サバイバル料理
腹が減っていた。
それでも、食い物などなかった。
飯が炊いてあるのみだった。(それだけでも、上等だった)
冷蔵庫に、すぐに食えるようなものはなく、飯を食うためには、何かを作るほかはなかった。
茄子と玉葱を切った。
中華鍋に、油を引く。
小麦粉を水に溶き、茄子と玉葱にまぶす。
味噌に、豆板醤。
味醂と酒。
しょうゆは入れなかった。(前回、これを入れて失敗した)
それらを、茄子と玉葱を炒めているところに、振り掛ける。
それで終わりだった。
一口食ってみると、味が薄かった。
茄子に、完全に火が通ってもいなかった。
それでも、全部食った。
空腹だけは、それで凌げるのだから。
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あと、一日
仕事も。
バイトも。
共に休みの日が、明日に迫っていた。
その日、疲労はピークに達していた。
バイトから帰宅し、車を止めて、刹那眼を閉じた。
なんてことだ。
眼を醒ますと、仕事へ行く時間まで、十五分しかなかった。
義母がきていたが、俺はそのままキッチンへと直行した。
飯を、ふりかけやら、マヨネーズで食った。
キッチンで立ったまま食っていると、突然、目眩に襲われた。
思わず、うなり声をあげてしまった。
気が付くと、義母が後ろに立っていた。
「おじゃましました」
俺はただ、愛想笑いを貼り付け、頭を下げるしかなかった。
いや、
笑っているようには、見えなかったに違いない。
「大丈夫ですか?」
義母が言った。
義母は、俺の体を気付かってくれたのだろうか。
昨晩も家に泊まったので、俺が夜遅く帰宅し、深夜だか早朝に家を出たのを、知ったのかもしれない。
バイトをしているのは、知っていた。
昨晩は、何故だかわからないが、下腹部に刺すような痛みが走り、声をあげながら悶絶した。
その声を聴かれた、という事も考えられた。
皿など洗っている時間は無かった。
そのまま、シンクに放り出した。
歯を磨き、髭を剃らなければならなかった。
俺が玄関に立つ頃には、義母も、居なかった。
頭がすっきりしない。
今日をなんとかやり過ごせば、明日は休みだった。
仕事も。
バイトも。
何もない、本当の休息日。
なんとか、今日一日耐えられれば。
耐えられるはずた。
俺は車に乗り込み、一度眼をつぶった。
ゆっくりと深呼吸し、眼を開く。
何も変わらなかった。
そして、
何も変わらない、いつもの通勤路に車をのせた。
仕事も。
バイトも。
共に休みの日が、明日に迫っていた。
その日、疲労はピークに達していた。
バイトから帰宅し、車を止めて、刹那眼を閉じた。
なんてことだ。
眼を醒ますと、仕事へ行く時間まで、十五分しかなかった。
義母がきていたが、俺はそのままキッチンへと直行した。
飯を、ふりかけやら、マヨネーズで食った。
キッチンで立ったまま食っていると、突然、目眩に襲われた。
思わず、うなり声をあげてしまった。
気が付くと、義母が後ろに立っていた。
「おじゃましました」
俺はただ、愛想笑いを貼り付け、頭を下げるしかなかった。
いや、
笑っているようには、見えなかったに違いない。
「大丈夫ですか?」
義母が言った。
義母は、俺の体を気付かってくれたのだろうか。
昨晩も家に泊まったので、俺が夜遅く帰宅し、深夜だか早朝に家を出たのを、知ったのかもしれない。
バイトをしているのは、知っていた。
昨晩は、何故だかわからないが、下腹部に刺すような痛みが走り、声をあげながら悶絶した。
その声を聴かれた、という事も考えられた。
皿など洗っている時間は無かった。
そのまま、シンクに放り出した。
歯を磨き、髭を剃らなければならなかった。
俺が玄関に立つ頃には、義母も、居なかった。
頭がすっきりしない。
今日をなんとかやり過ごせば、明日は休みだった。
仕事も。
バイトも。
何もない、本当の休息日。
なんとか、今日一日耐えられれば。
耐えられるはずた。
俺は車に乗り込み、一度眼をつぶった。
ゆっくりと深呼吸し、眼を開く。
何も変わらなかった。
そして、
何も変わらない、いつもの通勤路に車をのせた。


