後藤 仁(GOTO JIN)の絵本便り

後藤 仁(GOTO JIN)の絵本便り

後藤仁ブログ2~絵師(日本画家・絵本画家、金唐革紙製作)後藤仁の絵本・展覧会便り。東京藝大日本画卒、後藤純男門下。「アジアの美人画」をテーマに日本画を描く。東京藝大、東京造形大講師他。金唐革紙製作技術保持者。日本美術家連盟、絵本学会、日中文化交流協会会員。

 ★私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』 (君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)が、Internationale Jugendbibliothek München/International Youth Library Munich/ミュンヘン国際児童図書館「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定されました。★

●ミュンヘン国際児童図書館 公式サイト 「国際推薦児童図書目録2014」 ─ 犬になった王子 チベットの民話
https://whiteravens.ijb.de/book/1286

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後藤 仁 新公式サイト


「後藤 仁(GOTO JIN)の画室」 べーっだ!


 新公式サイト新規開設しました。日本画・絵本作品や金唐革紙作品の貴重な画像や解説が、たくさん掲載してあります。当ブログとともに、お楽しみ下さい!!



★後藤仁 新公式サイト「後藤 仁(GOTO JIN)の画室」

 私は日本画・絵本原画制作の合間合間に、日々思った事・見付けた事などを、Facebook・Twitterでつぶやきます。これは、その続編〈12〉になります。
 一絵師のたわいもない独白は、いい加減で無責任な言葉にしか過ぎません。しかしその行間に、芸術家の真実が垣間見えるかも知れません。荒削りで不器用な絵師の言葉の中から、”真実の言霊”を見出していただけましたら光栄です。

 今回は、
中国向け新作絵本〈第3弾〉日本国内向け新作絵本の制作過程と、 中国向け絵本『青蛙緑馬〈チベット民話〉』(浙江少年児童出版社)絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) の報告記事等をまとめています。その他、中国ドラマ『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』 放送開始のお知らせ等も~ 💛
 作品制作は、一歩一歩、確実に進んでいます。この後も、乞うご期待~ 💑

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁、 后藤 仁(中国語)

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2021年10月19日

JBBY (Japanese Board on Books for Young People /一般社団法人 日本国際児童図書評議会)
【参加者募集】10/28 JBBYオンラインセミナー #17 「いま、日本と中国を結ぶ新しいかたちのビジネスが進行中!」

 現在、私と一緒に、中国向けの絵本制作を果敢に手掛けており、日本・中国で長年ご活躍されている、絵本編集者・翻訳家の唐 亜明(タン ヤミン)さんの講演会が、オンラインで開催されるそうです。
 ご興味がある方は、ぜひ、ご参加下さい。


https://jbby.org/news/domes-news/post-11969


10月20日

 先日、10月9日(土)から描き始めた、
日本向けの新作絵本「コマ割り(サムネイル)」(第1案)を、今日、おおよそ完成させました。明日以降、見直しをして、ひとまず完了としましょう・・・。
 「大垣祭り・天井画制作」や「中国向け絵本制作」の他、雑務等も忙しく、なかなか作画が進まなかったのですが、気合が乗っている内に、一気に仕上げました~。とても疲れた〰。
 これは、イメージ(コマ割り)の段階にても、誠に気品高くて、素晴らしい絵本になりそうな予感ですね~😍 。崇高、かつ、美的過ぎる~~~😘 。乞うご期待~💖
 

10月22日

 10月9日(土)から描き始めた、
日本向け新作絵本「コマ割り(サムネイル)」(第1案)に、少々、手直しを加え、本日、完成としました。
 この後、編集者との打ち合わせの後、次の過程へと進めて行きます。
 今回の絵本は、とても気品のある、超豪華な絵本になりそうな予感ですよ~~😍  乞うご期待~💖


10月24日

 「BIO GOSSIPY」という欧米系サイトにも、他の同類サイトと似たような内容の、「Jin Goto - Net Worth, Bio, Age, Height, Family, Wiki ! 」という記事が掲載されています。
 当然ながら、私は貧乏画家ですので、記載されているような、”世界的に最も裕福で人気のあるアーティストの一人”でもありません。ただ、内容の大筋は、事実に基づいた正確な記載になっています。
 世界がネット一本でつながる現代社会とは、面白くもあり、恐ろしくもありますね・・・。(@_@)


https://biogossipy.com/jin-goto/

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JBBY (Japanese Board on Books for Young People /一般社団法人 日本国際児童図書評議会)
 【告知】1週間後になりました! 新・編集者講座(オンライン)のご案内です。今期第二回となる今回は、中国と日本を絵本でつないで,大活躍されている編集者・唐亜明(タン・ヤミン)さんにお話ししていただきます。

 現在、私と一緒に、中国向けの絵本制作を果敢に手掛けており、日本・中国で長年ご活躍されている、絵本編集者・翻訳家の唐 亜明(タン ヤミン)さんの講演会が、オンラインで開催されるそうです。
 ご興味がある方は、ぜひ、ご参加下さい。

 2021年12月、間もなく、
中国向け新作絵本『青蛙緑馬』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)も発刊予定です。よろしくお願い申し上げます。

https://jbbyonline017.peatix.com/?utm_medium=%3A%3A%3A0%3A3033620&utm_source=results&utm_campaign=search


10月25日

 本日は、
中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面」を描き進めました。進展は遅々としていますが、確実に前進しています。とても麗しい世界が、徐々に出現してきています~。🤩

 現在、重要な仕事が3つ(「大垣祭り・天井画」「中国向け新作絵本」「日本向け新作絵本」)も重なり、酷く大変です。しかし、誠に充実していて、楽しくもあります~。ひとまず、あと1年半は、他の大きな仕事を受けるゆとりは皆無ですね。
 ただ一旦、やるべき仕事が来たのなら、その期間は、何の憂いもなく、ひたすら”絵を描く”という、”至福の時間”だけが過ぎていきます~。その期間は、何とか、飢える事も・死ぬる事も、多分、ないでしょうからね。その後は、分かりませんが・・・・。
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 最近、小学生がパソコンで簡単に描いた絵画作品が、ネットで高値で取引されたり、簡単に創ったように見える現代アート作品が、オークションで何億~何百億円もの値で競り落とされたりするようなテレビ報道等が多いので、アーティスト(画家)はいとも簡単に稼げる稼業かのような印象を世間に与えているようです。(私の個人的見解ですが、アメリカの市場原理を元に発展した、創作における技術と精神を重要視せず、ほぼ話題性と投資目的に純化した、このようなアートのあり方に対して、芸術の崩壊ではないかという、大きな懸念を抱いています。)
 ただ「稼ぎたい」という目的なら、やはり、会社を立ち上げたり、ビジネスや投資に精を出すのが一番、確実なのでしょう・・・。もしくは、違法的な事をするしか、手っ取り早い方法はないのでしょう・・・。実際には、絵を描くのは実に大変な作業であり、とても神経を使う労働であり、多額の画材代や取材費を注ぎ込んだ上に、自身の絵のスタイルを完成させるのには、数十年という、とんでもなく長い時間を要しますから~。ほとんど大多数の人にとっては、全く割に合わない稼業です。

 私の場合は、稼ぐために・生きるために、”絵”を描いているというのではなく、「絵を描きたいがために、生きている」「絵を描きたいがために、旅をする」と言った方が、正しいです。一般論的には実に不謹慎な思考なのでしょうが、私の場合は、絵を描けないのなら、その”生”は全く意味がありません。”絵”を描き続けたいために、やむなく宣伝活動・イベント開催や講師業 等をするしかないのですし、世に名を出す(知名度を上げる・人脈を作る等)しかないのです・・・。
 もし生まれつき生活にゆとりがあれば、今頃、山にこもって、ただ一人、自由気ままに絵を描いている事でしょうね。そんな生き方が理想なのだけれど、貧乏画家の私には不可能なのです。この後も、ひたすら、あくせくと汗をかきながら、茨の画道を行くしかないのでしょうね・・・。


10月26日

 本日は、
中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面、第3場面」を描き進めました。「第2場面」は約7割、「第3場面」は約4割の進捗度です。私の日本画の作画は、とても時間がかかります。しかし、進展は遅々としていますが、確実に麗しい世界が見えてきています~~。🤓
 
日本向けの新作絵本の、「木製パネル」作りにも着手しました。パネル代は予想以上に高いので、たいてい私は、木材とべニアを買ってきて、自作します。P10号位のパネルを17枚と、表紙用のもう少し大きなパネル1枚を作らねばなりません。何事も大変ですよ~。 (@_@)ノ

 本日、
中国向け新作絵本『青蛙緑馬』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)の本文の”校正”(私の知る限り、第5校)が再送されてきました。中国での出版物の校閲は、想像以上に極めて厳しいようですね・・・。コロナ禍と、多分、その他の様々な国情により、無限ループのように、絵本の発刊が遅れ続けています。しかし、ようやく、最終段階に入ったとの事なので、版下の記載が正しいとしたら、いよいよ、12月には「絵本」の発売となりそうです~。
 この「絵本」の原案・作画段階は、実に良く乗りに乗れて、快調・順調に完成しましたが、その後の校正~印刷~発刊までが、コロナ禍等の事情により、2年間近くも遅れ続けています・・・。何事も簡単にはいきませんが、その分も、完成した「絵本」への愛着は、いや増すというものです。


2021年“浙少云荐会”绘本专场回顾


10月28日

JBBY (Japanese Board on Books for Young People /一般社団法人 日本国際児童図書評議会)

 現在、私と一緒に、中国向けの絵本制作を果敢に手掛けており、日本・中国で長年ご活躍されている、絵本編集者・翻訳家の唐 亜明(タン ヤミン)さんの講演会が、オンラインで開催されます。ご興味がある方は、ぜひ、ご参加下さい。

 2021年12月、間もなく、
中国向け新作絵本『青蛙緑馬』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)も発刊予定です。よろしくお願い申し上げます。

https://jbbyonline017.peatix.com/view

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 本日も、
中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面、第3場面」を描き進めました。墨線で輪郭線を丁寧に描き起こし、「第2場面」は7割強、「第3場面」は4割強の進捗度です。美し過ぎる貴婦人の姿も、はっきりと浮かび上がって来ました~💖
 この墨線での描き起こしは、最も疲労度の高い作画過程でもあります。しかし、塗っては描き起こし、塗っては描き起こし、を何回か繰り返せば、やっと完成が見えて来ます。

 
日本向け新作絵本「コマ割り(サムネイル)」への返答が、編集者から来るまでの間に、この中国向け新作絵本を、どんどん描き進めたいと思います。やるべき事は、実に多いですよ~。😓


10月29日

 私自身の作家活動においては、常々、人の真似事に終わらぬよう、出来るだけ他人と異なる方向性を目指し、独自性・革新性を求めながら、今まで活動をしてきたつもりです。それでもやはり、どこかで誰か(歴史上の作家~現代作家まで)の影響や、お誘い・導きを受けているものなのでしょう・・・。
 そんな私自身の頑なな信念から、少し前までは、他人(プロ作家)が私の作家活動を真似している感じを受けると、嫌な気がしていました・・・。😕
 しかし、このコロナ禍という未曾有の危機状態や、様々な思考を経て、「それもまた良いのではないか・・・」、と最近は思えるようになってきました。😜 あまり狭量に過ぎるのも、考えものですからね~。人は誰しも、多くの他人や物事の影響を受けます。何も私一人だけを真似している訳でもないでしょうし、その人に、そうさせる必然性があったのでしょうし・・・。何よりも、もし、私が他者に影響を与えているとしたら、それは、私自身の活動が認められている証拠でもあり、その路の先達になれるのは光栄な事でもあるのです。😝

 最近、日本画家・洋画家(プロの純粋美術作家)や、東京藝術大学 日本画・デザイン科 卒業生等が「絵本」を手掛けるケースが増加し、私も加盟している美術団体に加わる作家等も、ちらほら見かけます。その作家が、本当に高い気概と実力があるのなら、誠に結構な事です。逆に、デザイン・イラスト・デジタル系の人(アマチュア~セミプロ、美大生・美大出身若手作家まで)が、「日本画」を習いに、私の日本画教室に来られるケースも増えています。

 それらの行動には、直接的に私の活動の影響があるかも知れませんし、そうでないかも知れませんが、どこかで私も、そのような傾向を世間に生じさせている要因の一つになっている事は間違いないでしょう・・・。
 そうであるならば、日本の美術業界が、より流動的になってきて、業種間の再編が進んでいる証です。現在の日本や世界の経済・社会状況は、決して楽観視できませんが、今後の日本の美術・絵画業界が、より一層、活発になっていくのであるならば、それは日本文化界にとっても、良い事に違いありません。
 そのような良き流れの一端を担えるように、今後も、日本美術界に旋風を巻き起こすべく、果敢に懸命に厳しき画道に挑んでいきたいと、私は思うのです。😤


11月1日

 私は今までに、多くの画家・作家や画商・画廊や出版社編集者等にお会いしてきました。私は、それらの関わりの中で、仕事を共にする上で、その経歴・実績・実力や契約条件、思想・方向性 等もとても大切なのですが、それ以上に、その人の”本気度””誠実さ”を最も重要視します。
 しかし、画家・作家等の場合、その関係先や弟子筋に、大きな瑕疵や問題行動があったとしても、すぐに、その師や上役に責任があると考えてはいけないのでしょう・・・。若輩画家の私には、完全に弟子と言える作家はまだいませんが、多くの絵画関係の教え子や受講者の事を、全て把握し引導する事など不可能ですから、他者も同様でしょう。過去に、そんな些細な出来事で、幾つかの、すれ違いを経験しましたが、自身に照らし合わせて、私も、もっと大きな目で物事を見ていかねばならないと、反省をしています・・・。🤔
 ただ、直接、仕事を共にしている相手の場合は、やはり本人に全ての責任がある訳で、その人との”信頼性”、お互いの”理解度”というものは、誠に重要になります。どんなに社会的に評価の高い組織(美術団体、画廊、出版社 等)の責任者(理事、画廊主、編集長 等)であろうと、作家の信頼を裏切ったような行いや、どこかに上手くだましてやろうというような下心や、曖昧にしたまま本当の事を隠しているような素振りがあれば、私のそのような人への信頼は失墜し、もう二度と、仕事をする気になれなくなります。そして、その信頼を取り戻すまでには、余程の時間と説明と行動を伴う事になります。
 逆に、たとえ弱く小さな会社の経験の浅い担当者であろうとも、ある程度以上の誠意や、やる気を見せてくれた人の仕事ならば、受けてきたケースが今までにも幾つかあります。

 私は画家として、常に誠実に、誠心誠意、精一杯、仕事をしてきたつもりです。納期に応じて画風を変化させ、速描~緻密描写まで、画法の調整をする場合はあります。ただ今までに、手を抜いたり、気を抜いたりした仕事は、一度もないはずです。画力不足で思うような精度・完成度の作品にならなかった事も多々あるかも知れませんが、私自身は一生懸命に描いた結果なので、作品が良くないと言われれば仕方ありません・・・。
 そのように誠実に堅実に仕事をしてきたにもかかわらず、意味も分からず(多分、先方の都合にて)、これまでの関係を一方的に反故にされた苦い経験は、一生、完全には忘れる事はできないかも知れません・・・。その人を、仕事上の関係性以前に、一人の人間として、完全に信頼・信用できる日は、もう二度と来ないかも知れません・・・。
 ただ、そんな苦境を経ても、常に前を見据えて、次の制作に向けて、これまで通り、誠心誠意、無我夢中で画道に勤しむしか、私には路が無いのです。😤


11月2日

 
日本向け新作絵本「イメージ画」、兼、一枚物の日本画作品として、F25号の「日本画」を描き始めました。まず今日から、原案練りです~。この後、完成までには、およそ2か月程を要する見込みで、日程的には、「大垣祭り・天井画」、「中国向け新作絵本」をひとまず置いておいて、この日本向け絵本・関連作品を、先行して描き進めなければなりませんね!! とても多忙で、大変でもあるのですが、それにも増して、やりがいがあります~❣
 この
日本向け絵本作品は、8年前から構想を練っていますので、その間に、既に、3枚(P15号、F10号、P8号)の日本画・イメージ画と、4冊のダミー(原寸大のラフスケッチ・ブック)を描き上げています。これ程、下準備から時間と手間と予算をかけた絵本作品も、私史上、他にありません。紆余曲折を経て、随分と時間がかかりましたが、きっと素晴らしい絵本に生まれてくれるだろうと、願うばかりです~💖🤗

                  *

 私は、根っからの芸術家気質なのでしょうか~? 画家仲間においても、一切妥協を許さない風潮があります。アマチュア~画学生~セミプロ辺りの人には、大抵、優しく・甘い評価をするのですが、プロ画家(作家活動を広く宣伝・広報し、ある程度大きな規模の団体展・個展・グループ展、出版物 等で作品発表をしながら、絵を職業として一定の利益を得ている画家・イラストレーターの事)となると、一気に見方が厳しくなってしまいます。”芸術・美術”に対しては一切の妥協を許したくないという、頑固さが頭をもたげます。私を含め、本質的な画家など、大抵、あまり性格は良くないものなのでしょう・・・。
 基本的に、真の芸術家とは、”孤独”なものです。格段、仲間を必要ともしないのです。それでも、共に画道で渡り合える仲間がほしくなる時も、まれにあるのが、人(猿族)の人(猿族)たるゆえんなのでしょう~。
 ただし、その人の画力・思想・信念・行動力・実績 等において、私自身が納得する実力を感じれないと、共に行動する気にはなれません・・・。また、過去に何度も陥れられた苦い経験から、簡単には気を許したくないという潜在意識が働くのか、ついつい天の邪鬼な言動をしてしまったりします。私自身、少しは直さないといけないと、時々反省はしていますが、なかなか性格は変えられないものです・・・。('◇')ゞ

 しかし、そんなこんなで、こじれたり・ぶつかったりしても、時間を置いてでも、いつか、よりを戻せる人とは、本当に良き画家仲間になれる可能性があります。それが、その人の”懐の深さ”であり、”器の大きさ”なのでしょうね。些細な事にいつまでもこだわって、相手を理解しようともせず、よりを戻せないようなら、その人の”器”もそこまでという事の証明であり、その人とのご縁も、残念ながら、そこまでなのでしょう・・・。
 私自身の”器”は、自身では測る術もありませんが、なるべく大きな目で物事の真実を洞察していきたいと、常々、考えています。
 

11月6日

 近年、子供の頃によく観たような、日本の「時代劇」が少なくなって、寂しく思っていました・・・。2008年にNHKで韓国歴史ドラマ「ファン・ジニ」をやっており、その作り込みの繊細さ・美しさに引き込まれました。その後、「風の絵師」「火の女神 ジョンイ」「宮廷女官チャングムの誓い」「オクニョ 運命の女」「師任堂(サイムダン)、色の日記」・・・等の韓国歴史ドラマを幾つか拝見し、いずれも完成度が高くて、面白いものでした。
 2020年4月頃から、J:COMで放送された、「麗王別姫~花散る永遠の愛~」という中国歴史ドラマを観て、誠に驚きました。1995年に中国の旅をした時に、中国国内のテレビでは頻繁に歴史ドラマをやっていましたが、いかにも安い作りの、古い感覚のものでした。その後、日本でも、中国の優れた映画(「變臉(へんめん)この櫂に手をそえて」「紅いコーリャン」「初恋のきた道」「さらば、わが愛 覇王別姫」「山の郵便配達」「小さな中国のお針子〈中国・フランス合作〉」「LOVERS」等)は度々目にしましたが、中国のテレビドラマが、現在、こんなに発達していた事に驚愕しました。
 予算も相当にかけている事は見て取れますが、ストーリーの面白さから、大道具・小道具・衣装等の作り込みの凄さから、役者のレベルまで、ありとあらゆる面で完成度が高いのです。今の日本ではほぼ見られないような、「麗王別姫」の主役の女優、ジン・ティエン(景甜)の、人知を超えた美貌は、元々、現代の日本の女優やアイドルにさほど興味のない私でさえ、芸術的美意識を揺さぶられました~❣ 14億人も住むという巨大な国から選りすぐられたトップ俳優ですから、当然なのでしょうが・・・。
 その後、ジン・ティエン主演の「ハンシュク〜皇帝の女傅」から、その他の俳優・女優が主演の「月に咲く、花の如く」「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃」「瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」「武則天 -The Empress-」「永遠の桃花〜三生三世」「独孤皇后~乱世に咲く花」「扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后」・・・等々を拝見し、いずれも、とても凝った作りの、優れた歴史ドラマばかりでした。元々、無類の中国文化好きの私ですから、こうして、今の私のマイブームは、華流歴史ドラマになっています~💛
 真似をするという意味合いではないのですが、自身の”絵”の創作においても、何らかの参考にしたいという思いもあり、作画の合間合間に、時々観ています。

 今年の3月頃、中国のインターネットで、ジン・ティエン(景甜)主演の『司藤(スー・タン)』という中国ネットドラマが配信されているのを見付けて、斬新、かつ、面白くて、実に魅了されました。本来、ほぼ歴史ドラマ系にしか興味がない私ですが、この『司藤』は、現代ドラマの中に歴史ドラマ的要素が融合した上に、ファンタジー性や恋愛ドラマ性やサスペンスやコミカルな要素も加わり、とても優れたエンターテインメント作品になっています。主役のジン・ティエン(景甜)チャン・ビンビン(张彬彬)の美男美女コンビはもちろん、脇役達もとても個性的で、子役の女の子も可愛らしくて素晴らしいです。
 中国での様々な規制がある中で、この作品には、ネットならではの自由さがあふれています(この後の時代、どうなっていくのかは分かりませんが・・・)。このドラマには、結末が二つあります。一度、作品を撮り終えた後に、スタッフ・役者を再招集して、別のパターンを撮り直して、最終的に両方、放映したらしいのですが、ドラマの結末が二通りあるのも、ネットドラマならではの自由さではないかと思います。どちらの結末も余韻・余情にあふれて素敵です。パラレルワールドのように、世界のあり方は一通りではないという、哲学的・道教的な問いかけにも感じ取れます。
 基本、アナログ人間でデジタル嫌いの私ですが、ネット配信ならではの、新しく自由な作りのドラマという点では、このジャンルも今後、見逃せない可能性を秘めているのでしょう・・・。

 その『司藤』が、早くも、日本でも日本版がテレビ放送されているのを知りました。『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』と題して、BS12 トゥエルビで放映していました。ネットで、一部、見逃し配信もしています。私は、中国語(中文)字幕では、三分の一~半分位しか把握できないので、日本語字幕は有難いです。ご興味のある方は、ご覧下さい。
 (『司藤』と『司籐』推考/中国では、「藤」と書いて、日本と同じ「藤(ふじ)」を指す場合と、「籐(とう)」を指す場合があるようです。このドラマの英文訳は「RATTAN(籐)」とされています。ただ、籐は中国にはほぼ自生せず、このドラマの撮影では、明らかに”藤の木”が使用されているので、正確には「司藤」が正しいのだと思われます。)

 合わせて、この機会に、私の「中国民話絵本」も読んでいただけますと光栄です~💖


https://www.twellv.co.jp/program/china/si-teng/


11月8日

【カエル愛】が、「2021ユーキャン新語・流行語大賞」候補入りとの事。おめでとうございます! 🤣

 そんなこんなで、日本でもカエル熱が再燃しているらしいです~ 💑
 私の作画絵本
『青蛙緑馬(アオガエルとミドリのウマ)』(チベット民話)《中国原創絵本精品系列/浙江少年児童出版社、伝世活字国際文化メディア・小活字/文 唐 亜明、絵 後藤 仁》には、主人公として、大きくてハンサムなカエルが登場しますよ💖 来月 ・ 12月中に、中国で発売予定。日本でも、ぜひ、読んで下さいね~❣
 
★後藤仁公式サイト「後藤 仁(GOTO JIN)のアトリエ」 ─ 絵本『青蛙緑馬』

https://gotojin.web.fc2.com/book05.html

2021年“浙少云荐会”绘本专场回顾


〈各種ネット記事〉
入江聖奈「カエル愛」新語・流行語候補入りに力説「カエル界のさらなる発展に」

https://news.yahoo.co.jp/articles/bb5768aef3f2236def17f1ca2bc94679c38380c7
入江聖奈「カエル愛」新語・流行語候補入りに力説「カエル界のさらなる発展に」
https://www.daily.co.jp/general/2021/11/04/0014817108.shtml
「カエル愛」ノミネートに入江聖奈「カエル界の更なる発展に」流行語大賞
https://news.yahoo.co.jp/articles/649b2a8f57dd5e863097895773ac250e6ec1b8c5
「カエル愛」ノミネートに入江聖奈「カエル界の更なる発展に」流行語大賞
https://www.nikkansports.com/sports/news/202111040000841.html


11月9日

 昨日、11月8日(月)から、
日本向け新作絵本「コマ割り・ラフスケッチ/第2案」の作画を開始しました。編集者との詳細な打ち合わせ・検討に基づき、私の新たなアイデアも加えつつ、イメージを創り上げました。今回から、「表紙」のラフスケッチも描いています。
 今日は、イメージが鮮やかな内に、「表紙」と「全17場面(扉・後ろ扉を含め)」の、おおまかな”当たり”を取る所まで、一気に進めました。「表紙」「場面」とも、とても良い感じです。「表紙」はこれまでのダミー(本の体裁をしたラフスケッチ)から大きくイメージを変更し、絵本的に最も映えるデザインを目指しています。これは、誠に素晴らしいネ~~💖
 明日以降、時間をかけて、丁寧に描きつめていきますよ~。😉
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 明日、10日(水)は、東京藝術大学 大学院(美術学部デザイン科・アート アンド デザイン)にて、『後藤 仁 金唐革紙・絵本 特別講義』(1時限目、金唐革紙講義/2時限目、絵本講義)を開催します。
 普段はほぼ一般公開する事のない、超貴重な、「金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術の手製高級壁紙)」や、「絵本」の原画・ダミー・ラフスケッチ・スケッチブック・色校正 等の実物・画像をお見せしながら、教室とリモートで講義をする予定です。準備は、既に万端です~💛
 〈ただし、この講義は、東京藝術大学 大学院・デザイン科学生のみ、参加可能です。〉


(※この講義の模様は、別途、拙ブログにまとめてありますので、そちらを、ご覧下さい。)


11月10日

●書籍ランキング速報 (11/7) honto 本の通販ストアランキング > 児童書・絵本 > 昔話・神話・伝説ランキング 
第1位
 君島久子 文、後藤 仁 絵 『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)との事。
 私の作画絵本を、多くの皆様にご愛顧いただき、誠に有難うございます。💑


https://amasale.newif.net/ranking/hdetail/4139928


11月12日

中国新聞デジタル 【子どもたちへ 本の招待状】小学校中学年以上向け 5―Daysこども図書館・井手紗弓さん
  トップ > 学力アップなび > 本を読もう > 【子どもたちへ 本の招待状】

 私の作画絵本
『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を新聞にてご紹介いただき、誠にありがとうございます。今後とも、後藤 仁 絵本作品を、よろしくお願い申し上げます。💑

https://www.chugoku-np.co.jp/learning/article/article.php?comment_id=806900&comment_sub_id=0&category_id=1233
 

 2021年11月10日(水)は、東京藝術大学 大学院(美術学部デザイン科・アート アンド デザイン/押元一敏 准教授)にて、『後藤 仁 金唐革紙・絵本 特別講義』(1時限目、金唐革紙講義/2時限目、絵本講義)を開催いたしました。

 早めに上野に着いたので、谷中霊園で昼食のおにぎり・パンを食べてから(講師業は人前に出る仕事なので、コロナ禍の余波に配慮して、まだ、外食は控えています)、谷中霊園内を散歩しました。色々な種類の竹垣を見物し、徳川慶喜の墓にお参りしました。秋の彩りが、霊園を美しく演出しています。
 その後、日本画画材専門店の「金開堂」と「得応軒」で、絵筆と岩絵の具と膠を買い足しました。この辺りの日本画画材店には、大学時代から通っていますので、30年以上のお付き合いになります。使ってみたい綺麗な岩絵の具は、まだまだ、たくさんありますが、予算に限界があります~。 (;''∀'')ノ
 


谷中霊園にて、後藤 仁。 昼食後の静かな一時・・・、すてきな時間だ・・・・。


谷中霊園、竹垣と石碑


谷中霊園、徳川慶喜の墓


日本画画材店・得応軒


日本画画材店・金開堂


 私の担当する講義は、午後の授業です。上野公園の東京藝術大学に到着し、美術学部 デザイン科の教官室に向かいます。昨年は、完全なリモート授業だったので、学生達の顔が見えずに・反応も分からずに講義がやりにくかったので、コロナ禍も考慮して、今回は、対面(教室)とリモート(オンライン)の複合形式(選択自由)で授業を行う事になりました。旧岩崎邸の見学には、まだ人数制限等があるので、昨年同様、今回も旧岩崎邸での見学は無しにして、1時限目は「金唐革紙 講義」、2時限目は「絵本 講義」という、二部構成にしました。
 今回の講義場所は、通常、学科の授業で使用する美術学部・共同講義室になりました。この教室は、私が大学時代に学科の授業でも使った事があるので、私がここで講義をする日が来るとは、懐かしく・妙な感じがしました・・・。
 
 アート アンド デザイン、受講学生は35名余り在籍しているそうですが、本日の対面授業には10名程が参加し、残りの人はリモートで授業を受けたようです。
 講義では、普段は、ほぼ一般公開する事のない、超貴重な、「金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術の手製高級壁紙)」や、「絵本」原画・ダミー・ラフスケッチ・スケッチブック・色校正 等の実物・画像をお見せしながら進めました。「金唐革紙」では、国重要文化財の入船山記念館(広島県呉市)、移情閣・孫文記念館(兵庫県神戸市)、旧岩崎邸(東京都台東区)のものを中心に講義をし、「絵本」では、私の作画絵本
『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を中心に、制作過程を詳細に解説しました。



東京藝術大学 正門


東京藝術大学 正門



1時限目、金唐革紙講義。 金唐革紙の実物をお見せしている。(撮影: デザイン科 助手 安西佐織さん)


1時限目、金唐革紙講義


1時限目、金唐革紙講義。 押元一敏 デザイン科 准教授



2時限目、絵本講義。 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の、原画・ダミー・ラフスケッチ・スケッチブック・色校正 等をお見せしている。


2時限目、絵本講義


2時限目、絵本講義。 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の表紙原画を解説。


2時限目、絵本講義


絵本『犬になった王子 チベットの民話』
絵本『犬になった王子 チベットの民話』 (君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)

岩波書店 公式サイト ― 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html
○アマゾン Amazon ― 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1-%E5%90%9B%E5%B3%B6-%E4%B9%85%E5%AD%90/dp/4001112426/


 私の講義は内容が盛り沢山なので、いつもながら、最後は時間が押してしまう感じで、バタバタになってしまいます。それでも、お伝えしたい事は、だいたいお話できたと思います。中国や台湾からの留学生もいて、作品を熱心に見たり・質問をする学生もいて、やはり”教育・学問”とは、人と人とが同じ空間で、相手の熱量を感じながら行うのが一番なのだと、再認識しました。
 今の厳しき日本や世界の生活・経済状況においても、この若き学生達の中から、日本の将来の文化・芸術・経済を背負って立つ人材が出てくる事を願いつつ、今年も、私の拙い講義を終えました・・・。

 絵師(日本画家・絵本画家)後藤 仁

 

 私の一番最初の海外旅行、『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』 (1995年3月13日~27日)の続き〈その3〉です。

                 *

 旅行6日目: 1995年3月18日(土)。この日は、バリ島からジャワ島への移動日です。
14:30 バリ島、グラ・ライ国際空港 発 → 14:45 ジャワ島・ジョグジャカルタ、K.C.アディスチプト空港 着 の予定です。

 午前中に、「バリ博物館」に行ってみましたが、閉館中なので外観だけ見物。その後、空港に向かいました。この当時、空港では毎回、空港使用料(グラ・ライ国際空港では7700ルピア/1ルピア≒約0.044円)を支払う必要がありました。
 グラ・ライ国際空港を飛行機で飛び立ち、すぐにジョグジャカルタに着くかと思いきや、案外、時間がかかります。機内で機長が、何やら長々と英語でしゃべっていましたが、英語の不得意な私には、よく聴き取れませんでした・・・。空港に到着してみると、どこか様子が変です。ここで待機してくれと、空港のロビーに乗客が案内され、軽めの弁当と飲み物が配られました。隣のインドネシア人に聞いてみると、どうやら、ジョグジャカルタ上空の天候が悪いので、ジョグジャカルタを飛び越えて、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港に、一旦、飛行機が降り立ったらしいのです。弁当を食べながら、しばらく時間をつぶしていると、ようやく出発できるとの事で、再び飛行機に乗り込み、K.C.アディスチプト空港に向かいました。ジョグジャカルタの地に着いた頃には、すっかり、たそがれ時になっていました。かなり時間を要しましたが、ようやく、インドネシアの古都・ジョグジャカルタに到着です!! 旅にトラブルはつきものですね~。
 確か、空港のガルーダインドネシア航空オフィスで、帰りの航空便のリコンファーム(予約再確認/この当時は、搭乗の72時間前までに、帰国便の予約の再確認が必要でした)を済ませたと思います。タクシーで市内に向かいました(4人で6000ルピア、と手帳に書いてあるので、多分、他の2人組と同席したのでしょう)。ジョグジャカルタでの宿は、「PETI MAS Guest House」(Dagen通りNo.27/一泊二人〈ダブル部屋・確か朝食付き〉で15 USドルだったと思います)にしました。この宿だけは、リーフレットを取ってありましたが、それ程に、とても快適で良い宿だったと記憶しています。
 


「PETI MAS Guest House」 (ジョグジャカルタ Dagen通りNo.27) リーフレット


 旅行7日目: 3月19日(日)。今日から、ジョグジャカルタの街を巡ります。王宮(Kraton/入場料300ルピア)を見物。趣のある古い建物の中に、古代の馬車等が展示されています。毎週日曜日の10:30~12:00には、ここで「宮廷舞踏」(鑑賞料1500ルピア、カメラ撮影料500ルピア)が開催されていますので、鑑賞しました。トランス状態で自由に舞っている感じのバリ舞踊に比べ、また一味おもむきが異なり、より様式的で厳格な雰囲気を感じる舞踏です。

 午後には、ベチャ(三輪自転車の輪タク)に乗って、ボロブドゥール方面行きバス乗り場に向かいました(輪タク代、2人 3000ルピア)。バス乗り場では、バス会社のお兄さんが、「ボロブ、ボロブ~!」と大声で呼び込んでいるので、すぐにボロブドゥール遺跡行きのバス(1人 1500ルピア/所要 約1時間余り)が分かります。バスに乗り込み、いざ、ボロブドゥール遺跡へ!! 
 今回の旅の最も大きな目的は、東京藝術大学の卒業制作用に「ボロブドゥール遺跡」をスケッチする事ですので、俄然、胸が高鳴ります~。ボロブドゥール遺跡は、ユネスコ世界遺産でもあり、世界三大仏教遺跡の一つでもあります。(他の二つは、「カンボジア、アンコール遺跡群(アンコール・トム等)」と「ミャンマー、バガン遺跡」ですが、私はこの後、2005年の「タイ・カンボジア写生旅行」と2014年の「ミャンマー(ビルマ)写生旅行」を合わせて、世界三大仏教遺跡の全てを訪れています。また2004年の「インド写生旅行」では、ブッダガヤ・セーナー村・アジャンター・サーンチー・サールナート等の主だった仏跡を見て回りました。)

 バスの車窓から、遠く、ボロブドゥール寺院の威容が見えて来ました(入園料4000ルピア)。バス停で降車すると、歩いて寺院に近づきます。想像を絶する、超巨大な石造りの建造物です(高さ42m、最下部の基壇の正方形の一辺124m)。巨大な石の階段を、一歩一歩、登ります。
 ボロブドゥールは、仏教の三界(欲界~色界~無色界)を表しているとも言われています。隠れた基壇の石壁には俗世の人々が彫り込まれ、第一回廊~第四回廊には、「方広大荘厳経」「華厳経入法界品」に基づく、釈迦の前世譚(ジャータカ)や釈迦の生涯 等が彫り込まれています。上から見ると方形をした回廊層を越えると、円形のストゥーパ層(第一円壇ストゥーパ~第三円壇ストゥーパ、大ストゥーパ)が現われます。正に、”悟り”の世界です。回廊の狭くて絢爛豪華な通路を越えて、無辺の円壇に出ると、気持ちが一気に晴々とします~。ずっと遠くまで、周辺の密林や山々が望めます。各小ストゥーパの中には、穏やかな表情をした仏像が安置されています。内部には何も無い、巨大な中央の大ストゥーパは、ここが世界の中心であるかのような、荘厳な静けさに満ちていました・・・。
 日本の大乗仏教では既に観念が薄れていますが、上座仏教やヒンズー教では、尊者や仏像等を巡る時は「右繞(うにょう)」と言って、必ず右回りに(基本3回)回らねばならず、ストゥーパも右繞でなければならないのですが、この当時の私は、それを知らずに、右左と適当に見て回っていました。それにしても、ボロブドゥールの石刻表現は、宗教的崇高さは言うまでもなく、美術的価値も極めて高いものでした。感心しっぱなしで、巨大な遺跡を一通り見て回るだけで、あっという間に、今日の午後が終わりました・・・。



ユネスコ世界遺産、世界三大仏教遺跡 「ボロブドゥール寺院」 外観


「ボロブドゥール寺院」 円壇・小ストゥーパ


 ボロブドゥール遺跡からの帰りもバスなのですが、バスが市内のどの辺りを走っているかが分かりづらく、おおよその見当で降りて、そこからベチャで宿に向かうしかありません。
 明日は、ボロブドゥール遺跡と並ぶ、インドネシア・ジャワ島随一の見所、巨大ヒンズー(ヒンドゥー)教遺跡の「プランバナン遺跡」を巡ります。続きも、お楽しみに~❤

 

 私は日本画・絵本原画制作の合間合間に、日々思った事・見付けた事などを、Facebook・Twitterでつぶやきます。これは、その続編〈11〉になります。
 一絵師のたわいもない独白は、いい加減で無責任な言葉にしか過ぎません。しかしその行間に、芸術家の真実が垣間見えるかも知れません。荒削りで不器用な絵師の言葉の中から、”真実の言霊”を見出していただけましたら光栄です。

 今回は、「大垣祭り・中町 布袋軕」天井画 制作報告を除く、
中国向け新作絵本〈第3弾〉制作過程と、 中国向け新作絵本『青蛙緑馬〈チベット民話〉』(浙江少年児童出版社)絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) 等の報告記事をまとめています。
 いよいよ、
日本国内向けの新作絵本制作も始まりました。この後も、乞うご期待~❣

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁、 后藤 仁(中国語)

                  ★


2021年9月13日


中国向け新作絵本『青蛙緑馬〈チベット民話〉』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)は、編集者に再確認した所、帯のデザインも決まり、中国にて、まもなく出版される模様です。乞うご期待~❣ 💑

○捜狐 「年终盘点 | 前所未有的2020年快要过去了,小活字感谢有你」

https://www.sohu.com/a/441439197_100161921

2021年“浙少云荐会”绘本专场回顾


9月16日

 私の作画絵本
『犬になった王子 チベットの民話』(君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店) 【The White Ravens 国際推薦児童図書目録2014 選定/宮崎 駿さんの絵物語「シュナの旅」(後にスタジオジブリのアニメ映画「ゲド戦記」の原案になる)の原話にもなった名作民話絵本】 が、岩波書店では、とうとう ”品切れ”になってしまいました(後は、書店・ネット書店の取り置き分のみ、あり)。
 アマゾン Amazonでは、新品や中古品が定価より高く設定されて売られていますよ~。 ( ;∀;)ノ 
 私の高学年向けの渋めな「絵本」など、元より、大した量は売れない定めなのです。そんな中でも有難い事に、読みたい方々が、せっかく大勢いらっしゃるのに、作品が行き渡らないのは、大問題です。岩波書店さん、早め早めの増刷を、お願いいたします。<(_ _)>

○岩波書店公式サイト ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』

https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html

○アマゾン Amazon ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1-%E5%90%9B%E5%B3%B6-%E4%B9%85%E5%AD%90/dp/4001112426/

            *

 本日は、
中国向け新作絵本〈第3弾〉「第3場面」の”彩色(さいしき)”に入りました。まずは、主要部分に厚めに岩絵の具を置いていきます。絵本の原画の場合は、色の彩度を高めたいので、あまり地塗りを重ね過ぎない技法で描く事が多いです。
 大垣祭り「天井画」との並行制作なので、進展は遅々としていますが、確実に前進しています。
                
 昨晩、
中国向け新作絵本〈第1弾〉『青蛙緑馬〈チベット民話〉』《中国原創絵本精品系列》〔唐 亜明 文、後藤 仁 絵/浙江少年児童出版社、伝世活字国際文化メディア・小活字〕の”文章”の「校正(3校)」がデータで送られてきました。
 未だに、文章の手直しをしているようで、中国のコロナ禍がおおよそ収まった後に、ようやく校正・印刷作業が再開したらしく、とても時間がかかっています・・・。しかし、文章は絵と相まって、とても良い感じに仕上がってます。長らく待った分も、素敵な絵本に仕上がる事を願っております。<(_ _)>
 校正の記載が正しいとすると、10月には〈第1版〉が発売される様ですが、ただ、印刷は間に合うのでしょうか? 中国から日本・世界中の多くの皆様~子ども達・青年達・大人達にお目見えできる日が、実に待ち遠しいですね~💑 。
 

9月17日

 本日は、
中国向け新作絵本〈第3弾〉「第3場面」の”彩色(さいしき)”を進めました。究極の美人像が、だんだんと浮かび上がってきました~。 😻


9月19日

Celebrity Wiki ─ 「Jin Goto height - How tall is Jin Goto?」

 Discover today's celebrity birthdays and explore famous people who share your birthday. View popular celebrities life details, birth signs and real ages.
 こんな変わったサイトも見つけました。世界中の有名人・著名人の身長・年齢などを掲載しているらしいです~? 変なの~⁉ (@_@) >


https://www.celebheightwiki.com/jin-goto-height


9月23日

 先日まで、
絵本『犬になった王子 チベットの民話』が出版社で品切れになっていましたが、重版出来~❣❣、新入荷されました~💑。
 この機会に、ぜひ、書店・ネット書店で、拙絵本をご覧ください。よろしくお願いいたします。




★絵本『犬になった王子 チベットの民話』
  (文 君島久子、絵 後藤 仁/岩波書店)
  2090円(税込み) 〔ISBN 978-4-00-111242-9〕

 穀物のない国の勇敢で心の優しい王子が、美しくて思いやりのある娘ゴマンの愛によって救われ、苦難の旅を乗り越え麦のタネを手に入れるまでを描く、壮大な冒険物語です。犬になった王子の姿は、気高くもかわいらしいです。チベット族(チベット・中国四川省)の民話。
 Internationale Jugendbibliothek Munchen ミュンヘン国際児童図書館「The White Ravens 2014 国際推薦児童図書目録2014」に選定。 
 宮崎 駿「シュナの旅」(徳間書店/後にスタジオジブリのアニメ映画「ゲド戦記」の原案になる)の原話にもなった名作を初絵本化。
(※「ゲド戦記」の他にも、スタジオジブリ長編アニメーション映画「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」等の壮大な世界観や、登場する人物・動物(ヤックル等)の描写は、「シュナの旅」~「犬になった王子」が原点になっていると言われています。)

○岩波書店公式サイト ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』

https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html

○アマゾン Amazon ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1-%E5%90%9B%E5%B3%B6-%E4%B9%85%E5%AD%90/dp/4001112426/

○絵本ナビ ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.ehonnavi.net/ehon/91533/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1/


9月24日

 私は”絵”の制作にのみ集中したいのですが、なかなか雑事が忙しくて、大変です~。(;''∀'')
 
中国向け新作絵本〈第3弾〉を少し描き進めましたが、なかなか、はかどりません~~。(@_@)φ


9月30日

 私は、普段は結構大雑把な人間なのですが、こと「芸術・美術・絵画」となると、こだわりが強く、その生来の芸術家気質が災いするのか、時々、他者から誤解を受けやすいようです。多分、それが原因で、高校や大学や、大人になってからも、いじめ的・差別的な言動を受ける機会が何度もありました。自分のバランスの悪い性質が良くないのだろうとは思うのですが、今さら変えられる訳でもなし、理解していただける人を期待するしかないのです。
 普段はそのような差別的な人々を、きっと先方が間違っているのだろう・・・、となるべく受け流し、自身が身を引く事で、トラブルを回避してきました。大抵、その傾向の人間は、攻撃的で野心的でいながら、本当は気が弱い性格だったりします。そんな人とまともに対抗・対決する時間は、誠に無駄で、もったいないのです。それより、自身の創作に没頭している方が、よほど幸せだからです。

 先日、心が酷く傷つき、著しく悩める出来事がありました。・・・多分、この10年・・・、いや、父親が亡くなった大学卒業の頃、以来かも知れませんが、最高に残念で、頭の中がこんがらがる出来事が起こりました。
 時に”真面目さ・頑なさ”は、何よりも鋭利な刃物になり得るのだと知りました。とにかく、恐ろしくて、さっぱり意味が分かりません・・・。いい加減な人ではない、生真面目な人ゆえ、そして信頼してきた人だけに、その刃のような、冷淡で、きつい言葉を、簡単に受け流す事もできないのです。
 「あなたは前とは変わった。心の中に悪いものがあるのか。そんな人では良い絵など描けない。・・・云々」という真摯過ぎる言葉は、私の絵描きとしての心を、いともたやすく、ズタズタに切り裂きました・・・。根っからの絵描きなど、元来、繊細なものなのです。私は自分自身を否定されても、何も思わない性格なのですが、我が子のような「作品」を、真面目に・完膚なきまでに、けなされる事だけは、耐えられないのです。愛おしい絵の中の生き物達が、可哀想で、可哀想で・・・。
 私は、「その人こそ、変わってしまったのだ。」「組織に守られた中だけは、自分の楽園でいたいのだ。」と思いたい・・・。そうでないと、本当に私が、そんな嫌な絵しか描けなくなったなら、生きている意味はないですから・・・。(それにしても、その人と私の付き合いは、数少ない仕事の打ち合わせの場だけであり、それも15年弱の期間ですので、変わったと言われる程、その人は私の真の姿を知らないのですが・・・。社会的には、実に失礼な発言とされるでしょうね。それでもなお、私は、その人が、かつて与えてくれたご恩には、心より感謝しているのです。)
 私はいつも素早く気を切り替えます。今回の出来事は頭の片隅で、一生忘れる事はできないかも知れません。ただ、作品で証明すべく、この後も、さらなる努力・研鑽を重ね、良い作品を描き続けるしか、その茨の画道しか、私には残されてはいないのです。


10月1日

 人は誰しも心の中に、良い部分と、悪い部分と、どちらでもない部分を持っています。人によって、時と場合によって、そのバランスが変化するのでしょう。自分の心の持ちようが良くない時には、写し鏡のように、相手の心も良くなく感じられる事もあるのでしょう。
  
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず・・・。」 森羅万象は移ろいます。常に同じである事は、あり得ないのです・・・。

 私も歴史上の画家の例にもれず、こと ”絵(芸術・美術)”においては自己主張が強く、天の邪鬼な性格のようです。それがマイナスに出ると、大抵は半ば本気・半ば演技なのですが、時折、相手に不快な言動をしてしまっているのだと、反省もしています。そのような私の良くない言動による小さな波紋の数々が、やがて、大きな刃となって、自分に帰って来ているだけなのかも知れません。
 常に、相手の立場に立って、物事を考えるという姿勢は大切ですね。実際には、なかなか難しい事ですが、そう努力したいものです。偉大な先人がおっしゃられたように、隣人に対する愛であったり、仁愛(思いやりの心)であったり、慈悲の心というものは、人は、決して、忘れてはいけないのです。
 しかし、世の中の全ての事柄は、偶然を装っていながら、本当は、それが定められた宿命・天命であるのかも知れません。多分、その路が、自己にとって最良であるのだと信じて、この画道を、精一杯、懸命に、進みたいと思うのです。

            *

○絵本屋ピクトブック─絵本『犬になった王子』について書きました!

 私の作画絵本
『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)をご紹介頂きました。誠に有難うございます。
 
https://pictbook.info/ehon-list/isbn-9784001112429/


10月3日

 2017年8月4日に開催された、「第4回 東京あこう(赤穂)のつどい」(都市センターホテル、千代田区)には、赤穂市役所関係者と経済界の皆様が多いですが、東京都知事の小池百合子さん等の政治家の方々も、多くご参列されていました。(※これは過去のイベントです。去年・今年はコロナ禍で中止となっています。)
 私の隣に座られた、参議院議員・末松信介さんとは、「日本画」のお話で盛り上がりました。私の師の後藤純男先生(東京藝術大学名誉教授、日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)の事もご存知で、日本画についてのご造詣も深くて、私は感心しました。それ以来、私の「個展」に御祝辞をお送りいただいたりと、大変お世話になって参りました。美術・芸術にご理解のある方が、政治界にも不可欠だと、私は、常々、考えてきました・・・。
 この度、私と同郷の兵庫県ご出身でもある末松信介さんが、”文部科学相(文部科学大臣)”になられるという事で、陰ながら期待しています。日本における、「日本画」や「絵本」等の文化・芸術・美術の更なる興隆を促していただける事を、切にご期待しています。
 また、同じく同つどいにご参加されておられた、衆議院議員・山口 壯さんは、”環境相(環境大臣)”に決まられたという事で、日本や世界の環境改善に邁進される事を期待しています。日本に美しい自然環境が無ければ、良い日本画・絵本など描けませんから・・・。
 私自身は芸術・美術・絵画の世界のみに生きる、基本、中道の人間ですが、どんな方向性であろうとも、政治界の皆様が、民意を反映された、清廉潔白なご政治を全うされる事を、切に願っています。


「第4回東京あこうのつどい」小池百合子都知事らと
「第4回 東京あこうのつどい」(2017年8月4日/都市センターホテル、千代田区)
 参議院議員・末松信介さんと、”日本画”についてのお話中。

「第4回東京あこうのつどい」小池百合子都知事らと
「第4回 東京あこうのつどい」(2017年8月4日/都市センターホテル、千代田区)
 東京都知事・小池百合子さんに、私の作画絵本『わかがえりのみず』 (鈴木出版こどものくに ひまわり版 2017年9月号)をプレゼント。


10月4日

○絵本ナビ EhonNavi ─ 岩波書店のおすすめ絵本と人気ランキング

 私の作画絵本
『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)は、「メンバー評価ランキング」では、光栄な事に、随分と長い期間、第1位に輝いています。しかし、「週間アクセスランキング」で、第4位(10月4日時点で)というのは珍しいですね~❤ 
 名だたる名作絵本と読み物が連なる、日本を代表する老舗大手出版社・岩波書店の児童書ラインナップでは、このランキングに入る事自体が、とても難しいのです。多くの皆様のご声援・ご応援のおかげだと、心より感謝しています。🥰

 
https://www.ehonnavi.net/editorpickupLT.asp?sno=19&pv=

10月5日

 さあ、いよいよ新たな、
日本国内向けの絵本制作が始まりました~。私が8年間も構想を温め続けてきた、素晴らしい民話絵本です。出版元は、誠に良い絵本を多数、刊行している、実力のある絵本出版社ですし、今、同社主力の「絵本シリーズ」になりますので、気合が入ります~。
 今日、出版社・編集者から、絵本の”文章”と”企画・構想”が送られてきました。

 さあ、来年は、制作がもっと忙しくなるぞ~~😉 さらにさらに、頑張らねばね~❣


10月6日

 昨日、中国系の出版社・編集部から、
絵本『青蛙緑馬〈チベット民話〉』文章校正(私が知る範囲では、第4校になります)が送られてきました。”絵”の校正はないので助かりますが、印刷の直前まで、文章の校閲が加えられるのは、編集部としては、実に大変ですね~。何事も簡単にはいきません。
 私は中国語を「文章(中文)」なら、おおよそ半分位は読めますので、簡単な文章でしたら、だいたい把握できます。聴き取りと話すのは、1割もできませんが・・・。"(-""-)"
 コロナ禍でもあり、予想以上に長い時間はかかりましたが、素敵な「絵本」に出来上がる事を願っています。


10月11日

 先日、10月9日(土)から、
日本国内向けの新作絵本「コマ割り(サムネイル)」(第1案)の作画に入りました。この第1案は、1~2週間程で完成させる予定です。
 私が、これまでの8年間、温めてきた構想に、編集者の新たなご意見を十分に取り入れ、膨大な資料・スケッチ・画像等を元に、構成していきます。この構想段階は、短期間ですが、最も頭をフル回転させる大変な作業になります。しかし、どんどん作画イメージを膨らませていくという、とても楽しみな工程でもあります~❤。
 絵本の原話がとにかく素晴らしいですし、とても素敵な「絵本」になりそうな予感ですよ~❣


10月12日

 本日、
中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面」を描き進めました。「大垣祭り・天井画」(2023年5月に一般公開予定)と「日本国内向け新作絵本」(2023年5月頃に刊行予定)と並行しての大作3作品同時制作は、誠に大変です。多分、この絵本原画の完成までには、あと2年(2023年内か?)はかかりそうです。

 私はプロの画家ですので、画商や出版社等のご依頼で仕事をする場合もあるのですが、基本、自身が描きたいテーマ(画題)しか描きません。一枚物の「日本画」作品の場合は、全て、自分で企画・構想をねって、描きたいように描いています。
 「絵本」の場合は、通常、出版社・編集者のご依頼があって、初めて仕事が成立します。しかし、今回のこの絵本作品においては、編集者にご相談はしていますが、私が本当に描きたい世界を、気持ちがおもむくままに描いています。
 中国の国情も刻々と変化するので、いつ頃、どんな形で「絵本」になるのかは、確定していません。それでもなお、画家が本当に描きたい世界には、きっと多くの皆様も共感していただけるものと信じて・・・、絵本になろうがなるまいが、このシリーズだけは、ライフワーク的に、一生、描き続けていこうと考えています。😇


10月18日

 私は20歳代から現在までに、小中高校生~美術予備校生~美術大学生~私より若い年齢から90歳以上の美術愛好者まで、実に幅広い年齢層・生い立ちの、500人以上の方々に、美術・絵画の教育・ご指導をしてきました。その他にも、当然ながら、様々な社会的立場の無数の方々と、仕事や趣味等を通して、関わってきました。その中で感じた事は、人はそれぞれに異なる価値観や思想を有しており、皆が素晴らしい”個性・独自性”を持っているという事実です。穏やかな方もいれば、激しい方もいます。おとなしい方もいれば、賑やかな方もいます。複雑な思考の方もいれば、単純明快な方もいます。
 そんな世界の中で、やはり最も肝要なのは、他者をできるだけ理解しようとする意識です。思想・価値観・性格等のばらばらな他人を、どれだけ理解し共感できるかという試みは、実に難しい事ですが、とても大切な事です。
 少し意見が合わないからと言って、すぐに相手を遠ざけるのではなくて、お互いが理解しあえるまで、とことん話し合ってみる姿勢が重要です。それが仕事上なら、なおさら不可欠な要素なのです。

 特に、子ども達に何かを伝える仕事の人なら、それは絶対不可欠になります。意見の異なる他者を受け付けない頑なな精神を、子ども達に教え込むようでは、日本の未来も明るいとは言えないでしょう・・・。
 私は、実に心配なのです。私に、「あなたは変わった。あなたとは話ができない・・・。」等と安易に切り捨てた人。私はその後、1週間ばかりは、睡眠がかなり浅くなり、深く悩み・迷いました。やはり私がおかしいのだろうか、異常なのだろうかと・・・。
 しかし、何度も自問自答する内に、ようやくおぼろげながら、答えらしき物が見えて来ました。
───「私だけが原因なのではなくて、もしかしたら、先方こそ、何かが変化し、どこか精神に異変が生じているのではないか・・・。」すると、全てが氷解しました・・・。
 人はそれぞれ違っていて当然なのです。それなりに変化もするものです(本人が本質的に変わっていなくても、周りがそう捉えているだけの場合も多々あり)。それを頑として受け付けないのは、その人の精神がよほど疲弊しているか、崩壊しかかっているかです。そのような狭量な精神状態の人が、子ども達に何かを伝える仕事をしている事実に、私は将来的な大きな懸念を抱きました。

 人間は常に、他者を思いやる心・・・”仁愛・慈悲心・隣人愛”を決して無くしてはいけません。”寛容”とは、最も大切な心掛けの一つです。多様性・違いを認め合える社会の実現。・・・・誠に困難な道程なのですが、常々そう心掛ける努力を続けるしかないのです。
 今までの実績のように、この後も、その会社のそのセクションは、本当に良い仕事を続けられるのだろうか・・・。子ども達にとって、本当に良い内容を伝えられるのだろうか・・・。
 私の懸念が、現実にならない事を、今はただただ、祈りたいです・・・。

 絵師(日本画家・絵本画家)後藤 仁

 

 私の一番最初の海外旅行、『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』 (1995年3月13日~27日)の続き〈その2〉です。

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 旅行4日目: 1995年3月16日(木)。この日も、バリのあんちゃんの運転で、バリ島見物。ウブド(ウブッ)のホテルを出発。ウブドはバリ絵画で有名な村です。バリ島の伝統的な風景・風俗を精緻に描いたバリ絵画は、一見の価値があります。私達もウブドで二泊(多分)している間に、ウブドの通りを散策して、画廊等でバリ絵画や民芸品を見て回りました。

 あんちゃんがデンパサール近郊の自分の家に招待してくれるというので、一緒に行く事になりました。旅先で気を許すと危険な目に合う事が多いのですが、この頃になると、お互いの信頼度も増していました。
 あんちゃんの質素な家に着くと、綺麗な奥さんも出迎えてくれました。庭の椅子に腰掛けると、あんちゃんが手製キウイジュースを作ってくれました。グラスに生のキウイを砕いて入れ、カキ氷のシロップをかけ、水を入れて出来上がり! ただ、これまでバリ島では、生水はお腹をこわすので厳禁という事で、必ずペットボトルで水を飲んでいました。レストランの水でさえ、注意して飲まないようにしています。ジュースを出されたのはいいのですが、中尾君と顔を見合わせて、「どうしようか・・・」「水道水を入れていたよね・・・」と小声をかわしました。あんちゃんが向こうを見ている隙に、中尾君がグラスのジュースを庭にパッと半分位捨てました。私も捨てようとすると、あんちゃんがこちらを振り向き、「何してんの?」といった顔をしました。私達はさすがに気まずいので、「仕方ない、せっかくの好意を無駄にできない」と心の中で覚悟を決め、グイっと飲み干しました。なかなか美味しかったです~。 ( ^^) _U
 この日の出来事を思い出すと、今でも笑いがこみ上げてきます。・・・ただし本来なら、この頃のインドネシアでは、睡眠薬強盗等が横行していたので(場所によっては、レストランでも、客と店がグルになった睡眠薬強盗が起こります)、安心できる店や相手でないと、出された飲み物は飲まない方がいいです。ただ、この時は、あんちゃんの人柄を信じていましたし(それが危ないのですがね・・・)、旅先での過度の警戒心は、せっかくの現地の人々との楽しい交流を台無しにしてしまいますので、程度ものなのです。海外の旅では、周囲の人物と治安状況をいかに的確に判断できるかの、眼力と経験が必要になってきます。

 次に、サヌールの砂浜で海を眺め、バリ島最南端にある「ウルワトゥ寺院」では、75mの断崖絶壁からインド洋を一望。その後、バリ島の有名な観光地、クタ・ビーチへ。ビーチへ入るなり、物売りの若者二人が指輪をしつこくすすめてきます。初めは断っていたのですが、中尾君が品物に興味を示し、仕方ないので、私も付き合う流れに・・・。まず、このような売人の商品は偽物なのですが、当時は私も若かったので(今では絶対に相手しませんが)、誰かへの軽いプレゼント用にでもしようかと、安めの指輪2つを購入(銀らしき輪はたぶん真鍮製で、宝石部分はガラスかプラスチックかも知れません)。クタ・ビーチは雑多で、治安が悪い感じで、好きになれませんでした。(ちなみに、この10年後の2005年、クタ・ビーチで日本人が巻き込まれるテロ事件が起こりました。現在、ますます世界中の治安が悪化する傾向にあり、アジアの国々でも、特に繁華街・駅前等では、最大限の注意が必要です。)
 夕方前、海岸に建つ「タナ・ロッ寺院」(入場料・寄付金合わせて2000ルピア)へ。海につき出た半島上に建つヒンズー教寺院は、とても幻想的で、美しいです。砂浜では、子ども達が元気に遊んでいました。子どもは、やはり、遊ぶ事が仕事ですね~。ところが私達を見ると、子ども達は熱心に絵ハガキを売ってきます。絵ハガキを幾つか購入したついでに、先程、クタ・ビーチで購入した指輪を、多分良い事ではなかったかも知れませんが、その中でも愛想の良い子どもにあげてしまいました。
 その他の場所でも、バリ島には子どもの物売りが多くて、あちこちで、手作りネックレス等の小物を買わされる羽目に・・・。経済的にまだまだ発展途上国であるアジアの国々ではよくある事ですが、子ども達が労働している姿は(基本的に楽しそうに、遊び感覚で物売り等をしていますが)、いつも、とても悲しげに思え、考えさせられます。
 この日の夕方は、旅の感傷にふけりながら、「タナ・ロッ寺院」の海に沈む夕日を、いつまでも眺めていました・・・。

 この夜は、デンパサールのホテル(名前は未記録、この時分は手帳の記録・資料の保存が適当でした)へ。ウブドのホテル(多分、「CHANDRA GARDEN ホテル」)は良かったのですが、確か、明後日の航空移動日に備えて、空港に近いデンパサールのホテルに移ったのだと思います。多分、二泊二人(ダブル部屋)で50000ルピア(一泊・ダブル部屋25000ルピア/1万円→約22万5000ルピア : 1ルピア≒約0.044円)だったと思いますが、最初にタクシーに連れていってもらったデンパサールのホテルより、ずっと快適なホテルでした。朝は、朝食の食パンとゆで卵とバリコーヒー(バリコピ)が付いてきます。バリコーヒーは、カップの底に細かいコーヒーかすを沈めて、上澄みを飲むというスタイルで、香り・こくは薄いですが、あっさりして独特の美味しさです。



「タナ・ロッ寺院」の美しい夕景

 旅行5日目: 3月17日(金)。この日もバリ島見物。デンパサールのホテルから出発。バリ州政庁舎を見て、ウブド近郊の「ゴア・ガジャ」へ。ゴア・ガジャとは「象の洞窟」を意味し、奇妙な巨大石像の顔の口部分が洞窟になっています。6体の女性石像がある沐浴場も美しいです。ここでは、人の良さそうな おばあさんとお孫さんが、お供え物を手作りしていました。
 かなり車で走って、プヌロカンへ。ここから、バトゥール山(1717m)と巨大なカルデラ湖・バトゥール湖が望めます。次に、「ティルタ・エンプル寺院」(入場料550ルピア)へ。ティルタ・エンプルは「聖なる泉」を意味し、沐浴場では男達が沐浴をしています。このヒンズー教寺院では、ちょうど、「オダラン」というお祭りが開催されていました。「オダラン」はヒンズー教寺院の建立記念日を祝うお祭りですが、毎日のようにバリ島のどこかで行われているといいます。このお祭りはとても見応えがあり、美しい伝統衣装の善男善女が、頭にお供え物(ガボガン)を乗せて続々と寺へお参りする光景は、とても印象的で目に焼き付きました。後に私は、この「オダラン」をモチーフに、日本画作品を何度も描いています。
 この夜は、プリアタンのプリアタン宮殿「レゴン・クラトン(宮廷舞踊)」(7:30~9:00/一人5000ルピア)を鑑賞しました。舞踊の演目は、「インストゥルメンタル」「ウエルカム・ダンス(歓迎と祝福の踊り)」「クビャール・トロンポン」「レゴン・クラトン(レゴン・ラッサム)」「タルナ・ジャヤ」「バロン・ナンディニ」と続きます。バリ舞踊で最も有名な「ティルタ・サリ舞踊団(Tirta Sari)」の舞踊は、極めて高い技術であり、最高に幻想的で素晴らしいものでした。ガムラン(インドネシアの伝統的な民族音楽)の調べに合わせて、誠に優雅な踊りが繰り広げられていきます・・・。

 私が前に、拙ブログの
「最も感動したランキング ベスト23 」インドネシア バリ島「バリ舞踊」第12位に挙げましたが、この日の「オダラン」と「レゴン・クラトン」は、まさにバリ島の旅のハイライトとして、決して一生忘れる事がないでしょう・・・。この後、私が「アジアの美人画」シリーズを描く大きなきっかけともなりました。


デンパサールのホテルで、朝食中の中尾俊雄君 (ホテル名は、残念ながら記録していませんが、快適なホテルでした。ガイドブックの地図への記入から、デンパサールのディポネゴロ通りの警察署近くのホテルではないかと思います。)



「ゴア・ガジャ」 中尾俊雄君と私



「ティルタ・エンプル寺院」 バリ島のお祭り・オダラン



プリアタン宮殿 「レゴン・クラトン」 ウエルカム・ダンス(歓迎と祝福の踊り)


プリアタン宮殿 「レゴン・クラトン」 レゴン・クラトン(レゴン・ラッサム)


プリアタン宮殿 「レゴン・クラトン」 バロン・ナンディニ




日本画「妙なる国の少女(バリ島)」(F50号/2002年制作) 後藤 仁


 明日は、バリ島からジャワ島・ジョグジャカルタへ、飛行機で飛びます。いよいよ、世界三大仏教遺跡・ユネスコ世界遺産「ボロブドゥール遺跡」とのご対面です。続きを、ご期待下さい~ 💖 。

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

 

 私は日本画・絵本原画制作の合間合間に、日々思った事・見付けた事などを、Facebook・Twitterでつぶやきます。これは、その続編〈10〉になります。
 一絵師のたわいもない独白は、いい加減で無責任な言葉にしか過ぎません。しかしその行間に、芸術家の真実が垣間見えるかも知れません。荒削りで不器用な絵師の言葉の中から、”真実の言霊”を見出していただけましたら光栄です。

 今回は、「大垣祭り・中町 布袋軕」天井画 制作報告や既にまとめた長文を除く、
中国向け新作絵本〈第3弾〉制作過程、新型コロナウイルスワクチン接種 等の記事をまとめています。
 「大垣祭り・天井画」と「新作絵本」も、ますます作画が進んでいます。この後も、乞うご期待~❣

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁、 后藤 仁(中国語)

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2021年8月17日

 本日は、松戸市の「新型コロナウイルスワクチン」(1回目)を接種しました。接種は誠に順調に素早く進行し、注射時の痛みは全くなく、針を刺した事が分からない位でした。献血の針の方が、わずかな痛みを感じますね~。接種後6時間余りが経過し、ほんのわずかに注射部分周辺の張り感があり、体温は36.8度位まで上がったり、少し下がったりしていますが、今の所、全く問題はありません。
 50歳代の私にも、ようやくワクチン接種の番が回って来ましたが、若い人ほど接種が遅くなるという現状では、感染はまだまだ広がる懸念がありますね・・・。

 私は、比較的健康体で、あまり病気にもならないので、普段、インフルエンザの予防接種等は受けません。幼少期のワクチン接種以降、大人になってからは、大学3年生の時(1995年)の「インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行」の際に、当時、インドネシアでコレラが大流行りしていたので、その時に、コレラのワクチン接種をした経験の一度きりです。
 今回、病院嫌いである私がワクチン接種をする理由は、コロナが全国的・世界的に猛威を振るっている上、来年以降、海外取材・展覧会企画旅行等をする時の為の備えという、自己理由もあります。しかし、それ以上に、私は普段、多くのご年配の方々等に”絵(日本画)”を教えている立場上、他者に感染をさせる恐れを最小限に抑えたい、また、苦難に立ち向かわれている医療関係者や飲食店関係者等のご負担を、ワクチン接種により少しでも和らげられるなら・・・、という思いによる所が大きいです。
 今後、多くの若い人達もワクチン接種を受けられて、日本・世界の社会・経済・文化が好転する事を、ただただ祈っております。
 

8月18日

 本日、先月28日から描いていた、
中国向け新作絵本〈第3弾〉「第3場面」”下図”を完成させ、念紙(ねんし/転写用の和紙)で本紙(雲肌麻紙)に転写しました。
 大作の
大垣祭り「天井画」と並行して制作しているので、なかなか、はかどりませんが、確実に前進はしています。今回も、前作の新作絵本〈第2弾〉(出版はまだ先になる模様)に続き、この世の者とも思えぬ、絶世の美女を描いています。出来うるならば、前よりも更に、美的な表現を模索しつつ・・・。
 中国の国情も刻々と変化し、一筋縄ではいかない様相です。しかし、本当に良い物は、国境や人種・民族・信条を越え、必ず多くの皆様に喜んでいただけるものと信じて、創作の手だけは緩める事なく、ひたすら、この画道を歩み続けたいです。

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 松戸市「新型コロナウイルスワクチン」(1回目)接種後・経過報告の続きです。
 昨日の午前中に接種した後、8時間位経過すると、注射部分周辺が少しだけ痛くなり始めました。ハチに刺された痛みをずっと弱めたような感じで、その部分に物が当たると少し傷みます。
 今朝、目覚めると、少しだけ頭痛がありましたが、大したものではありません。注射部分周辺は、見た目は変化ありませんが、やはり少しの痛みがあります。弱めの筋肉痛のような感じで、手を上げると、少し傷みます。体温は36.1度位で普通でした。
 昼位になると、体温が37度位まで上がりましたが、倦怠感などは、ほぼありません。頭痛はおさまってきました。
 夕方の今も同じ感じで、体温は高めで、腕のわずかな痛みは残っていますが、それ以外は特に変化はありません。明日になると、ほぼ平常通りになりそうな状態です・・・。
 2回目接種後は副反応が重くなると言いますので、断言はできませんが、これで、新型コロナウイルスへの感染が抑制されるのなら、素晴らしい事ですね~💕


8月19日

 私の作画絵本
『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)”在庫僅少”になってしまっています・・・。アマゾン Amazonでは、新品や中古品が定価より高く設定されて売られていますよ~。 ( ;∀;)ノ 
 私の高学年向けの渋めな「絵本」など、元より、大した量は売れない定めなのです。そんな中でも有難い事に、読みたい方々が、せっかく大勢いらっしゃるのに、作品が行き渡らないのは、大問題です。岩波書店さん、早め早めの増刷を、お願いいたします。 <(_ _)>

○岩波書店公式サイト ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』

https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html

○アマゾン Amazon ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1-%E5%90%9B%E5%B3%B6-%E4%B9%85%E5%AD%90/dp/4001112426/

絵本『犬になった王子(チベットの民話)』表紙
絵本『犬になった王子 チベットの民話』 (君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店) 表紙


8月20日

 本日は、
中国向け新作絵本〈第3弾〉「第3場面」”骨描き(こつがき/墨による最初の線描)”をして、胡粉(ごふん/貝殻から作られる、白色の絵の具)の地塗りをしています。この丁寧な下地作りが、日本画では重要な工程になるのです。私は通常、胡粉は、薄く二度塗りします。
 今、一度塗りの後、乾かしている所で、この後、二度塗り目をほどこそうと思います。
 だんだんと、美しい王朝絵巻が浮かび上がってきますよ~。😘


8月22日

 スタジオジブリ・アニメーション映画「もののけ姫」のテレビ再放送にからんで、このようなサイトでも、「シュナの旅」(宮崎 駿)や、チベット民話「犬になった王子」と拙作絵本
『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)について語られています。

○ジブリのせかい ─ 『もののけ姫』を宮崎駿監督が解説!

https://ghibli.jpn.org/report/qa-mononoke/

○ピクシブ百科事典 ─ ヤックル
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%A4%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB


8月23日

 本日は、
中国向け新作絵本〈第3弾〉「第3場面」下地塗りとして、黄土色と青系の色の2色を塗り分けました。通常は基本色の黄土色で下地塗りをする場合が多いのですが、場面によっては例外もあります。


9月4日

 中国の、WeChat 微信/知乎 「高性价比的艺术留学(費用対効果の高いアート留学)」という記事には、世界中の代表的な芸術大学・美術大学がまとめられています。
 その中の、日本「东京艺术大学(東京藝術大学)」では、村上 隆さん(世界的 現代アーティスト)、小田部羊一さん(宮崎 駿さんの先輩アニメーター、スーパーマリオのキャラクターデザイン等を手掛ける)、李 叔同さん(中国の著名な詩人・禅僧・教育者)、坂本龙一さん(坂本龍一/日本を代表する音楽家)と共に、光栄な事に、私・后藤 仁(後藤 仁)も紹介されています。


https://mp.weixin.qq.com/s?__biz=Mzg2NzUxNTMwNA==&mid=2247494819&idx=1&sn=fb9c20174057b0ed61d21f3b2c265f4a&chksm=ceb8c264f9cf4b728316413053148b0d55bb79928341cc63acf330778ee737b8ddd2840b6851&scene=178&cur_album_id=1576042972037578755#rd

https://zhuanlan.zhihu.com/p/397244046


9月8日

 昨日の午前中、松戸市の「新型コロナウイルスワクチン」(2回目)を接種しました。これで多分、ある程度の抗体ができて、多くの人々に”絵”を教えたりする立場上も、少しは安心材料になります。
 昨日の注射時は、わずかにチクリとしましたが、痛いという程ではありませんでした。夕方~夜には、左手を挙げると、注射部分にわずかな痛みがある程度で、体温は36.9度位と少し高めな以外は、大きな体調変化はありませんでした。
 今日も、朝から37.0度と体温が少し高めで、腕の痛みが少しある以外は、さほど変化はありません。ただ、夜中の4時頃に一旦、目覚めた時に、異様な寒気を感じましたが、これが副反応かどうかは分かりません。昼過ぎ~現在も、体温が37.0~37.3度位と少し高めで、何となく一日中、眠たい気もしますが、副反応と言える程の著しい体調変化はありません。明日になると、日常と全く変わらなくなりそうですね~。
 今回は、頭痛(軽度)が無い分、1回目の接種後より、私は楽な気がします。人によって違いがあるのでしょうから、個人個人の体質・考え方次第ですが、これで日本の、世界の、コロナ禍のリスクを軽減できるのなら、とても良い事でしょう。

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 先日、千葉県柏市居酒屋「庄や」の前で、通行人に声を掛けながら、スタッフが弁当を一生懸命に売っていました。私も一つ、購入~🍙 ❣
 今の時代、画家稼業も誠に厳しい時代となりましたが、飲食店も、これまた、とても大変です・・・。私は東京藝術大学卒業後、「金唐革紙(国選定保存技術、手製高級壁紙)」の仕事を本格再開するまでの1年半位の間、茨城県取手市「庄や」でバイトをしていました。日中、絵(日本画)を制作し、週に3日・1日8時間位、居酒屋で夜間働いていました。親の財力・人脈でも無い限りは、”絵”(売り絵)だけで食べていくのは、昔も今も実に困難なのです。

 私は当時、体力があり、手が器用で素早いので、週末のパントリー(飲み物を作る所)を一人で任せられ、私よりパントリーをこなせる人がいないという事で、あまり嬉しくも無いのですが、「パントリスト」というニックネームを付けられました・・・。そんな経験もあり、今の飲食業界(特に居酒屋・酒屋 等)の大変さが少しは分かるのです・・・。また、バイトが無くなった地方出身の大学生等は、さぞ厳しい環境だろうと、とても心配しています。
 私は貧乏画家の宿命で、今まで、美術・絵画関係(日本画、絵本画、金唐革紙、大学講師・絵画教室講師 等)以外にも、全く絵とは関係ない、様々な種類の職業(30種類以上)を経験してきました。
 ただ、一見、”美術”とは直接結びつかない余計に思える経験なのですが、これらの多くの経験が、様々な社会的立場・地位の人々への理解を深める事に繋がり、「日本画」や「絵本」の創作に間接的に役立っているのではなかろうかと、今では、良くとらえています。また少なくとも、画家以前に、人間的な成長には影響しているのではないかとも思います。 

 

 私は現在までに、アジア圏を中心に、13か国・地域や、日本全国(全47都道府県)を写生旅行してきました。貧乏画家故に予算に限りがあり、数としては大した事はないのですが、いずれも誠に充実した写生旅行でした。
 私は”旅”を愛し、”旅での写生”を画家人生の生き甲斐にしてきました。ところが、現在のコロナ禍により、海外・国内旅行も制限され、来年以降もしばらくは難しそうです。そこで、この間に、まだブログに記していない、過去の「海外写生旅行」をぼちぼちとまとめておこうと思います。なにぶん昔の事ですので、記憶違いの事項やあいまいな箇所も多々あるかと思いますが、残された画像や資料を元に、感動の旅をできるだけ詳細に辿ってみたいと思います~。
 まずは、私の一番最初の海外旅行
『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』 (1995年3月13日~27日)です。私は26歳、東京藝術大学3年生の終わりの春期休暇に、この旅を行いました。

 大学4年生を前に、私は卒業制作の題材を考察していました(当初は、「東大寺大仏殿」を描く予定でいました)。東京藝術大学 日本画専攻の同級生、中尾俊雄君がインドネシアの旅を一緒に行ってくれる人を探しているというので、前々からアジア文化に関心の高かった私は、この機会に彼と一緒に旅行する事にしました。私はそれまで、国内旅行にはよく出掛けていましたが、海外旅行は未経験でした。中尾君はヨーロッパの旅等を何回か経験しているといい、海外初旅行は経験者に同行する方が安全だろうと考えたのです。
 ジャワ島にある世界三大仏教遺跡・ボロブドゥール遺跡には、かねてから、ぜひとも訪れてみたかったのです。また、バリ舞踊にも関心がありました。そして、卒業制作の題材探しも、旅の大きな目的でした。
 それからパスポートを取り、その時分、インドネシアではコレラが流行しているというので、念のために品川東京検疫所と那覇検疫所でコレラワクチンを2回接種しました。2月27日~3月4日に、師である後藤純男先生に随行して「沖縄(本島)写生旅行」に行っていたので、2回目はやむなく沖縄で接種したのです。ちなみに私が初めて飛行機に乗ったのは、この沖縄旅行でした。私は結構苦学生でしたので、なかなか生活にゆとりを持てず、旅好きの割には飛行機デビュー・海外旅行デビューも、存外、遅かったのです・・・。
 新宿のH.I.Sで、インドネシア行の往復航空券(日本・成田 → インドネシア・バリ島 → インドネシア・ジャワ島 → 日本・成田/9万2000円)と海外旅行保険(7610円)も購入しました。

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 旅行1日目: 1995年3月13日(月)
11:00 日本・成田発 → 20:10 インドネシア・バリ島、デンパサール着
 ガルーダ・インドネシア航空の機内は落ち着いたブルー色で、食事や雰囲気も良かったです。赤道を越える頃に、かなり機体が揺れて、乗客の女性達からは悲鳴が起こったりしましたが、基本、快適な空旅でした。インドネシア上空で飛行機の窓から見下ろすと、田園や曲がりくねった川が、パッチワークのようで面白いです。インドネシア・ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港を経由して、バリ島のグラ・ライ国際空港に到着しました。
 こうして、小さな不安と大きな期待を胸に、私の海外初の旅が始まりました~!!



インドネシア・ジャカルタ 「スカルノ・ハッタ国際空港」 ガルーダ・インドネシア航空、マークのガルーダがカッコイイ~❣

 空港で両替をすると、1万円→22万5000ルピアでした(1ルピア≒約0.044円/ウブドの両替所では、1万円→24万ルピアの所もありましたが、その他はだいたいこのレートでした。当時のインドネシアの物価は、日本の6~7分の1くらいでした)。空港からタクシー(1万1000ルピア)でデンパサール市内へ。タクシー運転手の案内で安めの宿を探し、ダブル部屋で一人1万6500ルピアのホテルに泊まりました。
 チェックイン時、宿に、私らより少し年上のあんちゃんが来て、車でバリ島を案内するといいます。バリ島は交通網が発達しておらず、どのみち右も左も分からぬ土地ですし、人相から悪い人ではなさそうだと中尾君と相談し、その人に運転・案内してもらう事にしました。1日(確か二人で)7万5000ルピアだといいます。インドネシアの物価からすると高めのような気もしましたが、後で分かったのですが、その人はレンタカーを借りて1日中、運転をしてくれるので、そのレンタカー代にかなり持っていかれるそうで、比較的良心的な価格だったようです。
 
 旅行2日目: 3月14日(火)。この日は、バリ島の有名なヒンズー(ヒンドゥー)教寺院・ブサキ寺院方面を巡ります。
 金銀細工の村・チュルク(チュルッ)の銀細工工房を見物し、バドゥブランで「バロンダンス」(入場料一人6000ルピア)を鑑賞しました。「バロンダンス」の、聖獣・バロンが登場する日本の獅子舞いのような演目や、女性達の優雅なバリ舞踊、勇猛な男達の剣の舞に、一気に魅了されました。その後、バンリのヒンズー教寺院「クヘン寺院」(入場料3000ルピア)を参拝。バリ島のヒンズー教寺院に入るには、伝統衣装のサロン(腰巻き)とサッシュ (腰帯) を着用しないといけないので、寺の前の出店で2万5000ルピアで購入。車での移動の途中、棚田が見える景色の良いレストランで昼食。
 午後は、聖なる山・アグン山の麓に建つヒンズー教寺院「ブサキ寺院」へ。広大な寺院の境内へ入るとすぐに、若い兄さんが、私と中尾君にそれぞれ一人ずつ、つきまとってきました。寺院の高台までついてきて、勝手に解説をします。一通り見終えて寺院の出口に近づいた時、脇道の人気(ひとけ)の無い草地に私達は誘導されました。すると、突然どこからか3人程の兄さんが加わり、私と中尾君を5人程で取り巻いて、「ここは大きな寺院、ガイド代も高い・・・」等と英語で話しながら、にらみつけてきました。私と中尾君の一眼レフカメラをじろじろと見回して、いかにも欲しそうな顔つきです。仕方ないので、確か1000円程のルピアを渡しました。当時、私と中尾君は若くて、筋肉質で、顔もいかつい方だったので、それ以上は要求してこなかったのでしょうが、私達がもっと弱そうだったら、確実にカメラと高額をもぎ取られていた事でしょうね。それ以来、旅先で”勝手にガイド”が現れても、すぐに強く断るようにしています。今のインドネシアはどうか分かりませんが、有名な観光地では注意しましょう~。
 その後、クルンクンの「ププタン記念碑」や「クルタ・ゴサ宮廷」の天井画を見て、コウモリのいる洞穴「ゴア・ラワ」へ。
 デンパサールの宿は街外れにあり雰囲気も良くないので、この夜は、ウブド(ウブッ)の宿に移動。多分、「CHANDRA GARDEN ホテル」だったと思いますが、一泊一人2万7500ルピアの、コテージ風の快適な宿でした。



バドゥブラン 「バロンダンス」 バリ舞踊


バドゥブラン 「バロンダンス」 聖獣・バロンと、男達の剣の舞



バンリ 「クヘン寺院」 バリ島のサロン(腰巻き)、サッシュ (腰帯) をつけた私



「ブサキ寺院」 中尾俊雄君と私



ウブド 「CHANDRA GARDEN ホテル」


 旅行3日目: 3月15日(水)。この日もあんちゃんに車を運転してもらい、バリ島観光。その日のおおよその行き先を指示すると、その方角の見所に車で連れていってくれるので、大助かりです。私達が寺院等を見物している間、運転手のあんちゃんは、いつも駐車場の車中でじっと待っていました。
 バリ彫刻で知られるマスを経て、「ブキッ・サリ寺院(サゲー寺院)」ではサル(猿)に遭遇。パチュンの棚田を見て、ブドゥグル(ブラタン湖)のウルン・ダヌ寺院を見物。今日はかなりの距離を車で走りましたが、サルに出会い、棚田やブラタン湖の爽快な景色も見れて、満足しました。



「ブキッ・サリ寺院(サゲー寺院)」 サルと私。眼鏡をサルに取られないように、はずします。


「ブキッ・サリ寺院(サゲー寺院)」 サルと私


 この頃は、私の手帳や写真資料の記述があいまいで、判別しにくい箇所もあるのですが(例えば、料金が、一人分なのか二人分なのかが分かりにくい部分があり)、おおよそこの内容で大きな間違いはないと思います。この続きは、バリ島観光の続編になります。お楽しみに~💖

 絵師(日本画家・絵本画家)後藤 仁