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Take care of yourself

Alternative Routine Works-太陽


『エヴァンゲリオン 新劇場版 破』を、なんばパークスで観た。座り心地、音響、最高だった。『太陽を盗んだ男』の音楽が使われていた。

エヴァ。出会いは高校時代に遡る。ラグビー部のS木がセルビデオを購入していたのを借りて、リアルタイムに少し遅れる感じで、夢中になって見た。犬神家のオマージュとか、そんな気付きが面白かった。

知り合いが、僕が敬愛する村崎百郎氏にインタビューを行ったミニコミにこんな記述がある(死ぬ気で書き起こし)。

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村崎:だからさぁ、エヴァンゲリオン観てさ「どこがカバラだっつーの」って思ってよ。

◆使ってみましたって感じ。……庵野は結構、例えば『世界の中心で愛を叫んだけもの』なんか読みもせずにタイトルに使ったって……。

村崎:ハーラン・エリスだろ?その前に使おうと思ってた『たった一つの冴えたやり方』だってさ、ジェイムズ・ティプトリー・Jrじゃねーかよお前。……テイプトリーもスゲェよな、亭主撃ち殺して、その後、自殺するなんてさぁ……。夫が末期ガンで、もう助かんないってんで彼女は撃ち殺して、その後、自殺したんだよ。

◆はぁ……。

村崎:『愛はさだめ、さだめは死』とかさ、なんか凄い話多いよな。ハヤカワ文庫で大体読めるぜ。『老いたる霊長類の星への賛歌』とか『たった一つの~』もそうだ。プリプリ真似しやがって『たった五つの冴えたやり方』とかやってたよなぁ。

◆ありましたね。

村崎:恥も外聞もないね。

◆耳どおりがいいから、使ってるだけな。

村崎:俺エヴァで一つ気になるのがあるんだけど、いろんなガジェットがあるだろ?第四使徒のシャムシェルが来た時に、みんなシェルターへ逃げるじゃない?あれ、避難場所が「334」なんだよ。

◆334?

村崎:トマス・ディシュだよ。サンリオSF文庫見てたら、それとなく気付いて。人類補完計画だって、コードウェイナー・スミスの『ノーストリリア』に入ってるやつだろ?

◆臆面も無く……。

村崎:臆面も無くっていうかね。軍事オタク、船隊オタクと、SFオタク、いろんなオタクが集合してんだよ。

◆ヤシマ作戦の時、使途に対抗する為にドイツの昔のカール白砲(列車砲)が出てきたら、軍事オタクが「ウォー!!」って言う。

村崎:エヴァっていうのは、よく出来てる。俺にとっては何か……好意的に解釈すれば『はてしない物語』をやろうとしたような気がするんだよな。ミヒャエル・エンデのさ。映画は半分くらいで終わってるけど、原作は子供向けの幻想文学としては物凄く異様な本で、最後に幻想文学を否定するわけよ。

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と、当時の僕は、こんな文章読まされて、完全に心酔状態。ハヤカワ文庫というフレーズが、二十歳前後の僕には、刺激的だった。とにかく、いかなる表現も頭がいいと思えるモノに、最大限の賛辞を送っていたのだ。

村崎氏の事は、いつか詳しく書きたいが、電話で三時間ぐらい話をしたことがあって、人生の迷いを相談したら、リチャード・バックの『イリュージョン』を読むことを勧められた。今でも、バイブルである。

エヴァの話も長くなるので、またいつか。けど、非常に面白かった。


Alternative Routine Works-otake


7/1

エヴァ鑑賞。立売堀にてラーメン屋の取材。通常の3倍盛を喰らい、人生最悪の悲劇を迎える。


7/2

朝から、カレー屋を3件取材。晩。編集者のM瀬氏と、十三で痛飲。中島酒店→十三トリス→はながさ。泊まり企画に関して雑談。大竹伸朗が、直島に銭湯を作ったということで、直島愛を語りつくす。


明日は、カレー屋4件取材。晩に、連載の取材で、無謀な夢を見る予定。ポッケ君が、超有名企業に転職。凄すぎて、びびる。そして、夏以降の企画を聞き、小便ちびる。神様との仕事。続報に期待したい。


Teaser

その昔、ガタリ氏と我が家で泥酔する程飲み明かし、今でもたまに思い出す伝説の夜がある。

翌朝、お互いバイトであったのだが、TVを付けたら内田裕也がワイドショーで「Johnny B goode」を熱唱してて、これは神様が休めって言ってるに違いないと、二度寝を決め込んだのだ。

で、その晩、酩酊しながら「うぉっ!」「やばい!」「シャレなってへん!」と叫びながら目撃し続けていたのが、下の動画。

マイケルジャクソンかっこ良かったな。この除幕式は、実現するべきだと思う。


甲州街道はもう夏なのさ

Alternative Routine Works-meets

明後日発売。今回はアウトドア特集。新境地だけど、読み応えは充分あると思う。常日頃の遊び方に悩んでる人は、参考になるかも。

僕は、家でフェスを楽しむ方法と、貧乏ロハスと、ビアガーデンに関してコラム書いてます。ビアガーデン記事で「夜は梅田の夜景が一望できるナイトスポットであるが、HEPの観覧車内の情事が肉眼で目撃できる事も、声を大にして伝えたい」って書いたら、書き直しの指示受けました。


Alternative Routine Works-レトルト

6/28

午前中から、貧乏人の供であるコインランドリーに駆け込み、貯まりまくった衣服を洗濯。一時間で乾燥までしてくれるから便利であり、洗濯機を購入するタイミングを完全に見失っている。その後、心斎橋で散髪。心斎橋筋商店街で新党日本の幟が立っていてよく見たら、田中ペログリ康夫が、笑顔を振りまいていた。

夕刻。伊丹まで出向き、レトルトカレーを100種類置くBARでアポ入れ。ハッピアワーに付き、シンハーとチンタオビールを頂く。女性の店長さんが非常に素敵な人であった。

帰宅後、十三の立ち飲み屋「はながさ」から着信。先日の取材のお礼の電話。その昔、大槻ケンヂがモテナイ男子に向かってこう叫んだ。「お前ら!何でもいいからメディアに出ろ!雑誌の切れ端でもいいから!そうすれば、女にはもモテる!」。この言葉を期待しながら生きてきたが、そんな恩恵をこうむった事は皆無だ。だからこそというか、今では、そうやって店の人から感謝されたり喜んでもらえるのが嬉しいし、モチベーションに繋がっている。

その後、散髪時の美容室に置ける場違い感の気疲れが押し寄せ、泥のように眠る。


Alternative Routine Works-ランタン

Lantern Paradeのベストアルバムを購入。「ひんやりとしたサンプリングによるサウンドと熱いソウルが混ざり合い、見たことのない不思議な心地良い風景を描き出す」by曽我部恵一。いや、本当にかっこいい。普段は肉体労働で生活の糧を得ているところも、実にリアルだ。

「昨夜は美しい月明かりの下、職務質問を受けたのです」という歌詞と、キャッチーでラグジュアリーなメロディとのふり幅が半端なく気持ちいい。元ハードコアのパンクスってのも曲を聴く限りでは全く想像できない。

さて。明日は本日に引き続き12時間労働。明後日からは、怒涛のカレー取材が幕を開ける。楽しみ!