日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -274ページ目

駄目な男 前編

あんたの言うことは信用出来ない。

ショッピングセンターヘ向かう車中、妻が言った。

中古車が載った広告を見ながら、購入価格は、表示価格にいくら位プラスになるのかと尋ねてくる。

俺は15万位だろうと答えた。

それが、信用出来ないと言う。


確かに、そうかもしれない。

正確な事など言えるははずもなかった。

車種や年式などで、その状況は違ってくる。


それでも、車の話が続いた。

この車が良いなどと、広告を見ながら言っている。

俺は燃費が悪いのではないかと返した。

それが、気に食わなかったらしい。

いい加減な事ばかり言うから、あんたは信用されない。

また妻が言った。

「わかった。もう話などしない」

そう言って、俺は黙った。

そして、なんでもはいはいと話を聞く事が一番良いと、あらためて思った。

俺に、一応は意見を求めてくる。

それはただ聞くだけで、俺の意見など必ず否定する。

そして、自分の考えを押し通す。


しばらく無言のまま走り続けると、目的地のショッピングセンターに到着した。


後編へ続く

小さな幸せ

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ハンバーガーを注文した。
開けてみると、チーズバーガーだった。

日曜日の朝

「ごはんたべたい」

娘が言った。

スクランブルエッグを作り、ご飯と一緒に食べさせた。

美味しいといって笑っている。

お父ちゃんが作ったんだから、美味いに決まってる。

そう言いながらも、これだけじゃ可哀相だと思い、冷蔵庫を覗き、おかずをもう一品追加した。

それを皿に盛ると、娘はそればかり食べていた。

沢山食べろ。

そう言って、俺は庭に出て洗濯物を干した。

夏は終わったが、相変わらず蝉が鳴いていた。