「裕美さん、こんにちは。お久しぶりです!会いたかったです。でもお兄ちゃん!」
「何?」
「どうして連絡くれなかったの?裕美さん今日来るなら来るって!」
「おかんには言った。お前が聞いてなかったんだろ?」
「聞いてない!部活とか忙しくてあんまり話も出来なかったし」
「お前のミス。そんだけじゃん」
「志奈子ちゃん、こんにちは。またちょっとお世話になるね」また志奈子と喧嘩になりそうな気配だったので裕美がフォロー。助かった。
「裕美さん、ゴメンね。寝起きの格好見せちゃって・・・。でもいつまでいるの?どっか一緒に行こうよ!」
「ごめんね。明後日には帰るから行けるとしても明日くらいかな?私も志奈子ちゃんとどこか行きたかったんだ。でも、お参りぐらいしか行けないかな?」
「うー、カラオケ行きたいよ!裕美さん上手いんでしょ?おにいのブログ見て知ってんだ」
「いつの間にどうやって俺のブログ知ったの?」
「お母さんに頻繁にメールで見てくれって送ってきたじゃん。それ見て知ったの」
「お前が母ちゃんのメール見るとはな。ま、見てくれてアリガトな。読者が増えるのは嬉しいことだし」
「お兄ちゃんのブログなんて見てない!私は裕美さんのばっか読んでる。裕美さん知ってる?私読者になってるんだよ!」
「もしかしてshina-shinaさん?」
「そう大当たり!いちおー裕美さんのOKもらってるからこれからも読者させてね!」
「私の方こそよろしくね。志奈子ちゃんのブログ見てるけど、部活大変みたいね。でも頑張ってね」
「アリガトー!裕美さんに言ってもらったら元気百倍!」
「俺は断る。読者受け付けてないしな」
「お兄ちゃんの読者なんかなる気ない!それよか裕美さん、裕美さんのブログ更新待ってるよ!」
「え、ええ」
と言ってるうちに、おかんが昼食持ってきた。サンドイッチ作ってくれた。
「うわぁー美味しそう!アリガトね」と志奈子。
「これから重労働だからしっかり食べてね。お父さんもどうぞ」とおかん。
「じゃ、俺たちもいただこうか、って座れないな」食卓は4つしかない。俺たちは仕方ないのでリビングのソファの前にあるテーブルにサンドイッチとコーヒー置いた。食卓はおとん・おかん・志奈子の3人が座った。
「いただきます」と俺たち銘々が食べ始めた。みんな話しながら食べた。メインは志奈子の部活の話題。年末に試合がありあいつは接戦の末勝ったとのこと。黙々とそれを聞いてるおとんとおかん。良かったな、志奈子。部活全然しなかった俺には羨ましい話題だったが、今更もういい。(続く)