GBA前期ダブルの考察 | Goreamlive

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この記事はPokémon Past Generation Advent Calendar 2023の104日目の記事です。

 

 

はじめに
2024年現在、ポケモンの公式大会といえばダブルバトルだと広く認識されている。ダブルバトルはポケモンの第三世代であるGBA版から導入された対戦形式で、第三世代初の全国大会である2004年のポケモンリーグ2004は、グラードンとカイオーガが使えて見せ合いあり4匹選出で各ポケモンのレベルは50までのダブルバトルとしておこなわれた。2004年以降、ポケモンのゲームの全国大会およびそれに続く世界大会は基本的にダブルバトルでおこなわれている。ところで、ポケモンリーグ2004以前、ひいてはGBA版の最初の作品であるルビー・サファイア時代の、まさしく原初のダブルバトルは一体どういうものなのだろうか?本記事では、ルビー・サファイア時代のシングルバトルであるGBA前期シングルに倣って、「GBA前期ダブル」というルールについて考える。

 

 

想定ルール

本記事で考える「GBA前期ダブル」が踏襲するGBA前期シングルとは、ルビー・サファイア発売からポケモンコロシアム発売前当時で再現できるポケモン・どうぐを使用可能とし(※1)、幻・禁止級伝説ポケモンを例外的に禁止とした6匹見せ合い3匹選出で各ポケモンのレベルは50までのシングルバトルである。さらに、GBA前期シングルでは、配信アイテムであるむげんのチケットの有無で個体の性能が大きく変わり(※2)、種族値やタイプ、技などの性能が極めて強力であると考えられるラティアスとラティオスも禁止とすることが多い。以上を踏まえて、本記事の想定するルールは、ルビー・サファイア発売からポケモンコロシアム発売前当時で再現できるポケモン・どうぐを使用可能とし、幻・禁止級伝説ポケモン及びラティアス・ラティオスを例外的に禁止とした6匹見せ合い4匹選出で各ポケモンのレベルは50までのダブルバトルとする。

 

(※1)おおまかにはルビー・サファイア、ポケモンボックス ルビー&サファイアで入手できるポケモンとどうぐと、配信ジラーチのもっているカムラのみとリュガのみを使用可能と考えればよい。その他の使用可能な配信ポケモンなどについてはERRORさんのGBAのゲームの歴史を参照。

(※2)ルビー・サファイアの徘徊ラティアス/ラティオスの個体値はHP0~31、こうげき0~7、ぼうぎょ0、とくこう0、とくぼう0、すばやさ0に限定される。

 

考察

2006年におこなわれた非公式の全国大会(コランダムカップ:ラティ・禁止級伝説なしの6450ダブルバトル)に似て、強そうな構築としては雨パーティがまず挙げられる。ねこだましをおぼえるルンパッパ、エースとなるスターミーやすいすいキングドラなどを使って攻め立てる戦術は単純明快な強さを誇るだろう。ねこだましルンパッパ+あまごいエースの並びを考察の起点とし、これに強そうなポケモンを挙げていこう。

 

1. ヘラクロス

圧倒的物理攻撃力とそこそこの特殊耐久、そこそこのすばやさがあり、こだわりハチマキかこらえるカムラで使うと強そう。

 

2. マルマイン

スターミーを縛れて、だいばくはつとひかりのかべやちょうはつ(以降の世代より弱くて、使用ターンとその次のターンにのみ対象ポケモンの補助技を封じる)を使えるので強そう。

 

3. ギャラドス

水技半減かつ氷技も草技も等倍で特殊耐久が高く、めざめるパワー飛行によってルンパッパに強くて、りゅうのまいですばやさを上げられる。ヘラクロスにも強い。

 

4. ヌケニン

ルンパッパやあまごいエースの攻撃技を受けず、めざめるパワー虫でルンパッパやスターミーの弱点を突ける。

 

5. テッカニン

かそくによってすいすいポケモンに先制することができ、めざめるパワー虫でルンパッパやスターミーの弱点を突ける。ヘラクロスをつばめがえしで倒せる。

 

6. クロバット

耐久がそこそこあり、ヘドロばくだんでルンパッパを倒せる。スターミーに先制してシャドーボールを撃てる。せいしんりょくによってひるまない。

 

7. ドククラゲ

水技と氷技を半減し草技が等倍で、とくせいのヘドロえきでギガドレインの回復を許さず、特殊耐久が高い。ヘドロばくだんを使えばルンパッパの弱点を突ける。ミラーコートをおぼえる。

 

8. レジアイス

圧倒的に特殊耐久が高く、れいとうビームと電気技とだいばくはつで撃ち合える。

 

9. レジスチル

非常に特殊耐久が高く、だいばくはつや電気技を使える。にほんばれもおぼえる。レジアイスに強い。

 

10. サマヨール

特殊耐久が高く、ふういん爆破の始動役となる。だいばくはつの通りがよさそうなので強そう。

 

11. ベトベトン

特殊耐久が高く、ヘドロばくだんでルンパッパを倒せてだいばくはつもできる。先制のあまごいを読んで、後攻にほんばれで天候を書き換えられる。

 

12. サイドン

ひらいしんで味方を電気技から守れる。水タイプとヘラクロスには弱いが、それ以外で上に挙げたポケモンには結構強そう。

 

 

サンプルパーティ

ルンパッパ (F) @ きせきのタネ

Level: 50

Trait: すいすい

EVs: 100 HP / 248 SAtk / 4 SDef / 156 Spd

Modest Nature (+SAtk, -Atk)

- ねこだまし

- たきのぼり

- めざめるパワー [くさ]

- まもる

 

キングドラ (F) @ しんぴのしずく

Level: 50

Trait: すいすい

EVs: 196 HP / 248 SAtk / 64 Spd

Modest Nature (+SAtk, -Atk)

- ハイドロポンプ

- めざめるパワー [でんき]

- あまごい

- まもる

 

スターミー @ まがったスプーン

Level: 50

Trait: しぜんかいふく

EVs: 4 Def / 252 SAtk / 252 Spd

Modest Nature (+SAtk, -Atk)

- ハイドロポンプ

- サイコキネシス

- あまごい

- まもる

 

ギャラドス (M) @ するどいくちばし

Level: 50

Trait: いかく

EVs: 8 HP / 248 Atk / 252 Spd

Jolly Nature (+Spd, -SAtk)

- めざめるパワー [ひこう]

- じしん

- りゅうのまい

- まもる

 

レジスチル @ たべのこし

Level: 50

Trait: クリアボディ

EVs: 252 HP / 140 Atk / 116 SDef

Careful Nature (+SDef, -SAtk)

- まもる

- だいばくはつ

- どくどく

- ドわすれ

 

サイドン (M) @ こだわりハチマキ

Level: 50

Trait: ひらいしん

EVs: 4 HP / 244 Atk / 164 Def / 4 SDef / 92 Spd

Adamant Nature (+Atk, -SAtk)

- ロックブラスト

- じしん

- めざめるパワー [じめん]

- まもる

 

すいすいが発動しているとき、りゅうのまいを一回積んだ最速ギャラドス+1のすばやさ。

とくこうを最大まで上げていて、めざめるパワー草が無振りスターミー(HP135とくぼう105)に129~152ダメージ。

残りはHPに振った。

 

すいすいが発動しているとき、カムラのみですばやさが一段階上がった最速ヘラクロス+1のすばやさ。

雨状態のハイドロポンプでとくぼう4振りヘラクロス(HP155とくぼう116)に155~183ダメージ。

残りをHPに振って実数値が16n-1となった。

ひらいしんポケモン+ギャラドスの並びを意識して、ひらいしんに吸われないめざめるパワー電気を採用。

 

とくぼう4振りヘラクロス(HP155とくぼう116)にサイコキネシスが163~192ダメージ。

キングドラではなくこちらに電気技を採用する方が自然だが、ひらいしん対策をしとくかと思ったので、対ギャラドスの電気技はキングドラのめざめるパワー電気にしている。

電気技がないので相手のスターミーに勝てなくてもよいという考えから、ダメージ重視のひかえめとした。

 

ルンパッパなどの対策として採用。

りゅうのまいを二回積んだ状態のめざめるパワー飛行が無振りスターミー(HP135ぼうぎょ105)に146~172ダメージ。

ラムのみなどを持たせる必要性をあまり感じなかったので、とりあえずするどいくちばしを持たせている。

最速にすることで、りゅうのまいを一回積んだ状態で最速マルマインを抜けるし、すばやさをあまり高めていないすいすいポケモンを抜けるかもしれない。

 

レジアイスやだいばくはつポケモンの対策として採用。

雨状態でとくこう特化キングドラのハイドロポンプと、とくこう特化ルンパッパのハイドロポンプを同時に受けても耐えるようにHPととくぼうに振り、残りをこうげきに振った。

ドわすれどくどくまもるで削るか、ドわすれを見て慌てて倒しに来るポケモンをだいばくはつで倒すかしたい。

どくどくはヌケニン対策でもある。

 

ギャラドスを電気技から守ったり、ヘラクロス以外の物理アタッカーを対策したりするために採用。

無振りレジアイス+2のすばやさ、こうげき特化ヘラクロスのこだわりハチマキかわらわりを耐える物理耐久を確保して残りをこうげきに振った。

ロックブラストの火力を上げるためにこだわりハチマキを持たせ、味方をまきこまない地面技としてめざめるパワー地面を搭載。

 

以上、あまり深く考えず適当に組んだ。

 

 

おわりに

この記事によって、前期ダブルの考察が深まったり、プレイヤーが参戦してきたりしたらいいと思う。

対戦相手が現れるか不明だが、実機でポケモンを育成しておくかもしれない。

私もさほどやる気があるわけではないが、個体調達自体は楽そうだ。