朝日~その後
妻が出かけて行った。
俺は寝室の布団を上げてから、朝食をとった。
新聞など読む余裕はなかった。
歯を磨き、家を出る。
車で会社に向かう途中、携帯を見た。
メールが一通着信中とある。
車を止め、読んだ。
妻からのメールだった。
~いいね。楽チンな人生で~
送信時刻は、妻が家を出てすぐに送られている。
ふざけるな。
俺がどんな思い出で日々生活していると思っているのだ。
俺はお前たちの前から、消える以外道はないのか。
それでも、激情に駆られたままメールを打つことを、俺はしなかった。
~あんまりだ~
俺は、それだけ手早く入力し、返信した。
アクセルを踏む。
そして、舌打ちをしながら、のろのろと走るトラックを抜き去った。

