この記事はPokémon Past Generation Advent Calendar 2023の205日目の記事です。
目次
- はじめに
- 構築経緯
- PO用テキスト
- 個別解説
- 選出
- 使用記録
- 感想
はじめに
JAA2006ダブルとは
2006年、ポケットモンスター10周年記念行事として、アメリカ各地でPokémon 10th Anniversary Journey Across Americaというお祭りが展開された。そのお祭りの中でおこなわれたポケモンGBA対戦のアメリカ全国大会がJourney Across America: 2006 Pokémon Video Game National Championships(以下JAA2006ダブル)である。ルールの詳細はポケモン第三世代 対戦ルールに記したとおりで、端的にいえば幻のポケモンとこころのしずくなしの伝説解禁見せ合いありダブルバトルである。レベル制限がなく、主にレベル100のポケモンが使われること、禁止級伝説ポケモン(ミュウツー、ホウオウ、ルギア、グラードン、カイオーガ、レックウザ)はパーティ内に何体でも採用してよく、何ならこの6体を以ってパーティとしてもよいことが特徴である。日本のポケモン第三世代プレイヤーたちの間では2022年秋ごろから遊ばれはじめ、今ではオフ会でもしばしば対戦される光景がみられる。第三世代の対戦ルールの中で、現在最も注目を集めているルールといえるかもしれない。本記事では、このJAA2006ダブル用の構築を紹介する。
構築経緯
ポケモンリーグ2004ルール(グラードンとカイオーガ解禁の見せ合いあり6450ダブル、2004年の公式ルール。)の構築を考えているとき、エアロブラストルギアを採用できたらいいのにと思っていた。JAA2006ダブルではエアロブラストを採用したルギアが使えるので、2004用のグラカイ構築を元としてそこにルギアを合わせることにした。ルギアというと、すばやさ操作や壁張りをするような補助型が真っ先に思いつくところだが、今回のルギアの使い方としてはグラードンやカイオーガの横に並べて、彼らが倒しきれない敵をなぎ倒していくものとして考えていたので、エアロブラストの火力を高めるこだわりハチマキを持たせることにした。こだわりハチマキを持たせたようきASルギアのエアロブラストの威力は、同条件のレックウザのめざパ飛行に匹敵し、こうげき特化メタグロスのコメットパンチや無補正こうげき全振りグラードンのじしんを上回るほどで、これを110族の高いすばやさから放てるのが魅力的だ。飛行タイプの攻撃技としては最高峰といってよく、グラードンやカイオーガが苦手とする草タイプの弱点を突くだけでなく、無振りのミュウツーとカイオーガやHP振りラティアスあたりを6~7割削ることができる。パーティの残り三体には、グラードンともカイオーガとも相性がよく、すいすい発動中なら相手のケンタロスやミュウツーを抜けるルンパッパがまず入る。続いて、同じく相手のケンタロスやミュウツー、ラティを意識してメタグロスが加わり、最後の一体は相手のサンダーやグラードン・カイオーガと戦え、相手のミュウツーにでんじはを入れることができるラティアスが入った。まさに、2004のグラードン・カイオーガ両立パーティにルギアを入れたような並びである。
PO用テキスト
ルギア @ こだわりハチマキ
Trait: プレッシャー
EVs: 252 Atk / 4 Def / 252 Spd
Jolly Nature (+Spd, -SAtk)
- エアロブラスト
- じしん
- げんしのちから
- ハイドロポンプ
グラードン @ しろいハーブ
Trait: ひでり
EVs: 252 HP / 252 Atk / 4 Spd
Adamant Nature (+Atk, -SAtk)
- じしん
- げんしのちから
- めざめるパワー [むし]
- まもる
カイオーガ @ クラボのみ
Trait: あめふらし
EVs: 4 Def / 252 SAtk / 252 Spd
Timid Nature (+Spd, -Atk)
- ハイドロポンプ
- れいとうビーム
- かみなり
- まもる
ルンパッパ (F) @ ラムのみ
Trait: すいすい
EVs: 168 HP / 252 SAtk / 88 Spd
Modest Nature (+SAtk, -Atk)
- ハイドロポンプ
- ギガドレイン
- ソーラービーム
- まもる
メタグロス @ メタルコート
Trait: クリアボディ
EVs: 252 HP / 72 Atk / 44 Def / 136 SDef / 4 Spd
Careful Nature (+SDef, -SAtk)
- だいばくはつ
- コメットパンチ
- ヘドロばくだん
- まもる
ラティアス (F) @ たべのこし
Trait: ふゆう
EVs: 64 HP / 192 SAtk / 252 Spd
Timid Nature (+Spd, -Atk)
- かみなり
- れいとうビーム
- でんじは
- まもる
個別解説
そもそも2004で遅めのグラードンを使いたいという思いがあったため、それを踏襲してHA振りである。すばやさに振らないことで、初手で相手のカイオーガと対面したときに晴れ状態にしやすくなる。晴れ状態はカイオーガや雨パーティへの対策として有効であると共に、味方のルギアに対するかみなりの命中率を50にまで落とすことができる。ただし、レックウザが出てくると水タイプの技の威力を半減する効果がなくなり、かみなりの命中率も70に上がってしまうことに注意が必要である。晴れ状態で相手のカイオーガやルンパッパに対面しているときでも、相手がレックウザを繰り出してきそうなら、その繰り出しターンに水技で倒されてしまう可能性を念頭におかなければならない。役割としては雨の対策に加え、ルギアと並べてそれぞれじしんとエアロブラストで広範囲・高威力のこうげきをぶつけていこうというねらいがある。こうげき技はじしんを確定として、飛行タイプやヌケニンに撃つげんしのちからと、草タイプやラティに撃つめざパ虫を採用し、最後の一枠は無難にまもるを採用した。すばやさに振ってないために縛られやすく、集中攻撃にも弱い。ルギアの攻撃回数を増やすことに重点をおいて、グラードンは雑に扱ってもいいかもしれないが、常に天候を操作できるようにまもるや交代を駆使して温存するのもよいだろうか。こうげきに振った残りをHPに回すかとくぼうに回すか迷ったが、どちらにしても特殊耐久は大きくは変わらないと判断してHP振りとした。もちものはHP252振りメタグロスを8割の確率で、HP252振りバンギラスを確定で倒せるようになるやわらかいすなをもたせた。ケンタロスのいかく対策になるしろいハーブを持たせも悪くないと思う。
初手で出すことを想定しているグラードンとは異なり、カイオーガは後発させてすいすいルンパッパで〆るような動きを想定している。ルンパッパと共に先制攻撃でどんどん倒していこうという意図のもと、最速とした。耐久無振りだと相手のこだわりハチマキケンタロスのはかいこうせんで大体倒されてしまうが、すてみタックルは確定で耐える。技はハイドロポンプ、れいとうビーム、かみなり、まもるで迷いはない。かみなりを受けてまひすると困るのでクラボのみを持たせた。
構築経緯のとおり、こだわりハチマキで採用。相手のラティ、ケンタロス、ルギアに先制できたら嬉しいので最速としている。安直にようきASとしているが、こうげき努力値を少し削ってとくぼうに割き、何か仮想敵のかみなりとかカイオーガのれいとうビームとかを確実に二回耐えるようにしてもいいのかもしれない。エアロブラスト以外のこうげき技は、バンギラスやメタグロスに撃つじしん、サンダーに撃つげんしのちから、サイドンに撃つハイドロポンプとした。れいとうビームは採用したところで相手のレックウザを一撃では倒せず、レックウザを補助するふういんサマヨールにふういんされやすいので採用しなくてよいと思うが、こごえるかぜを採用するのはよいかもしれない。
相手のグラードンやカイオーガを対策し、雨状態で相手のケンタロスやミュウツーに先制してハイドロポンプを撃ったり、晴れ状態でソーラービームを撃ったりする。努力値配分はとくこう特化しつつ、最速ミュウツーをすいすい状態で抜けるようすばやさに88振って、残りをHPに回した。とくこう特化カイオーガのかみなりが5割弱~6割弱のダメージなので、ギガドレインを使えば二回耐えることができる。 技はハイドロポンプを確定として、天候に依らずカイオーガに撃てる草技としてギガドレイン、晴れ状態でグラードンやカイオーガに撃つソーラービーム、まもるとした。レックウザやラティに撃てるれいとうビームもよさそうだが、雨状態であっても相手のレックウザにはめざパ飛行で縛られてしまうし、相手のラティアスにはHP振りだけでとくこう特化れいとうビームを二耐えされてしまうので、優先度は低いように思った。ねこだましも悪くないが、上記4つの技のどれかを押しのけて採用する価値があるかどうか評価できていない。かみなりを受けてまひしてしまうと困るので、ラムのみを持たせた。
相手のケンタロス、ラティ、ミュウツーに繰り出すために採用した。配分はポケモンリーグ2004優勝構築に採用されていたものに倣い、こうげき特化グラードンのじしん、とくこう特化カイオーガの雨ハイドロポンプを耐えを両立するしんちょうHP252-B44-D136振りとし、すばやさに4振って残りをこうげきに回した。強烈な全体攻撃技であるだいばくはつを確定とし、主力技かつ相手のバンギラスに撃つコメットパンチ、相手のルンパッパに撃つヘドロばくだん、まもるを採用した。ひかりのかべやリフレクターなどもよさそうだ。逆に相手の壁を破壊するかわらわりも、コメットパンチを採用しない場合にケンタロスやバンギラスに対する安定した打点となるのでいいかもしれない。切札にだいばくはつがあるので、かわらわりとシャドーボールで威力、範囲共に問題なさそうな気がする。メタルコートを持たせるとちょうど無振りレックウザや無振りミュウツーをコメットパンチで確定二発で倒せるようだったので、それを持たせた。
相手のグラードン、カイオーガ、サンダーを対策し、ミュウツーなどに対してすばやさ操作をおこなうために採用した。最速を確保し、無補正252振りケンタロスのこだわりハチマキすてみタックルを確定で耐えるようにHP64振りとした。かみなりが必ず当たるとした場合、かみなりを二発撃てばで94.11%の確率で無振りカイオーガを倒せる。れいとうビームを二発撃てば85.78%の確率でHP252振りグラードンを倒せる。もっと耐久に振ってもよさそうだが、どうせミュウツーのれいとうビームを確定で二発耐えるようなことは難しいので、とくこうに回してしまっていいのではないかと思う。攻撃技は相手のカイオーガに撃つかみなり、相手のグラードン、サンダー、レックウザに撃つれいとうビームで範囲がとれている。すばやさ操作としてこごえるかぜかでんじはを入れることになるが、ひとまずでんじはを使っている。相手のミュウツーがラムのみやクラボのみをもっていることを警戒するならこごえるかぜの方がいいかもしれないが、他の味方ポケモンがこごえるかぜ一回で相手のミュウツーを抜けるようにするには結構すばやさに努力値を割かなければいけない。最後の技はまもるを採用しているが、ひかりのかべあたりもよさそうだ。ひかりのかべを採用して1/8回復きのみかたべのこしを持たせれば、最速を確保しつつミュウツーのれいとうビームを二発耐えられるようになる。また、てだすけを採用すればこうげき特化グラードンのやわらかいすなてだすけじしんで無振りミュウツーを確定で倒せるようになり、自らの攻撃性能を落として味方の補助に徹するのも悪くなさそうに思う。今回、もちものは余っていたたべのこしを持たせておいた。
選出
相手のパーティにサンダーもいかくポケモンもいないようであれば、グラードンとルギアを初手に並べてじしんとエアロブラストでどんどん攻めていきたい。サンダー入りに対してはラティアスを選出する。ラティ入りに対してはメタグロスを選出する。ケンタロス入りに対してはルンパッパをカイオーガと一緒に選出したり、メタグロスを選出したりする。
使用記録
アダキンオフ2、関東エメラルドフェスタ、三重モンフェスタで使用。
感想
レックウザ入りに対してはエアロックでかなり撹乱されてしまうなと三重モンフェスタで思った。とはいえ、レックウザを倒すのが難しいわけではないので、あまり天候に依存しない立ち回りをすればよさそうだ。お祭りみたいなルールなのでぜひ皆さんにやってほしい。グラードン、カイオーガ、レックウザは絵画seed法とバトルビデオ保存法を使えばエメラルドで容易に乱数調整でき、ミュウツーも理想個体に近い個体をFRLG乱数調整で結構簡単にできると思う。ルギアはXDで簡単に乱数調整できる。ホウオウだけは入手難易度が高いが、今のところそこまで強くなさそうなので、第三世代で遊ぶ環境が一通り整っていればわりかし参戦しやすいルールだろう。一緒に遊ぼう!





