日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -111ページ目

勝手に処分される、父の形見

へとへとだった。

俺は帰路。

車を運転していた。

10時間以上働き、更にちょっとの睡眠の後、

またもやバイトがあるのかと思うと、もう、うんざりだった。



仕事を終えて、玄関を開けた。


目の前の光景に、俺は目を見張った。


ビデオデッキとDVDプレーヤーが廊下に積み上げられていた。

DVDプレーヤーは、リモコンが壊れたと言っていた。

つまりは、使えなくなったゴミと言うことだろう。


DVDプレーヤーは、映画好きだった父が買った物で、値打ち物だった。

リモコンを修理すれば、まだまだ使えるはずだろう?

俺にとっては、父の形見の品でもあるのだ。

ビデオデッキだってそうだ。


居間と和室は、俺の娘の母親と、娘の場所だった。

そこに、俺と関わりのある品が今まであったと言うことが、奇跡だった。

娘がDVDを見たし、ビデオも見た。

だから、これらの品は、そこに居続けることが出来た。

しかし、壊れてしまえば、話は別だった。

その時点で、ただ汚らわしいもの、に変わる。



そう。

俺が使っていたもの。

俺の家族が使っていたもの、だから。


俺はいやな気分になりながら、キッチンへ向かった。


そして、更に気分が悪くなった。


空腹だった。


しかし、食い物は何もなかったのだ。

睡眠時間を削って、飯を作り、風呂に入る。

いや、風呂になど入れなかった。

そんな時間など、あるわけがなかった。



俺は仕方なく、飯を作ることにした。



思考能力も、

何かをする力も、

自制心も、

なくなっていた。



体が震え、俺は叫んでいた。


「くそったれが!」


俺の娘の母親と、娘は、すでに就寝中だ。





怒鳴ってしまうと、我に還った。

娘が起きてしまうのではないかと、気にかかった。


しかし、


物音一つ聞こえなかった。


俺は気を取り直し、タマネギを刻んだ。





隣のヒットマンという映画 ↓



とんでもない妻が、保険金目的で、夫殺しを殺し屋に頼むという話。

どうしようもない、極悪な妻が登場する。

母親と二人、夫の死を笑いながら願うシーンに戦慄を覚える。

実は、この映画はコメディーだった。

こんな夫婦はいないと、ポップコーンを食べながら、笑い飛ばす映画なのだ。


しかし。


俺は笑えなかったよ。



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新首相と宇宙人と地震と~眩暈

エレベーターを待っていると、微かな揺れを感じた。


地震か。


そう思ったが、違った。


自分自身が揺れていた。


微かな眩暈のようなものだったのだ。




俺はどうかしちまったのか?




おまけに、頭痛が酷く、仕事などやってられなかった。


しかし、やるしかなかった。


最悪だった。


頭痛薬は底をついていたのだ。



恥を忍んで、職場の女の子が帰る前に、頭痛薬をわけてもらった。


礼を言うと、彼女は頭を下げて、歩き去った。


彼女が帰る後姿。


尻。


ちいさくて引き締まり、上を向いていた。


いい形をしている。


俺は彼女が見えなくなるまで、尻を見続けていた。



「……くっそったれ!」



そして俺は、彼女と、なんとかして仲良くなりたいと思っていた。





その日。


わが国の首相が変わった。


彼は何故か宇宙人と呼ばれているらしい。


なんと、婦人はUFOに搭乗したことがあるなどと言っていた。


婦人は元夫に、その話をしたところ「夢じゃないのか」と言われたらしい。


もしも、現夫(鳩山由紀夫)に、この話をしたならば「ああ、よかったね」と答えるだろうと述べている。



なんと、やさしい夫だろうか。



俺は、こんな記事を読んで、新首相を好きになれそうな気がした。





~宇宙人によって、脳に埋め込まれた異物のせいで、今日も頭痛がひどいな。




俺は、鳩山氏婦人の記事を読みながら、冗談半分にそうつぶやいてみた。





「宇宙人」の鳩山次期首相、妻は「UFO搭乗経験者」
 [東京 2日 ロイター] 首相就任が確実となった民主党の鳩山由紀夫代表(62)は「宇宙人」のニック..........≪続きを読む≫




【コラム】 矢追純一さんが断言!宇宙人は1000種類いる!
先月、インターネットユーザー5000人を対象に「宇宙人は存在すると思いますか?」というアンケートが行..........≪続きを読む≫


日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。


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告白~俺の好きな女優

先日、サヨナラCOLORという映画を観た。


原田知世と竹中直人が主演の映画だ。


映画の内容は、ここでは語らないが、脇役でやたらと太った女性が出てくる。


中島唱子である。


竹中直人演じる医者の、なじみの人といったところか。




日々を生きる。~妻よ。おまえはいったい何を望んでいるのか。


俺は昔から彼女のファンだった。



彼女を見ていると、何故かとてつもない「やさしさ」を感じてしまう。


それは母性か。


それとも、エロスか。



俺にはわからない。



ただ、大好きなんだ。昔から。



ネットで検索すると、「渡る世間は鬼ばかり」にも出演しているようだ。


どうやら、ヒール役らしい。


俺が思うに、彼女には似合わなくはないか?


こんな憎めない女優さん、あんまりいないよね?