妻への手紙 -13ページ目

“ちゃんとした”合コン

夏休みも終盤に差し掛かった頃、高橋から一本の電話があった。
「おう! 元気にしてっかー、上杉」
「何だよ、高橋。おまえ 昼間、練習で会ったばっかだろ」
「まぁ、そう言うなよ。いい話があんだよ」

そう言って電話をかけてきた高橋の“いい話"とは、
合コンの誘いだった。
高橋も僕も、先輩に付き合わされた“人数合わせ”の合コンに参加したことはあったが、ごく普通の合コンというのは経験がなかった。
なんでも、今回の合コンは、高橋の知り合いが偶然知り合った女の子に誘われたとかで、相手は、大学の近くにある看護専門学校生、人数は6対6。高橋の話が本当だとすれば、ちゃんとみんな“彼氏ナシ”らしい。

「な、“ちゃんとした”合コンだろ? 行こうぜ。上杉」
「行こうぜ っておまえ、雪乃ちゃんはいいのかよ?」
「バカ、おまえ。それとこれとは別だろ? 三本木も行くしよ。なっ?」

結局、僕は、高橋に押し切られる形で3日後の合コンに参加することになった。