能登半島地震の被災者の皆様、各地の災害被害者の皆様に

心からお見舞い申し上げます。

酷暑に豪雨と、全国で日常生活を脅かす天変の災害が続き、

まともに住める家があるだけでどんなに幸せなことかと気付き、

それを失った方々のご辛苦を思うといたたまれない想いです。

行方不明の方々の捜索も、二次災害の危険を減らす作業から

しなければならず、やっと捜索再開の報道もありましたが、

裏金問題の議員だらけの与党政権は、本気で復興の為の政策を

考えているのでしょうか?

沖縄慰霊の日の報道も少なく、危険と隣り合わせの基地負担

の軽減も、利権の為に、実は米軍はグアム移転を考えていた

のに、NHKまで翻訳字幕でグアムを辺野古と訳していたと

いう記事を読み、愕然としました。

真っ当な人間の心を持った方が国政の世界に現れてくれることを

祈るばかりです。

 

さて、今回から、レガート奏やフレーズの作り方・まとめ方など、

音で話す・音で語るために、鍵盤や指をどう使うかについて

のお話です。

あらかじめお断りしておきますが、これらの弾き方についての

お話は、あくまで、私の乏しい経験上気づいて実践してきた事で、

正当な芸術家や教師の方々のアカデミックな正式なやり方とは

異なる場合がありますので、その点はご了承、ご容赦いただき

ますよう、お願い致します。

 

<打鍵> 鍵盤の押し方

鍵盤を押すことを打鍵、と言いますよね。 

でも、この言葉にはちょっと疑問を感じてしまいます。 

何か、ちょうどいい言葉がなかったんでしょうけれど…。 

「打つ」ってねえ…。

で…「打つ」でなくて、鍵盤の下げ方・押し方ですが、

すとーんと底まで一気に落としてしまうと、積木を叩く様な

固い音になってしまいます。

例えば、高い位置から飛び降りる時、地面にずどーんと

落ちると大きな音が出ますし、足に衝撃があって痛かったり

します。

音を立てずに着地しようとする時、膝をクッションにして

ふわってやりますよね。 柔道の受け身?の様な感じ?

それを、順番にスローモーション的に書いてみますと…。

・鍵盤に指を乗せる

・鍵盤に指が着いた所から斜めに少しゆっくり下す

・手の重さを急速に鍵盤の底まで直接に落とさない

・底に着いた瞬間に力を抜く

※固い音を出したい時は、それこそ一気に下まで打ち下ろす

 ただし底に着いた瞬間に力を抜く

という感じです。

そして、強弱についてです。

高さで言いますと、高い所から落ちた方が、当たった時に

音は大きくなりますよね。

水力発電なら、ダムが高い方が大きなエネルギーを作れます。

ですので、鍵盤に対して、

・大きい音を出したい時は、指は高い位置から

・小さい音柔らかい音を出したい時は、指は低い位置から

 やさしく弾くには鍵盤から指を離さないで

・大きい音を出すのは指のばか力でなく、鍵盤に体重を

 乗せて弾く

 ※以前、若い女性のヴァイオリニストの方が

『外国の体格のいい男性と私の様な華奢な体型では出る音量が

 自ずと違ってしまう』

 という事をお話されていて、ああ、弦楽器の方も弓に体重を

 乗せておられるのか、と思いました。

という感じです。

 

<レガート> 

レガートは「結ばれた」という意味のイタリア語からきている

音楽用語で、音をなめらかに繋げて弾くことです。

例えば、リコーダーを吹く時に、一個ずつ音をタンギング

せずに一息で吹く、という感じでしょうか。

その時に、イントネーションを考えないと、無表情で固い

感じ、うっかりすると乱暴な音の羅列になってしまいます。

実際の冊子が行方不明で、正確な文章・言葉ではないので

申し訳ありませんが、前回記載しました村手静子先生の

ロシア奏法での解説でも、二音のフレーズで一音目は深く

二音目は力を抜くというように伝えられていました。

言葉を話す時、全部同じ強さでは話さないですよね。

最初の音はで、次の音はという感じです、

「いぬ」でしたら 

いは強く ぬは少し弱くなりますよね。

音のイメージですと、頭の音はカタカナで次はひらがな

 れ~

という感じです。

文章ですと、「○○が」の「が」 「○○です」の「です」

は、強く言うと乱暴な感じになってしまいます。

そんな感じで、スラーで示される音と音の繋がりは

最初の音はハッキリ目で最後は弱くなることが多いと

思います。

日本語の話し方ですと、「○○ガぁ~」「○○デぇ~」と

語尾を強く伸ばしたりするのが通常になってしまって

いますが、例えば、アナウンサーの方が話す時には、

いわゆる「てにをは」を強調する話し方はしませんね。、

現在、私達が「音楽」と呼んでいるものは、ほぼ西洋音楽を

基にしているものですから、外国の言語を思い浮かべて

いただくと、センテンスの終わりや語尾を強く言う言葉は

無いように思われます。

例えば スクールって英語で発音するとス~ル って

なりますよね。そんな感じです。

 

今回は、ここまで。次回は、音を繋ぐ時のポイントについて

お伝えする予定です。

では、また。