苦笑
「おかあちゃん、やさしくなったの?」
俺が妻と話している所を見て、娘が言ったのだった。
妻は何も言わずに真っ直ぐ歩いている。
俺は思わず苦笑した。
遊園地である。
お互い、こんな時くらいは、普通の夫婦を演じてみたかったのか。
俺はカメラを取り出した。
妻と娘をファインダーに入れる。
声をかけると二人とも笑顔を作った。
娘の不自然な作り笑いに、俺は苦笑した。
俺が妻と話している所を見て、娘が言ったのだった。
妻は何も言わずに真っ直ぐ歩いている。
俺は思わず苦笑した。
遊園地である。
お互い、こんな時くらいは、普通の夫婦を演じてみたかったのか。
俺はカメラを取り出した。
妻と娘をファインダーに入れる。
声をかけると二人とも笑顔を作った。
娘の不自然な作り笑いに、俺は苦笑した。
それでも、妻は言っている
毎日疲れ果て、大変なのだ。
それなのにあんたはパソコンやって、くだらない小説読んで。
遊んでばかりで、庭に落 ちた犬の糞も拾えないのか。
確かに庭に落ちていたかも知れないと思った。
一人夕飯を作り、食い終わると食器を洗い戸締まりをした。
散歩も終わっている。
庭の始末は朝にやっているのだ。
妻は夜中に突然帰宅し、庭を検分したということだろう。
パソコンなども電源すらいれていないし、小説も家では読まなかった。
少なくとも、妻がいるときは、有り得ない。
いくら家の事をやっても、何もしないと言われた。
それならば、本当に何もしない方がましではないか。
また、妻が言った。
本当、考えられないわ。
戸締まり確認したら、戸がちゃんとしまってないじゃない。
そんなことはないはずだった。
俺も確認はしているのだ。
それでも、妻は言っている。
ならばそうなのだろう。
それなのにあんたはパソコンやって、くだらない小説読んで。
遊んでばかりで、庭に落 ちた犬の糞も拾えないのか。
確かに庭に落ちていたかも知れないと思った。
一人夕飯を作り、食い終わると食器を洗い戸締まりをした。
散歩も終わっている。
庭の始末は朝にやっているのだ。
妻は夜中に突然帰宅し、庭を検分したということだろう。
パソコンなども電源すらいれていないし、小説も家では読まなかった。
少なくとも、妻がいるときは、有り得ない。
いくら家の事をやっても、何もしないと言われた。
それならば、本当に何もしない方がましではないか。
また、妻が言った。
本当、考えられないわ。
戸締まり確認したら、戸がちゃんとしまってないじゃない。
そんなことはないはずだった。
俺も確認はしているのだ。
それでも、妻は言っている。
ならばそうなのだろう。
怒れる理由
「苛々するな本当に」
妻の声と同時に物音がした。
階段をみると、俺の弁当箱と荷物の入ったバックが投げ捨てられていた。
俺の私物は居間に置けなかった。
妻にしてみれば、ただのゴミと一緒なのだ。
帰宅し、居間の隅に荷物を置いたのがいけなかった。
疲 れていたせいなのか、娘を寝かし付け後も、そのままにしてしまった。
邪魔になるような場所ではないはずだった。
それでも、妻には怒れる理由が必要だった。
どんな小さな事でも、何かしらあるのだった。
他人が家にいる。
それだけで怒れる理由は見つかる。
部屋の隅々まで見回し、俺の私物を発見し、激高する妻の姿が頭に浮かんだ。
投げ捨てられた物を拾い、自室へ戻る。
袋の中を見た。
プラスチック製の弁当箱は、無残にも割れていた。
思わず怒鳴り声を上げそうになったが、堪えた。
娘が眠っているのだった。
妻の声と同時に物音がした。
階段をみると、俺の弁当箱と荷物の入ったバックが投げ捨てられていた。
俺の私物は居間に置けなかった。
妻にしてみれば、ただのゴミと一緒なのだ。
帰宅し、居間の隅に荷物を置いたのがいけなかった。
疲 れていたせいなのか、娘を寝かし付け後も、そのままにしてしまった。
邪魔になるような場所ではないはずだった。
それでも、妻には怒れる理由が必要だった。
どんな小さな事でも、何かしらあるのだった。
他人が家にいる。
それだけで怒れる理由は見つかる。
部屋の隅々まで見回し、俺の私物を発見し、激高する妻の姿が頭に浮かんだ。
投げ捨てられた物を拾い、自室へ戻る。
袋の中を見た。
プラスチック製の弁当箱は、無残にも割れていた。
思わず怒鳴り声を上げそうになったが、堪えた。
娘が眠っているのだった。