日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -259ページ目

笑うとき 2

「ちゃんと片付けてよね」


妻の怒号が、耳に届く。


布団を引き、娘を風呂にいれ、寝室へ向かうときだった。



居間には、風呂の前に娘が遊んだおもちゃが散乱している。


黙っておもちゃを片付けた。


妻の怒鳴り声が、今日俺に対して初めて吐き出された言葉だと気付き、俺は声を出さないで笑った。




笑うしかなかった。


どうにもならない。

そう呟き、また笑った。

笑うとき

「ばーか」


帰宅して第一声がそれだった。

それでも、俺は微笑んでしまう。

愛らしくて、思わず抱きしめたくなった。




娘である。



妻が風呂に入れたらしく、薄着で家の中を駆け回っていた。

俺が近づくと、妻の方へ逃げてゆく。


トコトコと、小さな体を揺さぶるようにして走る姿に、俺はまた微笑んでいた。



妻が身支度をする。


俺と入れ替わりに、仕事だった。

「ままと、いく」

そう言って、娘が駄々をこねる。


「ママはお仕事だからね」

妻が言っていた。

娘は、玄関にいる妻にへばり付いて、離れようとしない。

俺は娘を抱いて、部屋へ戻った。

娘はママと言いながら、泣いていた。

泣き顔も、たまらなくいとおしい。



「にやにやしていないで、○○に服を着せてよ。風邪引いちゃうでしょ」



妻の怒鳴り声。

そのとき初めて、俺は笑っていたのだと気付いた。

俺は口を閉じ、娘に服を着せた。



玄関の閉まる音。

それを確認すると、俺はまた娘とじゃれ合った。



踊る娘。

それに合わせて、俺は適当に思いついた言葉を並べ、歌った。




娘がけらけらと笑う。



俺も笑っていた。



エレクトラグライド 2005

行きたいと、いつも思っていた。

エレクトラグライド 2005

参加アーティストも豪華だ。


アンダーワールド、コールドカット、オウテカ。

そして、クリスカンニンガムもDJとして参加するらしい。

日本からはケンイシイ、テイトウワ。


11月25日。

幕張メッセ国際展示場。



値段は8,500円。


当然、妻に行きたいなどと言い出せないのだった。



すみません。

単なるボヤキで。