FRLGでサンダーの乱数調整をした | Goreamlive

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この記事はPokémon Past Generation Advent Calendar 2023の63日目の記事です。

 

 

はじめに

ひかえめなせいかくで、めざめるパワーのタイプが草で、ドリルくちばしを使うためにこうげきの個体値が高く、きんぞくおんやバトンタッチを必要としないサンダー(例えばこの構築のサンダー)がほしかったので、FRLGで乱数調整をすることにした。

 

方法 

DSLiteと、初期版のファイアレッド(AGB-E02-20)を用いた。

このロットのファイアレッドでは、せっていでサウンドをモノラルにしてボタンモードをヘルプにして、DS起動時のメニューでGBAカートリッジを選択してから3673F後にAボタンを長押しすることで初期seedを0xCB3Eにすることができ、そこから69896F経った瞬間にサンダーに話しかけると(個体決定がおこなわれるのは話しかけてギヤーオ!!と表示されるとき)、31-26-31-30-31-31のひかえめめざパ草個体(Method1)が出現する。[1][2]

試行錯誤の末に、つづきからはじめるを選んであらすじをすぐにBボタンで飛ばして、待機時間中は残り時間が1秒になるまでスタートボタンを押してメニューを開いた状態にして、残り1秒になったらメニューでとじるを選択し、残り0秒になったらサンダーに話しかけるようにした。

また、ソフトを起動する際は、左手の人差し指でノートパソコンのスペースキーと、親指でDSLite起動時のメニュー画面に表示されるGBAカートリッジの部分とを押しっぱなしにしておいて最後にその左手を上にあげることで、スペースキーから人差し指が離れてタイマーが開始するのと、DSLiteの下画面から親指が離れてゲームが起動するのが同時になるようにした。(下図参照)

タイマーはFTwKを用い、3674F経過後に70401Fカウントするようにした。

図 左手人差し指でノートパソコンのスペースキーを、左手親指でDSLite起動時のメニュー画面の「GBAカートリッジ」の部分を長押ししているところ

 

 

結果

1月30日の夜遅くから翌朝9時頃まで、1月31日の15時頃から翌日午前3時頃までひたすら挑戦し続けてなんとか成功した。

当初、つづきからはじめるを選んであらすじを飛ばした後に、スタートボタンでメニューを開かずに待機していたら、不可解にも4~10ほど消費数がばらつくことが多々あった。

しばらくは、初期seedが合わないと消費数も多少ずれるためだと考えていたが、各初期seedごとに明確なずれ幅の傾向があるわけでもなかったので、NPC消費のようなものが発生しているとみなして、スタートボタンを押してメニューを開いておくことにしたら、消費数が120ほど減った。

そのまま、試行回数5~6回以内で成功した。

 

考察

1. 消費のずれ

FRLGのサンダーは、同条件のファイヤーなどとは違って不定NPC消費がないので、消費数がばらつくことはないと考えていて、これまでにおこなった待機時間の短い(初期seed決定から10000Fに満たない程度)乱数調整では特に気にすることもなかったが、今回の結果からサンダーのいるむじんはつでんしょ内でもなんらかの不定消費が発生している可能性が示唆される。

スタートボタンを押して待機しておくべきだろう。

 

2. サンダーの乱数調整にFRLGとポケモンXDのいずれを用いるかの選択

第三世代でサンダーを入手できるソフトはFRLGとポケモンXDである。

FRLGはポケモンXDよりもストーリー攻略が楽であり、中古で購入すればストーリー攻略の手間すら省ける可能性があるが、1/60秒の精度のタイミング合わせを二回(教えテレビを使うなら教えテレビを開いて閉じるためにさらにもう二回)成功させなければいけないので、乱数調整の難易度が高い。

他方、ポケモンXDはサンダーを繰り出すデスゴルドを倒さない限り他のデータと通信することができず、中古で購入しても基本的にメモリーカードは付属しないので、サンダーの乱数調整ができるところまでストーリーを進めるのが比較的大変であるが、タイミング合わせの精度に関する要請は限定的で、乱数調整の難易度が低いうえに、XD限定ワザであるきんぞくおん・バトンタッチ・じんつうりきをリライブ時に取り戻せる。

ストーリー周回に付随して利用できる教え技で有用なものは、FRLGならみがわりとすてみタックルとだいばくはつとものまねと御三家究極技、XDならみがわりとすてみタックルとじばくといばるとものまねである。(ものまねや御三家究極技はポケモンコンテストで有用である。)

また、FRLGならミュウツーや乱数調整の難易度の低いファイヤー、XDなら乱数調整の難易度の高い限定ワザもちのファイヤーなどを入手する機会が得られる。

何がほしいか、乱数調整は簡単か、どのくらい時間がかかるかなどを勘案し、FRLGとXDのどちらを用いるか検討するとよいだろう。

なお、FRLGの乱数調整をする際、目標個体を出すための初期seedと待機時間を自力で調べるのは大変なので、基本的には先達のブログ記事やつぶやきを参照すると良い。

乱数調整を開始してから教えてもらったのだが、今回私が狙った個体はより短い待機時間でも出現することが知られていて[3]、今後同じ個体を狙う場合はそちらの方法も試したい。

最後に、XDSearchと3genSearch(いずれもやつなさん作成のツール)でサンダーの有用個体としてどんなものが存在するか検索した結果を記す。

XDひかえめめざパ草

30 31 31 30 31 31
31 23 30 30 31 31
31 2 31 30 31 31

XDひかえめめざパ氷

31 31 31 31 31 30
30 30 30 31 31 31
31 6 30 31 31 31

XDおくびょうめざパ氷

30 23 30 31 31 31
31 10 30 31 31 31

XDおくびょうめざパ草

31 26 31 30 31 31
31 2 31 30 31 31

XDやんちゃめざパ格闘

30 31 30 30 30 30

2024年1月16日版XD Search β使用。

 

FRLGひかえめめざパ草

31 26 31 30 31 31
31 31 30 30 31 31
31 2 31 30 31 31

FRLGおくびょうめざパ草

31 2 31 30 31 31
30 31 30 30 31 31

FRLGひかえめめざパ氷

31 7 31 31 31 30
31 10 30 31 31 31

FRLGおくびょうめざパ氷

30 31 30 31 31 31
31 22 30 31 31 31
30 3 30 31 31 31

FRLGやんちゃめざパ格闘

31 31 26 30 30 30
31 30 30 26 30 30
31 30 30 30 26 30

3gensearch v2.6使用(すべてMethod1)

 

結論 

FRLGでこうげき個体値の高いひかえめめざパ草サンダーを入手するため、初期版のファイアレッド(AGB-E02-20)で乱数調整をおこなった。

初期seed決定後の待機中に不安定な消費が発生した。

スタートボタンを押してメニューを開いた状態で待機することで消費数を安定させることができた。

第三世代でサンダーを入手したい場合にFRLGとXDのどちらを用いるべきかは、欲しい個体やそれに付随する周回回収要素、乱数調整の難易度、所要時間などを考慮して検討すると良い。

 

参考文献

[1]FRLG固定乱数で便利そうなシードまとめ - mmm spot

 

[2]ポケモン FRLG 初期seedリスト FR20 – 続・大人でもポケモン好き

 

[3]めざ草•氷で控えめ•臆病の理想サンダーを楽に捕まえる(FR20,30とLG20対応) - サイファーの日記

 

 

 

謝辞

ポケモン乱数調整界の棟梁であるやつなさん、いつも大変便利なツールを開発・公開していただきありがとうございます。

また、FRLG乱数調整の有用seedとフレームを公開してくれている先達の皆さまにも大変感謝しております。

 

 

追記

参考文献[3]にならい、初期版のリーフグリーン(AGB-E02-20)を用いて、より待機時間の短い0xB1A(4029F)、43197Fの同じ個体を入手した。

せっていでサウンドをモノラルにしてボタンモードをかたてにして、©2004 Pokémonなどと表示された後の暗転時から完全にタイトル画面に移るまでLボタンを押し続けることで、初期seedの数値を7減った値にすることができた。

4030F後に43540FカウントするようにFTwKに入力した。

前後の初期seedとして

8D88
C2AB
C2A4
B13
5B04
A421

を3gensearchに入力した。

C2A4だけ元の初期seed(0xC2B2)から7減った値になってないが、Lボタンの長押しに不備があったせいか実際に出てしまったので以後入力しておいた。

今回もスタートボタンでメニューを開いた状態で待機した。

6回ほどで成功した。

サイファーさん、トノさんありがとうございました。

出た個体を検索する際、初期seedの見当をつけておかなくても3gensearchの個体逆算タブに個体を入力して、待機時間を適当な範囲にして初期seedを全探索させれば、どの初期seedが出たのか調べることができた。