第10回 人間は、皆マインドウイルスをプログラムすることが出来る
今回は、私たち人間がどのようにしてマインドウイルスに感染するのか説明します。
マインド・ウイルスとは5つの本能に基づいたもの(マインドウイルスの起源)がまず一つの感染源になります。これらは、DNAのときに少し説明しました。
少々おさらいになりますが、もっと細かく説明しますと
・危機
恐怖感をすばやく広めることで、多くの種を守ることが出来る。
・使命
適応性の高いDNAを持つことが出来る。なぜなら集団の中に共通の目的(食べ物を見つける。敵と戦う。シェルターを作る)があるとそれに向かって共に働くことができるから。
・問題
争いを解決しようと認識することで、個々が生き延び生殖する機会が高まる
・危険
どこに敵がいるか。どこの水は毒が入っているなどということを知っていれば生存確率が高まる。
・好機
食べ物がどこに豊富にあるか、または結婚相手との出会いなどすばやく行動に移さなければチャンスを逃す。生存確率や生殖する機会を高めることができる
これは全てDNAの進化を助けるマインドウイルスです。
したがってこうしたマインドウイルスに関する対応は人間であれば誰でも敏感に反応するようになっています。
しかし、DNAが進化することとは関係ないマインドウイルスがあることは前回まで説明してきた通りなわけです。
では、そうしたマインドウイルスはどのようにして感染していくのかを説明したいと思います。
まず一つは条件づけ、あるいは反復して感染するマインドウイルス。
反復で感染するのは単純に言語や、数学などと言った学習の分野に多いですね。
例えば戦時中の学生は毎日愛国心について忠誠を誓わせられるようなことがありました。それも大きなマインドウイルスになります。
教育とはつまり強烈なマインドウイルスに感染させることだと言っても過言じゃないんです。
国でも親でも教育こそが未来を左右するわけですから、最も注力したい分野ですよね。
次に条件付けとは反復して感染したマインドウイルスが様々なものに関連付けされることを指します。
例えばキリスト教を子どものうちから信仰が持てるような環境にいたとします。
熱心な宗教教育の甲斐もあり、
普通はただの偶然に思えることが奇跡であると感じるようになる・・・。
苦痛だと思えることは業と思える・・・。
人間の性質と思っていたことが罪に思えるようになる・・・。
このようにキリスト教の教えという一つのマインドウイルスが様々な行動に影響を及ぼすわけです。
また、本人が無意識のうちに条件づけされるマインドウイルスの他、
オペラント条件と呼ばれる人為的な条件付けマインドウイルスも知っておかなければならなりません。
簡単に言うと、ある特定の行動に対し、報酬がつくということです。
身近なことで言えば、
子どもが優れたことをやった場合に褒める。
中学生くらいであれば、上位の成績を残した場合に何かを買ってあげるなど。
これは大変重要でオペラント条件で強化された戦略マインドウイルス(わからない方は第9回をご参照下さい)は、
子どもたちにとって幸せの追求を手助けする作用があります。
もちろんそれは私たちが良き親、よき教師であることが必須条件になります!
最後は認知的不協和からの感染ルートです。
認知的不協和とは、言い換えれば極度のストレスです。
人は極度のストレスを与えるとそれを解決しようと行動します。
解決には内容によって様々な方法があります。
例えばいじめられっこの場合、いじめられないように格闘技を学ぶ。
プロの格闘家に元いじめられっこが多いのは認知的不協和(ストレス)が原因だったりするわけですね。
上手なマインドウイルスプログラマーは、ストレスとオペラント条件を同時に使います。
例えば強烈に怖かった学校の先生がいたとします。
彼は成績のつけ方はめったにAが出ません。
もちろん生徒を褒めることもありません。
しかし、そんな先生が「Aをつけた!」り、「褒めてくれた!」りすると、
当たり前のことであっても非常にうれしく思ってしまいます。
他にもいつも怖い不良の生徒が捨て猫に餌をやっていたことを目撃すると、非常に感動する・・・。
これもオペラント条件とストレスの作用からなるわけです。
少しずつですが、マインドウイルスについて理解できたでしょうか?
では、また次回♪