加奈
初めて参加した合コンは、特に面白いわけでも、かといって特につまらないわけでもなかった。
高校の時にみんなで集まった“飲み会”が名前を変えただけだ。
もっとも、僕も高橋も三本木も、そして後の3人も、本当の合コンというものがどんなものかを知らなかったのだけれど。
その日、僕の隣には「加奈」という女の子が座った。
僕より1つ年上の彼女は、とりわけ美人というわけではないけれど、感じのいい笑顔で優しい話し方をした。
僕と加奈は、やたらに大きな声で盛り上がっている高橋たちを横目に、大学のことや、就職のこと、そして好きなテレビ番組のことなんかを、当たり障りのない程度に話していた。
加奈は、来年の始めに「看護婦になるための試験」を受けるのだと言い、その時にだけ、ちょっと目を輝かせたように見えた。
僕は、そんな加奈の横顔を見ながら、いい子だな、などとぼんやりと考えていた。
この日初めて飲んだ、“ライチサワー”なるものは、うす甘く、いくらでも飲めそうな気がした。
23時を回ったころ、高橋が「宴も酣ではございますが」と、大声を上げ、僕らの合コンは幕を閉じた。
どうということのない、ただの飲み会だった。
ただ、3日後に 加奈から電話があり、
そして、僕と加奈は付き合うようになったのだけれど。
大学生なんて簡単だ。合コンをして、ライチサワーを飲んで、へらへらと笑い、そしてその合間に授業に出ていればいいのだ。そうすれば、彼女もできるし、やがて社会人になることもできるのだろう。
そう 思っていた。
高校の時にみんなで集まった“飲み会”が名前を変えただけだ。
もっとも、僕も高橋も三本木も、そして後の3人も、本当の合コンというものがどんなものかを知らなかったのだけれど。
その日、僕の隣には「加奈」という女の子が座った。
僕より1つ年上の彼女は、とりわけ美人というわけではないけれど、感じのいい笑顔で優しい話し方をした。
僕と加奈は、やたらに大きな声で盛り上がっている高橋たちを横目に、大学のことや、就職のこと、そして好きなテレビ番組のことなんかを、当たり障りのない程度に話していた。
加奈は、来年の始めに「看護婦になるための試験」を受けるのだと言い、その時にだけ、ちょっと目を輝かせたように見えた。
僕は、そんな加奈の横顔を見ながら、いい子だな、などとぼんやりと考えていた。
この日初めて飲んだ、“ライチサワー”なるものは、うす甘く、いくらでも飲めそうな気がした。
23時を回ったころ、高橋が「宴も酣ではございますが」と、大声を上げ、僕らの合コンは幕を閉じた。
どうということのない、ただの飲み会だった。
ただ、3日後に 加奈から電話があり、
そして、僕と加奈は付き合うようになったのだけれど。
大学生なんて簡単だ。合コンをして、ライチサワーを飲んで、へらへらと笑い、そしてその合間に授業に出ていればいいのだ。そうすれば、彼女もできるし、やがて社会人になることもできるのだろう。
そう 思っていた。