暗くて爽やか。


ドライでとってもいい感じ。

シャープでザクザクしたリズムも聴いてて気持ち良いです。

3和音はとっても安心感。



夏の2楽章は、なんだか笑える不毛さ。

夏の海にみんなで遊びに来たのに、

帰るときに置いてきぼり食らって浜辺をトボトボ歩いてる感じです。

シュールなデッサンで。

夏の明るいイメージとのギャップがくすりと笑いを誘います。


3楽章でブチギレモード笑。

「大阪まで走って帰ったらぁァァァ!」

って感じですね。

2分50秒で力尽きますが。



ヴァイオリンソロに、なんとなくジョーク臭を感じるのは僕だけでしょうか。

プレイヤーの問題かもしれませんが。

いえ、大好きです。むしろそれでお願いします。


この演奏チューニング超低い。

バロック音楽へのこだわりらしいですね。

ぶっちゃけ楽譜から半音低いです。

昔はラとかドとかのそれぞれの音は、今とは違う感覚だったのかな。




ヴィヴァルディ:四季/アーノンクール(アリス)


第二部がめちゃ好き。




主人公がいなくなった世界。

だけど森や風は、劇的なドラマが終わった後のエネルギーを静かに湛えている。

物語の脇役達が、長い長いお話しの最後の鼓動を、

ただひたすらに美しく歌い上げる。


もし明日世界が終わるなら、

この曲を聴いていたいです。



Mahler: Symphonies 1-10; Das Lied von der Erde [Box Set]

ショルティ先生の幻想は、

屈強な悪魔たちが足並みそろえて殴りかかってくるって感じですね。

一分の隙もなし。勝ち目なさそうです。

圧倒的な力にただもみくちゃにされるのを楽しみます。


ミュンシュ先生の幻想は、

なんか熱くてまっすぐです。

聴いてて爽快というか、

「むちゃくちゃやったれ!」って感じですね。


ゲルギエフwithウィーンフィルの幻想は、

キ◎ガイじみた鼓動を感じます。

特に4楽章の、いよいよ断頭台に引っ張り出されるところなんかは、

「殺せ!kろせ1」という群集の狂気じみた喚声が聞こえてきそうです。

リンクしたときは、ゾクっときます。


(*´д`)


ベートーヴェン先生は

押しつぶされるような困難に直面した時、

致命的な一撃を受けたようにのたうちまわり、

冷めてる時に聴くと、誇大妄想のように感じることがある。


一方、僕は重大な問題を致命的なものとして捉えずに、

それと気づいた時には差し戻しようのない苦いしこりにしてしまう。

平静を保てるかもしれないけれど、

ゆっくりと情熱をそぎ落とされるような嫌な感じ。


拡大と屈折。

ブラームス先生の音楽を聞いているとそのように感じる。

壁を突き破ったり、越えられずに屈折してみたり。

そうやってできた情熱と屈折の軌跡を語ってくれるような。

人生の年輪。


しかし、何が屈折か。

屈折するほど、チャンスがない訳ではないはずだ。

自分はそれほど惨めな状況に追いやられた身分ではないはずだ。


ベートーヴェン先生の音楽は、あんなにも。

暗い情熱も、光あふれる祈りも、

発せられる熱意はいつもまっすぐで、

聞く人の心を激しく動かさんと、ひきずりこまんとしてくる。

宿命のコンボにフルボッコにされながらも、

決して屈さずに確固たる足取りで死んでいった。

「喜劇は終わった!」

これこそ、戦い抜いた者しか吐けない言葉!



困難に対して自分がどういう応対をしたか。

その足取りにこそ、心震える決断を下していきたい。


つまり、

今がチャンスということだ。

4曲目が素晴らしいです。



最後のH → E♭ → H → Cm → B♭ → E♭ の移行で、

シャープ系 → フラット系の調へふらふら輪郭ぼんやり、でも透明感。

合いの手のフルートの鳥の鳴き声が、

すごく遠くから響いてくるイメージ。



場面にたとえるなら、

今日みたいに空気は冷たくて、

空は透明と言いたくなるくらいに青くて、

穏やかな夕陽が照らす冬山を見上げながら、

霧の中を歩いて行く感じ。


景色は依然として明瞭なのに、

自分と世界との境界はどんどん曖昧になっていって、

最後はそのまま消え行くように、霧の中でふっと姿を消してしまう。

そんな印象を持ちました。


こういう死の風景もあるのだと、感じました。



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響きが豊かすぎる。



「ツァラトゥストラ」ばっかり聞いてきたせいか、

僕の中でR.シュトラウス先生は、

哲学しながら音楽してる人です。


腹の底にどすっとくるような、深刻で哲学的な響き、

かと思えば目の焦点合ってないんちゃうかという程の甘美な響き。

哲学と快楽をミックスしたようなイメージなのです。


そういう響きとは、この曲は違った響きを持っていました。

他の曲は聞いたことないので知りません。



シャープなイメージが抑えられ、

静かな情感を持った、より人間の呼吸に近い音楽に感じました。


晩年に書かれた曲には、

作曲家自身の人生に対する結論が書かれているように感じます。

シュトラウス先生は、豊かな心を持って、

自分の人生を穏やかに見渡しながら、人間らしい最期を遂げたのでしょうね。

もしかしたら、そうあろうとしただけなのかもしれませんが。


自分の人生の目的と結論は

自分自身で見つけなければいけないけれど、

先達の出した答えを聞いたり感じたりすることは、

視野を広げる意味で、有意義なのかもしれません。



ライナーノートに、

『春の芳しさや春への憧れを歌った第一曲〈春〉を除いて、

 第二曲〈9月〉、第三曲〈眠りにつこうとして〉、第四曲〈夕映えの中で〉の3曲は

 いずれも人生への疲れや死を予感させるテキストが選ばれており、

 聴くものの感動を誘う。』

と書いてありますが、

肝心の歌詞(日本語訳)がついてないですね(オイーーー



豊かな心を持ちたい。

いろんな音楽に触れて、感性を磨きたい。

そしていつか一筋の意志を持った音楽を作曲したい。


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素晴らしすぎる。

ピアノ熱が大変掻き立てられた。
好きな曲をこれほどまでやってくれると、
自分も弾いてみたいと思う。


アレンジもかなり熱い感じ。

ストックを貯めていきたい。
リズムのパターン、和音の重ね方、駆け上がり方、盛り上げ方、
構成の仕方、場面の切り替え方とか色々。


本人のブログに、楽譜(の断片)が掲載されていた。
アレンジをする時、色々な材料を集めている様子だった。
「そういうとこからもヒントを得るのか」というのもあって、
曲のテーマを考える上で、そういう着眼点を参考にさせてもらおうと思った。


何より、楽しんで弾いている様子が感じられた。
聴いてて気持ち良いです。

そういう姿勢のまま、テクニックを習得していきたい。
より楽しく弾きたいからテクニックを習得したい、とも言える。