(笹の葉の草笛)
私が、甥っ子をおんぶして学校へ行ってた頃、
甥っ子を預かってくれていたのが「季節保育園」でした。
校長先生の奥さんが園長さんで。
先生が一人しか居ないから、
俄虫(がむし)から、女の人が一人手伝いに来てましたよ。
その人が
笹の葉を1.3センチ位に四角く切って。舌の上に乗せて。
童謡などを草笛として上手に吹き鳴らすのですね。
若くして、美しいままに鬼籍(きせき)に入ったそうですよ。

!天界に幸多かれと祈ります!

(私が体験した天狗裁き)
天狗裁きったって、落語にある天狗裁きと同じような形だから。
こんな名前にしたのですよ。

私たちが通った学校は、目名部落を見下ろすような高台にあったのですね。
ですから、放課後になれば、先生の家族だけになるのですね。
グランドは広くて、公式の400メートルのグラウンドをも作れそうなのですね。
そのグラウンドの西の方角に、国旗掲揚塔があって、
高さが、およそ15メートルもありそうな材木なのですね。根っこは、
二本のボルトでしっかりと止めてあるのですから。
めったに倒れる事は無いのですけども。ある朝、学校へ行ったら。
その、掲揚塔が倒れてて、いくつかに折れてるのですよ。

教室で先生が言うには、
[だれかが倒した。正直にだれも名乗り出ないから。
裏山の木に一人ずつしばって白状させる]で、
夕方に学校の裏にある高山=たかやまと呼ばれてる山に、生徒全員?ハテナ、
女生徒は居なかったような気がしますけどね。

生徒全員たって、六年生までで、75名ですからね。教室はひとつです。
「単級複式校」と言います。

高山の頂からしばり始めて。多分高学年からしばったのでしょう。
私がしばられる時は、薄暗くなってました。
私は木に背中をつけて手で、木をつかんでたら。先生は、私をしばらないで、
頂の方へ戻って行って、せっかくしばった人をほどきながら戻って来ました。
そんな訳で、だれが倒したのかもわからないままなのですよ。
 

(私設の寺子屋)
ある人が、軍隊から帰って来たら。
どんな病気なのかは、わかりません?が、
手の指がかたまってしまって。中途半端に、握ったような形をしてて。
そのまま指が動かないのですね。
その人が、物知り学者で。
若者たちの向学心に応えて。いろんな事を教えたのですね。

幼い私の心に残ってる事は。
割り算くくとか七福神の名前を教えたりですね。
わりざんくくとは。
にいちてんさくのごや、にしんのいっすんなどですよ。

七福神の名前の事をナゼ覚えてるかと言えば。
〝じゅろうじん〟と〝ふくろくじゅ〟をくっつけてしまって。
七福神なのに六人しかいない?と、いく日も、その人の所へ通った兄たちを
おぼえてるからですよ。