サバイバル料理
腹が減っていた。
それでも、食い物などなかった。
飯が炊いてあるのみだった。(それだけでも、上等だった)
冷蔵庫に、すぐに食えるようなものはなく、飯を食うためには、何かを作るほかはなかった。
茄子と玉葱を切った。
中華鍋に、油を引く。
小麦粉を水に溶き、茄子と玉葱にまぶす。
味噌に、豆板醤。
味醂と酒。
しょうゆは入れなかった。(前回、これを入れて失敗した)
それらを、茄子と玉葱を炒めているところに、振り掛ける。
それで終わりだった。
一口食ってみると、味が薄かった。
茄子に、完全に火が通ってもいなかった。
それでも、全部食った。
空腹だけは、それで凌げるのだから。
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