日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -136ページ目

家庭内格差

バイトから戻り、俺はスクランブルエッグの朝食をとった。

卵の殻を捨てるために、ゴミ箱の蓋を開けた。

俺は唖然とした。

不二家の箱が折り畳まれ、捨てられている。

「ケーキがあったなんて聞いてないぜ」

ケーキを喰うなとは言っていない。

何故、俺には喰わせないのか、と言いたかった。

そして、言う必要なんてないと、悟った。

俺は更にゴミ箱を調べた。

弁当のパック。

ドーナツの箱。(ドーナツは実際に、この目で見て、俺も食った)

昨晩は、娘、俺の娘の母親、義母の三人で外食だった。

俺は卵だけのチャーハン。

何だか馬鹿馬鹿しくなってきた。

生活必需品すら買ってもらえない。

歯磨き粉。

歯ブラシ。

靴下。

下着。

髭ソリ。

そして、靴も。


それらは以前、小遣いで買っていた。

今は靴下どころか、ジュース一本すら買えないのだ。


まあ、イラつくな。

もうすぐ、終わるのだから。

俺は気を取り直して、家を出た。

くそったれ!携帯 (付録 詩 「携帯の女」)

パソコンが使えなくて仕方なく、携帯でブログをアップ。(使えなくなった理由は過去記事参照)

読者の皆様、コメント返しできなくて、ごめんなさい。

寄せられたコメントは、図書館や携帯で全てチェックしております。

今後ともよろしくお願いします。


本日は久しぶりに、自宅PCにて。


             山南 零






携帯で、ブログを書くことが苦痛だった。



ゴミみたいなボタンを何度も押し、


ゴミみたいな画面を、


ゴミみたいな文字で埋め尽くす。



端から見ると、かなりアホらしい姿に見えることだろう。


おっさんが、必死コイて、長文のメールを打つ姿。



みっともねえw




携帯のキー配列。



どうしてこうなのよ。



「お」を打つのに、「あ」を五回も押さなければならないなんて。



俺が思うに、おもしろい文章を書くには、頭の中に湧いたアイデアなんかを、


「どれだけ新鮮なうちに文章にできるか」で決まるような気がする。


頭と文章がダイレクトであれば、それが一番だ。



ある作家は、パソコンは使わないという。


それは、上記の理由とほぼ同じで、手書きより劣るから。



まあ、その作家がパソコンが苦手だと言うことは、容易に想像できるのだが。



おそらくは、手書きやパソコンで文章を書くよりも、携帯で書く方がダイレクトだ、という人もこの世の中にいるに違いなかった。





詩 「携帯の女」



街角。


女。


片手に握られた携帯。


親指は恐ろしく早く、キーを押し、せせこましく動き回っている。


背は高く、出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。


俗に言う、いい女だった。



時々、遠くへ視線を送ったときも、親指は滑稽はほど、


携帯の上を這い回っていた。



女は作家だった。



あっという間に短編を書き上げ、出版社へ原稿を送信した。



携帯を閉じ、女は人混みの中へ紛れ込んだ。






読者の皆様は、携帯はお好き?


私は携帯を家に忘れたとしても、全く困らない。



携帯=目覚まし時計。


私の携帯が、もっとも活躍する場面はそれくらいです。






日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。

↑いつもクリックありがとうございます。



ペタしてね

肉塊〜バイトの話

とてつもなくでかい肉の塊が、一つずつビニールに包まれ、山積みになっていた。

俺の仕事は、そいつのビニールを剥ぎ取り、余分な血を拭うことだった。

楽勝だと思った。

そのときは。



一つの肉の固まりは、ゴールデンレトリバー一匹分はあった。

そいつを持ち上げ、台の上に載せ、ナイフでビニールを切り、ひっぺがし、液体(血)を拭った。


この仕事が終わると、肉をぶった切る作業にまわされそうだった。

だから、ゆっくりとやった。

こっちの方が、楽だろうと思えたからだ。

「これも、お願いね」

肉の塊は、また、元の山の高さになった。

それから、時間まで肉の山が低くなることは無かった。

手袋は血だらけで、肉を持つ時に、滑ってうまくいかなかった。

エプロンも、返り血で汚れていた。

腰もヤバくなってきた。

何匹分のゴールデンレトリバーを、俺は上げ下ろしたのだろうか。

腰を痛めないように注意した。

左肘が痛みはじめる前に、終わるのか?

山積みの肉塊を見て、俺は思わずため息をついた。


グロテスクな、何か別の物体。


まはや、目の前の肉塊は、俺にとっては食い物ではなかった。


筋力トレーニングのためのバーベル。

これからは、そう思うことにしよう。