視覚障害となった私が以前よりたくさん読書が出来る理由 | 囚われの人生からの脱出!もっと自由に生きる心理学〜命のちから心理セラピー講座〜インナーチャイルドセラピー

囚われの人生からの脱出!もっと自由に生きる心理学〜命のちから心理セラピー講座〜インナーチャイルドセラピー

東京池袋の隠れ家的一軒家セラピールーム。公認心理師常駐。インナーチャイルドカードを使って心と対話をする技術を教える活動を通じて、多くの人が幼少期の体験の影響を無自覚に今も受けていると知りました。。それに気づいてもっと自由に生きられるようサポートしています。

 

 

あなた自身、あるいは、あなたの周りに
目の病気や高齢など何らかの原因によって、
「読書が出来なくなってしまった」

お困りの方はいませんか?

 

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今日はそんな方のお役に立てばと思い、私自身の体験をお話しします。



私は現在視覚障害者ですが
平均して月に10冊程度の本を読んでいます。
 

それも大隊300ページ以上の心理学・心理療法系の本が中心なので、
これは読書量としては多い方かと思います。

 



私の視覚障害は、全盲ではなく

弱視と呼ばれる状態です。
 

矯正不可能な視力障碍がある状態で
見え方には非常に個人差がありますが
私の場合は文字や細かいものが見えません。


33歳の時に、左目の視野障害が見つかり、

緑内障と診断され、すぐに点がん治療を始めましたが、
残念ながら信仰を止めることが出来ず、
53歳で有効な手術に出会うまで、視野障害は進みました。


49歳の時に身体障碍者手帳を取得する頃には、
ついに本を読むことが出来なくなり、
子供の時からずっと読書大好きだった私は、
かなり残念な気分になりました。

 

それまでも電子書籍や市販のオーディオブックなどは活用していましたが

私の読みたい本がないことも多く、


紙の書籍を購入しては、拡大鏡などを使って頑張って読もうとするものの、
疲れてしまって結局挫折することが増えて行きました。


こうして読めないまま積み上げられてゆく本の山を前に、ため息をつく毎日でしたが、
ある日ふと思ったのです。
 

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じゃあ、全盲の人は一体どうしているの???
何か方法はあるんじゃないのかしら?


ここが分かれ道でした。

ちなみに皆さんは、
視覚障碍者の読書と言えば、
「点字」
を思い浮かべるのではないでしょうか?

 

確かに幼い頃から見えない方は

点字を習得するのですが、
私のようにすっかり大人になってから見えづらくなった場合は、点字の習得は簡単ではありません。

 


実際、視覚障碍者のうち点字を習得している人の割合は、約10%というデータもあります。

ここからが今日の本題です。
私は調べました。

「視覚障碍者 読書」
とインターネットで。



すると!

何ということでしょう?
 

視覚障碍者用の図書館が

最寄りの区立図書館内に併設されていて
そこには音声化された本が所蔵されていて

見える方が紙の本を借りることが出来るのと同じように、
見えづらい人はその音声化された本を借りることが出来るとわかったのです。


その図書館は

誰でも利用できるわけではありません。


普通の本を読めない状態であることが利用条件です。
 

私の場合はこの時すでに身体障碍者手帳を所持していましたから、利用登録は簡単でした。
 

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なんてこと!
障碍者手帳を取得してからも、これまでずっと本が読めずに苦労していたのです。
知らないって恐ろしい・・・。


まあおそらくですが、
手帳が交付されたときに渡された分厚い冊子には、図書館のことも書かれていたのだと思います。

けれど何と言っても、
その冊子すら読めませんからね。

視覚障碍者向けの図書館に利用登録をした際に、同時に「サピエ図書館」のことを知りました。

「サピエ図書館」というのは、
全国の視覚障碍者向けの図書館が所蔵している書籍情報を統合しているweb上のサイトで、
かなりの書籍はダウンロードが可能です。

 

▼参考リンク
>>サピエ 視覚障害者情報総合ネットワーク

 

 


 

 

そうです!


このサピエ図書館が使えるようになったことで、
私は「読みたい」と思った本を

パソコンやスマホで検索して、
サピエ図書館にあれば、即ダウンロードして音声で聞けるようになったのです。

図書館に出向く必要すらないのです。


そしてスマホに入れた音声データは、
家事をしながらでも歩きながらでも、いつでも聴くことが出来ます。

かくして私の停止していた読書ライフが、
素晴らしく快適な形で再誕生したのです。

普通に見えていたころは、読書好きではありましたが、読書時間を確保することは易しくはありませんでした。

でも音声で聴くようになって、読書が毎日かなりの時間出来るようになりました。

大人になってからでは、
今が一番読書量が多いのではないかと思うくらいです。


 


この体験を通じて私が学んだこと。

何かが出来なくなった時には
それを嘆き続けるのではなく


同じやり方にこだわるのでもなく
新しい道があるのではないか?

という可能性に目を向けること。


今日は読書についてお話しましたが、
実はほかのことでも随所にそれは当てはまります。
それはまた別の機会に。





今回この記事を書くにあたって、
サピエ図書館に問い合わせをしたところ、

サピエ図書館は、私のように手帳を持っている人だけでなく、
高齢で普通の読書が困難になった方なども利用できる」とのことでした。


ただし

「普通の読書が困難」な状態をどのように証明するかは
「各図書館に問い合わせてください」とのことでしたので、
気になる方は、まずはご自身の最寄りの図書館に問い合わせてみてください。
 

 

目が不自由でも、読書の喜びを諦めなくてよいように、
このような図書館が存在していること、
音訳(朗読)してくださるボランティアさんがいらっしゃること、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。
誰かの、お役に立てたら嬉しいです。

 

 

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