『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ著)のアトレーユが描きたくてイラスト勉強中です。Wordpressでイラスト成長記録を書いてきましたが、セキュリティ対策などブログ管理の負担を減らしたくて、こちらへ記事を引越ししています。

 

これまで描いた『はてしない物語』のイラストを整理しつつ、記事を引越し中です。

 

 

アマルガントの花火

 

 

『アマルガントの花火』
(2023年8月制作)

 

バスチアンとアトレーユは両側にフッフールと銀翁ケルコバートをしたがえて並んでバルコニーに立ち、夜空を色さまざまに染めてとびちる光の束と銀の都の無数の明りが涙の湖ムーフーの暗い水面に映えるさまを眺めていた。

 

著者名:ミヒャエル・エンデ
著書名:はてしない物語

 

ちょうどこの頃は8月でした。Twitterで花火のイラストをよく目にするようになり、私も花火を描いてみたいとこの場面を選んでみました。

 

 

このアマルガントのシーン、大好きです。バスチアンがアトレーユと再会(?)し、物語が盛り上がりを見せたシーンです。このシーンの後は、少しずつアトレーユに対するバスチアンの気持ちが変わっていきます。2人の関係が良好なこのアマルガントの場面は貴重なシーンだと思っています。

 

 

制作過程

 

イラストソフトはCLIP STUDIO PAINTを使っています。

 

 

線画を描いて色塗りをしました。銀翁ケルコバートは、ハリーポッターに登場するダンブルドア校長先生をもう少し柔らかくおっとりさせたイメージがあったので、校長先生を参考に顔の表情は調整しました。

 

 

花火は、Pinterestという画像検索アプリで写真を検索していたところ、青一色の花火に目を奪われました。青一色の世界がとても幻想的で、私も青に統一した花火を描くことにしました。(墨ツールの筆ペンを使って花火を描きました。)

 

 

感想

 

このイラストを描いた夏のシーズンにあった絵で、なおかつ大好きなアマルガントのシーンなのでいつも以上に気合を入れて描きました。キャラクターもメインキャラクターのバスチアンとアトレーユ、フッフールが揃っているシーンなので楽しく描けました。

 

 

また、物語の花火で現実の花火との差別化をどうしようか悩みましたが、涙の湖ムーフーのすみれ色に合う青一色の花火に統一してみたところ、自分のイメージと一致しました。

 

 

物語はアトレーユ達が花火を眺めている場面ですが、イラストとしての見栄えを意識してキャラクターを振り向かせてみました。キャラクターの目線がイラストを見る人と合うことで、よりキャラクター達の心情に寄り添える気がしたからです。結果、イラストを描いた私もその場にいるような臨場感を感じることができました。

 

 

このように色々なことを考えながら絵を描くのはとても楽しいです。悩むことも多いですが、悩んだ先に出した答えには、不思議と満足感や達成感があります。これからも悩むことを楽しみつつ力の限りを尽くしてイラストを描いていきたいです。