架空書評 -4ページ目

『格闘学の総体』

 金毘羅丸一平『格闘学の総体』民明書房


 金毘羅丸先生の『格闘学の総体』は、あらゆる武術・格闘技を極めた先生独自の視点から、現代の格闘技、ひいては格闘技のあるべき姿について学術的かつ実践的に考察した本である。


 様々な武術の起源や歴史についての本を多数出版している民明書房から出されたことは、民明書房にとっても偉業と言わねばなるまい。


 演繹呼吸法と北斗神拳の類縁と差異、南斗酔拳と仙道の近似性、北斗劉家拳とアンポンタンポカン拳との帰納的類推、これらに実に的確かつ精確な論評を加え、総合的・総体的格闘技の型を模索する論述は実に見事である。


 本書を読めばこりん星を征服することも夢ではない。夢を現実化させる上で、本書は必読の書である。

『スーパーでデリシャスなギャグ』

 北の界王『スーパーでデリシャスなギャグ』大宇宙ポコペン会


 このたび、ギャグの大好きな界王様による著書が、浩瀚な書物を発行しているので有名な大宇宙ポコペン会より出されたことは、汗顔のいたりである。


 本書では、界王様を笑わせるコツが惜しげもなく書かれており、これを読めば、ギャグの苦手なあなたも、苦もなく界王様の修行に参加することができる。


 界王様を笑わせるには、非常に単純であると同時に深遠な真理を含んでおり、限りなくオヤヂギャグに近く、限りなくハイソな冗談から遠くなければならない。ハイソなジョークを言い慣れている人に、これは至極困難な要求である。また堂々と「布団がふっとんだ」と言える豪胆さも必要である。恥ずかしがっていては、修行に参加できましぇん。


 しかし、この本を熟読すればするほど、地球のギャグのレベルとしては最下位になるという両刃の剣。よくよく状況を考えてギャグを考えねばならないのは言うまでもない。

『宇宙の帝王と庶民の王者の対話』

 フリーザ二世、池田犬作『宇宙の帝王と庶民の王者の対話』第108文明社


 フリーザ様と地球の庶民の王者との対談本である。どちらもキワモノで(評者はここでフリーザ様に殺されました)、非常に中身の濃いものに仕上がっています。


 どちらも権力の頂点を目指して、日々精進し、多くの配下がおられ、尊敬に値します。フリーザ様はその丁寧な物言いと機知に富んだ語り口が魅力であるのに対し、犬作先生は脳の中枢にダメージを負っているかのような珍発言の連発が最大の魅力です。


 本書では、更なる宇宙征服と地球征服という両者の利害が一致し、それをいかに実現するかを腹蔵なく話し合った、記念すべき対談本である。これが公開されたことは、両者の並々ならぬ決意の表れと愚考する次第である。一読ならず再読、再々読の価値ある本である。