『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ著)のアトレーユが描きたくてイラスト勉強中です。Wordpressでイラスト成長記録を書いてきましたが、セキュリティ対策などブログ管理の負担を減らしたくて、こちらへ記事を引越ししています。

 

これまで描いた『はてしない物語』のイラストを整理しつつ、記事を引越し中です。

 

 

アトレーユと大風坊主

 

 

『アトレーユと大風坊主』
(2023年7月制作)

 

「どうやら悪天候に突っこみそうですな。」フッフールがいった。

 

アトレーユは四方を見まわして答えた。

 

「そうだな、あやしくなってきた。だけど、それでも先へ進まなくちゃ。」

 

「どこか避難するところをさがしたほうが利口だと思いますがね。」フッフールがことばを返した。「わたしの推測があたっているとすれば、これはいいかげんなことではすみそうもない。」

 

著者名:ミヒャエル・エンデ 
著書名:はてしない物語

 

 

前回のイラストでは海に沈むアトレーユを描きましたが、このシーンはその直前の場面です。アトレーユと幸いの竜フッフールが大風坊主に遭遇するシーンです。

 

 

大風坊主は東西南北と4体いますが、全てを描くにはアトレーユとフッフールをとても小さくしないといけなくなってしまいます。私はアトレーユとフッフールをメインに描きたかったので、大風坊主を1体選んで描こうと思いました。

 

 

大風坊主は、東西南北で色が異なります。

東のバウレオ→鉛色
西のマエストリル→赤色
南のシルク→硫黄色
北のリル→真っ黒

赤や硫黄色も描いてみたかったのですが、イラストを描いたのは夏だったので、やはり青に近い鉛色の『東のバウレオ』を描きました。

 

 

ただ…イラストを完成させた後に、4人いる大風坊主の存在をどうしても表現したくて、四方に他の大風坊主の色を追加しました。今回描いたのは東のバウレルなので


西のマエストリル→赤色
南のシルク→硫黄色
北のリル→真っ黒


この色をそれぞれ追加しました。

 

 

制作過程

 

イラストソフトはCLIP STUDIO PAINTを使っています。

 

 

線画を描いて色を塗りました。竜といい、大風坊主といい、描いたことのない生き物を描くのはとても勉強になります。これまでも、地霊小人や蜘蛛といった生き物を描いてきましたが、『はてしない物語』には聞いたこともないような生き物がたくさん登場します。それらをイメージしてイラストという形にするのはとても難しいですが、大好きな本なので頑張って挑戦していこうと思います。

 

 

『はてしない物語』には完全な悪役は登場しません。怖いもの、一見悪役に見えるものにも、その生き物なりの道義があり、その表現方法は深く共感できます。大風坊主も決して悪者ではありません。私のイメージは、悪戯と喧嘩が好きな子供です。色々なキャラクターイラストを参考に、自分なりのイメージを形にしてみました。

 

 

 

風は色々と試してみましたが、どれも気に入りませんでした。そこで、Pinterestという画像検索アプリで『風エフェクト』を色々と観察し、良いなと思ったエフェクトを参考にさせていただきました。

 

 

イラスト教室に行き、添削していただきました。先生のアドバイスをもとにフッフールの目や口、鼻などを修正して完成。

 

 

風の表現に苦労しましたが、色々と試し、悩みに悩んで満足のいく表現にたどり着きました。まだまだ完成度の高い表現方法があると思いますが、とりあえず今の私の持てる力を出し切れたと思います。

 

 

4人いる大風坊主を1人しか描けなかったのは、まだまだ力不足だと感じました。次に大風坊主を描くときは、4人の大風坊主全員が描けるようになりたいです。