日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -135ページ目

カード、盗難

ジブリはお好き?

ジブリ映画のベストスリーをあげるならば、



3.風の谷のナウシカ



2.魔女の宅急便



1.千と千尋の神隠し




だった。



今までは。




しかし、この作品を見てから、ナンバーワンは入れ替わってしまった。




「耳をすませば」





この作品は、巨大な団子虫も、魔女も、神様も、豚も登場しない。




ありふれた住宅街と、学校と、家族と少女だけ。



舞台は現代で、ファンタジックなものは皆無だ。(厳密に言うとだけ、ちょっとファンタジーだけれども)




主人公は女子高生。



本ばかり読んでいて、ろくに勉強もしない。



そんな中、自分の夢を追い求めている同級生と出会う。



彼女の中で、私はこのままでいいの?と、疑問がわく。



そして、彼女はある行動に出る。





同級生とのほのかな恋。



将来の夢。



家族。



ごくごく普通の物語。




アニメでこんなの、今まで見たことがなかった。




仮に、実写で作り上げたとしても、これほどまでに胸に響くことはなかったのではないか。




ジブリはすごい。




改めてそう思った。




なにせ、こんな平凡な物語なのに、幼稚園児(うちの娘)



をあきさせることなく、物語りに引き込むことが出来るのだから。





ところで。






崖の上のぽにょ。






どうなんですかね?




日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。


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騙されるな!

酒を二本買ってきた。


カードを使って。



安物の国産ウイスキーと、とんでもない代物の安ドイツワイン。


気張って酒を買っても、最も安いものを選んでしまう。


そんな自分が、悲しかった。



馬鹿馬鹿しさは消えることはなく、むしろ大きくなり、


溢れ返って、俺をおぼれさせそうだった。



酒を二本握り締め、帰宅。


キッチンに立つ。


飯は当然のように炊かれていなかった。


そして、誰もいなかった。



飯を炊き、玉葱を刻んだ。


飯が炊き上がるまで時間があった。


冷凍庫にワインをねじ込み、


それから、スライスした玉葱を電子レンジで暖め、


マヨネーズと、酢と、めんつゆを振りかけた。


飯が炊き上がる間、ネットをしようと思い立った。




モデムの電源を入れようとしたそのとき、


俺の娘の母親と娘が帰宅した。



パソコンは起動していたが、もはやただの箱だった。


ネットに繋がっていないのだ。


俺の娘の母親は、モデムの電源がある居間に居座り続けた。


あきらめるしかなかった。


俺は安ワインを一本空け、飯を食い、布団へ潜り込んだ。


安物ワインでは、酔うことなど出来なかった。




翌朝。


俺のささやかな休日。


目を覚ますと、すでに娘は家を出ていた。



居間には、俺の娘の母親が陣取っている。


見たわけではないが、気配でそれがわかった。



疲れが溜まっているのか。


起き上がることが出来なかった。


それでも、腹は減っていた。



何とか起き上がり、目玉焼きと冷蔵庫の中で見つけたソーセージの朝食を食った。


それから、溜まった洗濯物を洗い、シンクがひどい状態だったので、


そいつも磨き、ついでに風呂も洗った。



外は曇っていたが、洗濯物はかまわず、干した。


部屋に戻ると、俺はいつの間にか眠ってしまった。



悪夢から目覚めると、まだ、悪夢の中にいるようだった。


俺の周りだけが、暗い雲に覆われているようだ。


そんななか、娘の声が聞こえてきた。


俺の娘の母親と、楽しそうに何か喋っている。




笑い声。



どこか、夢の中で聞いたような笑い声だった。




悪夢なのか。



それとも……。




俺は動けなかった。


このまま、起き上がれないのだろうか。



馬鹿な考えが頭の中を回っているとき、娘が部屋に入ってきた。


器を持ち、それを、俺に手渡す。


フルーツだった。


俺は、要らないよ、と娘に言った。



「これ、あげなって、言われたから」



娘が小声で答えた。


俺は黙ってフルーツを受け取った。



布団の上で体を起こしたまま、フルーツを食った。


すっぱいような、甘いような、微妙な味だった。


俺は馬鹿にされているのか?


犬に骨でもあげて、ご機嫌をとろうとでも思っているのか。


俺は這うように起き上がり、家を出た。




光の粒子が網膜を焼いた。


思わず目を細めて、空を見上げる。



雲が所々裂け、青空がのぞいていた。


風が心地よかった。



この世の中、一年を通して雨が降り続くことなどあるわけがなかった。



雨が降れば、その後には、必ず晴天がやってくる。



それは、人の生でも、同じではないか。



糞にまみれて一生を終える事など、あるわけないじゃないか。




まあ、この先、良い事のひとつやふたつはあるんだろうよ。







少しだけ元気が沸いてきたような気がした。


俺は、図書館へ直行した。




日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。

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