日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -179ページ目

図書館

安上がりな娯楽は? ブログネタ:安上がりな娯楽は? 参加中


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もっとも安上がりな娯楽。


それは図書館以外にないのではないか。


映画などの映像コンテンツも視聴できるし、本を読んでいて気になる事柄があったら、ネットも使える。


しかも、すべて無料なのである。



俺の利用する図書館は地方なので、蔵書量も少ないが、都市部では違うのではないか。


有名大学にしか置いていないような専門書も、あるかもしれない。


つまりは、大学で学ぶくらいの教養も身につけられる、と思う。


頭もよくなって、しかも、無料。


最高ではないか?


食い扶持

前回 食卓の思い出=笑いの王様 の続き



翌朝。



まだ暗いうちに、先日メールで言われた事 と同じ内容のことを、今度は直接浴びせられた。



身体が震え、それでも黙って妻の話を聞いていた。




じっと目を閉じていると、また、この世から消えてしまいたい衝動に駆られた。






唯一の解決方法は、俺が死んで、ローンが相殺される。


それ以外にないのではないか。


妻の話を聞いていると、俺に死んでほしいと言っているようにしか聞こえなかった。


ひとしきり喚き倒すと、妻は立ち去り、室内は静寂に包まれた。




仕事のことを考えると不安だった。


どうなるかまったくわからない。


明るい見通しなど、まったくないのだ。


かといって、配転希望が通らないと決まったわけではなかった。


会社にうまいように、してやられている。


そんな気がしてくる。




このような状態では、新しい仕事やバイトを探すことも、出来はしなかった。


いっそのこと、解雇された方がましではないか。




なさけない。


本当に情けなかった。





目を閉じていると寝てしまったようだ。



わずかな間に、夢を見た。



父と母が目の前に現れた。



昔住んでいた家に、昔のままの光景。



食卓だった。



母だと思っていた相手の顔が、いつの間にか妻に変わった。



それでも俺は、母として対峙している。



母が何か言っているようだったが、よくはわからなかった。



父は無言だった。



そして、目が覚めた。


俺は布団を跳ね上げ、身支度をし、家を出た。


コンビニを周って、スタッフ募集の張り紙を見て回り、電話番号をメモしていった。



一刻の猶予もない。


背に原はかえられなかった。

食卓の思い出~笑いの王様

妻娘が夕食を終えたころ、帰宅した。


テーブルの上は妻の勉強道具が広げられ、到底俺が食事をとるスペースはなかった。


眉間にしわを寄せ、何かを読み込んでいる。


もっとも、そんな険悪な空気の中、妻と顔をつき合わせ、飯を食うつもりは、毛頭ない。



娘はTVを観ていた。


それには俺も、少々驚いた。



こんな時間まで、妻がTVを許すはずはなかったからだ。


子供向けの番組は、もう終わっている。




すぐに踵を返し、飯の準備をした。


自室で食っても、寒さはそれほど身体にこたえなかった。



娘の爆笑が、俺の部屋まで響いてくる。


妻はどうしているのだろう。


考えたのはそれだった。


妻が学習している前で、そばを食ったとき、うるさいから出て行けと言われた。


娘は大丈夫なのかと、心配になった。



爆笑、爆笑、爆笑。



気になって、娘の様子を覗きにいった。



娘が見ていたものは、ドリフターズだった。


妻のほうへ視線を向けると、さらに険しさを増した表情のまま、書物に目を落としている。




ドリフターズか。


なつかしい。



子供のころ、家族でよく観た、と思う。



父と母が、そろっていた時期はほとんどなかったが、それでも、親子三人でこの番組は観ていたに違いない。


いつもどちらか一方と、過ごしていたのに等しい。


父が海外に単身赴任で、帰国は年に一度か二度だった。



それが、親子三人で過ごすわずかな日々だった。



母が病で亡くなると、今度は父と二人暮らしになった。


両親とどんなTVを観ていたのだろうか。


思い出そうとしても、はっきりとは思い出せなかった。




両親はよく喧嘩をした。




母は酒を飲んで、酔うと、父に絡んで喧嘩になる。


そのときだけ、母は母でなくなった。


子供のころ、そんな母を観るのが嫌だった。


何故なのだと、子供ながらに憤慨した。



母は寂しかったのだ。



このことがわたったのは、母がなくなったずっと後だった。



もう一度、妻娘の様子を見に行った。



妻は同じ格好のままで、娘は身を乗り出してTVに齧り付いている。


やはり、娘と一緒にTVを観ることは、出来そうになかった。




娘の豪快な笑い声を子守唄に、俺は目を閉じ、浅い睡眠の中へ引き込まれていった。