という行為なのである。

やや脱線したものの、正確さをばっさり捨ててできるだけ平たく説明したつもりだがいかがだったろうか。
つまりタニタの体組成計は、交流を使って、交流特有の電気抵抗値も測って、推定データの一つにしているよ、と言う事である。それはつまり、全く違う体脂肪率なのに、直流で測ると全く同じ電気抵抗値となる人がいて、でも、リアクタンスで測るとその違いがちゃんと分かるよ、という事なのであろう。すなわち、多少はその精度に期待しても良いだろう。しかし、算出される体脂肪率などの体組成値は、いずれにしても、あくまで推定値に過ぎないと言うことは忘れてはいけない。
だから、その推定し、表示される数値自体に意味を見いだすのではなく、その変動を把握することが重要なのである。1週間2週間1ヶ月2ヶ月と計測し続ける内に、「体脂肪率」がどのように変化して行くのか。それを把握するのが大切なのである。



タニタ
体組成計 インナースキャン50 メタリックレッド BC313RD

先週読んだ漫画 14/01/12-01/18

●紅茶王子 17巻/山田南平

シンガポールへの修学旅行イベント。旅先の開放的な雰囲気の中、親密さを増す奈子たち。ゴパルダーラとダージリンである怜一も思い出の地、シンガポールへ。アッサムが人間とのハーフである可能性が浮上。次巻急展開の予感?バージョンアップした図書館の機能を使って、残り全巻を予約掛けてみた。

●パタリロ! 23巻/魔夜峰央

前半アスタロト物。が、人気が無かったのか、尻切れトンボで終了?パタリロは夢から目覚める。後半は、久々本編。異国の辺境を訪ね、腹違いの妹をそっと見守るマライヒの話。何気ない親切を恩義に感じた情報屋は、足を洗い、南米で大富豪となった後、遺言でバンコランに全財産を遺した話。政略結婚を目前に控えた小国の王女が、ロンドンで追っ手をまき、マライヒとのデートでわずか1日だけの自由を謳歌する話。と、元映画を当てましょう状態。

2冊だけとは…。次は精進しよう。