FRLGでフリーザーの乱数調整をした FRLG固定シンボル乱数調整やり方まとめ | Goreamlive

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この記事はPokémon Past Generation Advent Calendar 2023の122日目の記事です。

 

 

はじめに

ポケモンリーグ2004で、相手のカイオーガの氷技に繰り出せて、味方のグラードンのじしんを受けないポケモンを探していて、フリーザーに行き着いた。

2004ルールではXD技を使うことは絶対にないので、ポケモンXDではなくFRLGで乱数調整することにした。

とけないこおりフリーザーのとくこう特化れいとうビームは、とくぼう無振りで実数値110のサンダーやグラードンに175~207ダメージで、とくこう特化する価値が大いにあると思ったので、せいかくはひかえめとした。

また、カイオーガに撃つめざパ電気かメタグロスに撃つめざパ炎を採用する可能性を考慮し、A抜け5Vとめざパ電気個体とめざパ炎個体を乱数調整しようと思った。

本記事ではこれらの個体のフリーザーの乱数調整方法を記録・公開すると共に、FRLGで固定シンボルの乱数調整をおこなうときの手順をまとめる。

 

 

方法 

ⅰ)個体検索

3gensearch v2.6の個体逆算タブで、目標個体の条件を入力してその条件にあった個体がMethod1の固定シンボルとして存在するか検索した。
その他タブから初期seed検索ポップアップを出現させ、初期seed全探索のチェックボックスにチェックマークを入れた。
[F]の欄の上限値として、許容可能な範囲で最長の待機時間を1/60秒単位で入力した。
目標seedの欄には、個体逆算タブの検索結果に出力された個体の開始seedを入力し、計算をおこなった。
すると、待機時間に関する条件を満たす範囲で、どんな初期seedでどれだけ待機すれば目標個体の出現する開始seedに到達できるかが出力された。
もし、ここで計算結果がひとつも出力されなければ、[F]の欄の上限値を大きくし、もっと長い待機時間を許容しなければいけない。

ⅱ)初期seed検索

ⅰ)で出力された初期seedが実現可能なのか、どういう条件でならその初期seedが出るのかを調べなければならない。
FRLGでは言語と型番が同じなら初期seedが同じように決まるので、先人の手法を再現すれば出る初期seedも再現できる。
ありがたいことに、日本語の初期版(型番AGB-E02-20)のFR[1]とLG[2]および後期版(型番AGB-E02-30)のFR[3]で、どういう条件でどの初期seedが出たかがトノさんによって公開されている。
さらに、再現可能なのはそこで公開されている初期seedだけではない。
FRLGでは特定のキー入力をおこなうことで、高い再現性で初期seedの値をずらすことができる[4]。
トノさんの公開している初期seedが、各キー入力によってずれた場合に出現する初期seedも再現可能なのだ。
Excelを使い、トノさんの公開している初期seedの列に加えて、それらがキー入力によってずれて出現する初期seedの列をつくり、再現可能な初期seedを全て網羅したリストを作成した(図1)。
図1 キー入力対応初期seedリスト
 
このリストの中にⅰ)で出力された初期seedが存在しているかを検索し、その初期seedをどうやったら出せるかを調べることができた。
もし、このリストの中に目当ての初期seedがなければ、ⅰ)に戻って[F]の欄の上限値を大きくして検索しなおさなければいけない。
今回狙う個体候補として、初期seedの出し方がわかって初期seed決定後の待機時間が20000F未満のものが、以下のとおり見つかった。
 
初期版FR
ステレオヘルプ4129F 0x5825 8260F
ひかえめ    31    7    30    30    31    30    炎70
ステレオかたて手順3 2346F 0xBC75 (ステレオかたて手順3 2542Fでも可)15061F
ひかえめ    31    31    31    31    31    31    悪70
 
初期版LG
ステレオLR2902F 0x5825 (ステレオかたて手順2 2902Fでも可)8260F
ひかえめ    31    7    30    30    31    30    炎70
ステレオヘルプ手順2 2356F 0xCDA5 (モノラルヘルプ手順2 2357Fでも可)5283F
ひかえめ    31    23    31    30    31    31    電70
ステレオLR手順4 4482F 0xA16 19914F
ひかえめ    31    31    31    31    31    31    悪70
 
キー入力の各手順についてはサイファーさんの記事[4]を参照する。
今回は以下の三個体の乱数調整をおこなうことにした。
①初期版FRステレオヘルプ4129F 0x5825 8260F ひかえめ    31    7    30    30    31    30    炎70
②初期版LGステレオLR手順4 4482F 0xA16 19914F ひかえめ    31    31    31    31    31    31    悪70
③初期版LGステレオヘルプ手順2 2356F 0xCDA5 5283F ひかえめ    31    23    31    30    31    31    電70

ⅲ)実践

基本的な操作はサンダーの乱数調整[5]と同じである。
今回も謎の消費が起きてずれることを懸念し、初期seed決定後に待機時間が残り1秒になるまでスタートボタンでメニューを開いておいた。
タイマーはFTwKを用い、①では4132F経過後に8407F、②では4481F経過後に20125F、③では2354F経過後に5407Fカウントするようにした。
 
 

結果

無事、それぞれで1日もかからず三個体とも入手できた。

 

 

 
 
考察
FRLGではPUSH START BUTTONの画面でAボタンかスタートボタンを押して、つづきからはじめるやさいしょからはじめるの画面に移る際に、図2のようにつづきからはじめるの枠の上部だけが一瞬表示されることがある(動画1も参照)。

図2 つづきからはじめるの枠の上部だけが表示されている画面

 

動画1 つづきからはじめるの枠の上部だけ表示される一瞬

 

一方で、そうはならずに自然につづきからはじめるが表示されることもある(動画2)。

動画2 つづきからはじめるの自然な表示

 

つづきからはじめるやさいしょからはじめるの画面に移る瞬間というのはちょうど初期seedが決まった瞬間であり、枠の上部だけ表示されるこの現象が発生するか否かは、初期seedに依存しているのではないかと私は推測する。

実際、①のフリーザーの乱数調整をする際は、目標から1F前後にずれた場合にはこの現象が発生し、目標の初期seedが出た場合はこの現象が発生しない傾向があったように感じる。

このように、前後との兼ね合いによっては、この現象が発生したかしなかったかで、目標の初期seedが出たかどうかを判断できる場合がありそうだ。

 
 
結論
FRLGの固定シンボルの乱数調整は、3gensearchで目標個体と初期seedと待機時間を検索し、再現可能な初期seedをキー入力まで考慮して全て網羅したリストを作って目当ての初期seedの出し方を調べて実践するという流れでおこなえばよく、その方法でめざパ炎、めざパ電気、6Vのひかえめフリーザーを出現させることができた。
また、つづきからはじめるが表示されるに瞬間に、目当ての初期seedが出たかどうか判断できる可能性が示唆された。
 
参考文献
[1] ポケモン FRLG 初期seedリスト FR20 – 続・大人でもポケモン好き 

 

[2]ポケモン FRLG 初期seedリスト LG20 – 続・大人でもポケモン好き

 

[3]FRLG 乱数 理想個体 ① 初期seed集め 初期シード一覧 ファイアレッド – 続・大人でもポケモン好き

 

[4]初期seedを一定量変化させる4つのキー入力 - サイファーの日記

 

[5]FRLGでサンダーの乱数調整をした - Goreamlive

 

 

 

謝辞

ポケモン乱数調整界の棟梁であるやつなさん、いつも大変便利なツールを開発・公開していただきありがとうございます。

また、FRLG乱数調整の有用seedや調整手法を公開してくれているトノさんやサイファーさんにも大変感謝しております。