金木犀の哲学

金木犀の哲学

秋の澄んだ空気に香る金木犀のような生き方がしたい
花言葉は「謙虚」「気高い人」「真実」
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若い世代が本を読まなくなったと言われて久しい。ネットの普及や本の価格が高い、邪魔になるなど原因は色々あると思う。本を読むことは子供や若い世代の教育や成長に大切なことなので、いつでも誰でも多くの本を無料で読めることは重要だ。その役割を日本全国の図書館が担ってきたが、地方の図書館は小規模で蔵書も限られ、財政難のため古い本しかないところも多い。

電子書籍が受け入れられつつあるので、国立電子図書館を設立して日本全国誰でも無料で本を読めるようにするべきだ。国立国会図書館のように全ての本を扱うことはできないが、まずは教育性の高い本や教養を学べるような本を扱えるようにしたい。 kindle unlimitedのように(ほぼ)無料だと多くの人に読まれやすいので、儲けよりも多くの人に読んでもらいたいと思う良心的な著者を募れば、安い費用で配信を認めてもらうこともできるだろう。もちろん国が十分な予算を投じて配信できる本をどんどん増やしていくべきだ。地方の図書館は残念ながら今後維持していくことが難しくなっていくので、その役割を国が果たしていく必要がある。

 

国立電子図書館を設立すれば

・全国どんな場所でもネット環境さえあれば読める

・図書館に行き来する手間が省ける

・開館時間に関係なくいつでも読める

・貸出中で読めないことがない

・電子書籍なので邪魔にならない

2019年の出生数が90万人割れの86万人となり、想定以上のペースで少子化が進行しているといわれている。出産可能な女性数が減少していることもあるが、最も重要な要因は若い世代が結婚できなくなったことにある。今でも結婚している夫婦は平均して2人の子どもを持つことが統計で判明しているが、近年生涯未婚率が急上昇し、婚姻数の減少も減少している。なぜ結婚できないかというと非正規雇用の増加などによる経済格差が広がり、また増税や社会保険料の負担増などもあり実質所得が年々減少し続けているからだ。雇用と婚姻率のデータを見ると所得が高いほど婚姻率が上がり低いほど下がることがはっきりと分かる。

男性の従業上の地位・雇用形態別有配偶率

日本の実質賃金の推移(2015年=100)

 

子育てにはお金がかかり子育て支援など社会制度を変えることも否定しないが、何より重要なのが若い世代が結婚を断念しないような十分な所得を安定的に確保できるようにすることだ

私はベーシックインカム(BI)導入が良いと考えている。BIで若い世代の所得が底上げされ結婚が促進され、結婚後に子どもが増えるほど世帯所得が増加していくので、子供を産むインセンティブが働くからだ。

日本人は宗教と聞くと胡散臭さを感じる人が多いと思われる。しかし世界のほとんどの人々にとって、宗教は社会秩序・文化・倫理であり、人生の意味を与えてくれる非常に重要なことなのだ。この本では分かりやすい文章で宗教が過去の歴史に限らず、現在の政治や社会を支配していると言っていいくらい影響力があることを宗教ごとに説明している。

 

サピエンス全史では人類が生み出した三大虚構は宗教・貨幣・帝国とされている。人類の歴史や現在の世界を理解するには宗教に関する教養は必要不可欠だ。宗教に傾倒すると正しい現実が見えなくなる危険があるので宗教は虚構に過ぎないことを忘れずに宗教的な知識を深めていきたい。

 

 

 

 

今年の梅雨は変に感じられる。毎年蒸し暑さが強く感じられ憂鬱になっていたが、今年の梅雨は大半が肌寒く感じられた。また、例年梅雨の合間に晴れが時々見られたが、今年はひたすら悪天候が続いている。気候が変動していると言えばそう感じられるだろう。

私個人の考えとしては、人類が存在しても、存在してなくても気候は決して一定ではなく変化していくものであり、大切なのは温暖化・寒冷化・乾燥化・湿潤化などどのような気候変動であろうと人間社会が柔軟に対応できるようにすることだと考えている。

氷河に閉じ込められた太古の空気や巨樹の年輪などだけではなく、数万年単位で湖に堆積した地層に含まれる化石などを調査することによって、1年単位で過去の気候が正確に分かるようになっている。

それによると気候は常に変動し続け、時には数年から数十年単位で気候が急速に変化することもあった。現在よりもはるかに人間活動の影響が少なかった時代でもそうなのだから、人間が活動を低下させても気候変動を止めることはできないのかもしれない。

ならば必要なのは気候が変動していくことを前提に急激な気候変動に耐えられる社会を構築していくことが必要だと考える。

毎年各地で必ず大規模な水害や土砂災害が発生している日本では治水や土砂災害防止にもっと投資をしなくてはいけない。しかし、現代日本では公共事業は税金のムダ使いとレッテルを張られ削減され続けている。今後も毎年、大規模災害が発生し続けるのは確実なので長期的視点による計画的な投資へと考えを改めなくては、犠牲と被害は防ぐことができない。コロナショックによる恐慌から日本経済を救うためにも国内需要と投資が必ず必要なるので、今すぐ方針を転換するべきだ。

NHKで放送されている教養番組で根強いファンも多いらしく、私もファンの一人だ。この番組はロケ先についてさまざま学問分野(地学・地理・日本史・日本文化)の視点からの知識を絶妙に織り交ぜ分かりやすく解説していて質が高い。私も知らなかったことを知ることができたし、影の薄い学問である地学と地理に多くの人が関心を持つきっかけになっていることを高く評価したい。マニヤックなタモリさんと素人のアナウンサー、そして専門家とのやり取りも面白く見ていて飽きない工夫がなされている。

 

ありがたくないジンクスや都市伝説としてブラタモリのロケ先が災害に見舞われると一部では言われているが、災害大国日本では地学的地理的に特徴がある場所で災害が起きやすいのは必然であると思う。

むしろ、地学や地理の教養がないまま生活してきたことのほうが災害に遭うリスクを高めていると考えたほうが良いだろう。

提言「全国に安価な光回線を整備せよ」

・地方の町村でも最低中心部は光回線が利用できるようにする

 (あまりに人口が希薄な地域は無線もやむを得ない)

・人口が多い地域は10Gbps化し、最低100Mbpsを達成する

・光回線の利用料金を月額3,000円以下まで値下げする。

 (利用料金が高いため、利用者が増えず減る傾向にある)

 

当方のインターネット環境はADSLで、実効速度8Mbps程度は出ているので、あまり不自由していないがメタル回線のため条件が悪いと速度が落ちたり切断されたりする。またYou Tubeの4K動画を見るには速度が遅すぎて使い物にならない。しかし、光回線に比べ月額料金も手ごろなのでサービス終了までは使い続けようと考えている。近年、利用者の減少やADSL用保守部品の枯渇などにより、各社新規加入終了、一方的なサービス終了などが発表されている。

ネット環境が固定電話やテレビなどよりも重要なインフラになった現代社会において、安価なネット環境を一方的に奪われるのは先進国としてどうかと思う。光回線はADSLに比べ高額で、地方では利用できない地域も多くある。採算が取れないので無線回線を推奨するようだが、有線回線に比べ反応速度が遅く、速度も時間帯や場所によって変動する。5Gがすべてを解決すると言われているが、短波長の電波は飛距離は短くなるため基地局を大幅に増加させるコストがかさむのは同じことではないのだろうか。

光が使える地域でも、現在主流の個人向け光回線(GE-PON)は1Gbpsのケーブル1本を最大32ユーザーが共用しているので、混雑時

は計算上1000Mbps÷32=31.25Mbpsになる。都市部では10Gbps

回線が普及するかもしれないが、採算問題で地方では期待できない。

しかし、コロナ問題が状況を変えるかもしれない、動画視聴の増加やテレワーク・オンライン申請・ネット交流が盛んになると安価で安定した高速ネット回線の必要性が高くなる。国が率先して光回線に投資することがコロナウイルスと共存するうえで不可避になるだろう。

 


 

 

ここ10年以上NHK以外の地上波を見ることはほぼ無いが、この番組だけは毎週欠かさず見ている。周りに民家がまったくない思いもよらない僻地に様々な理由で住んでいる人を紹介する番組で芸能人の露出が少なく毎週見ても飽きないことが高視聴率の理由だろう。

かつて人口増加で必要になった食糧や収入を賄うため、手つかずの条件の悪い山林を苦労して開拓して作った田や畑を守るため高齢になっても住み続けることは生半可な意志ではできない。

ただ残念なことにポツンと一軒家の将来は暗い、住んでいる住人のほとんどが後期高齢者の単身か夫婦の世帯で10年20年後には空き家か廃墟になっている可能性が高い。取材中、目標の家が無人だと判明し地元住民にほかの一軒家を紹介してもらうことも多くある。

ポツンと一軒家は減少していく流れにあるため、半世紀後には貴重な地方文化を記録した映像遺産になっていることだろう。

 

私は田舎暮らしはよいと考えているが、日常生活に不自由しない場所に住み続けたいと考えている。都市部からの移住者希望者にもそう答える。地方自治体を維持していくためには町の中心部に住居や商店を集約し、中心部の人口密度をある程度まで高めることが必要だと思う。

NHKで毎週日曜日の朝放送している長寿番組で20年以上放送されている。毎回日本各地の特定のある場所の自然や生き物の姿を15分という短い時間にまとめているため、見る人が飽きない。20年間に画質がアナログからデジタルフルHD、近年は4Kと飛躍的によくなっているため実際にその場に行ったような臨場感がある。私は自然が好きで日本各地の自然名所に行っているが、各季節に時間帯を変えて何度も行くことは不可能なので、とても満足している。

テーマ曲も何度聞いても素晴らしく、オリジナル曲のため販売がないのが非常に残念でいつか実現してほしいと思っているがYou Tubeで有志の方が演奏されいるのでよく聞いている。

私に大きな影響を与えた本で、ベストセラーゆえに読んだ方も多いと思われる。人類誕生から現代社会に至るまでの歴史を客観的かつ俯瞰的にまとめた名著で、なぜホモサピエンスは他の生き物を差し置いて地球をこれほど支配するに至ったかがよく分かる。一言で纏めると

ホモサピエンスは虚構(実体のない想像上の物事・秩序・概念)を考え・語り・見ず知らずの個体間で共有する能力を7万年前に獲得したことで地球史上最大の発展を遂げたということ。

 

私がよく持ち出すキーワード「虚構」とはこのことを指す。社会に山積する諸問題の解決や改善を妨げている大きな原因が現代人が現実と虚構を見分けられないことにあると私は考えている。

 

これを読んで理解すれば本当に世界観が変わるため、特に学生や若い人は必ず読むべきだと思う。田舎の図書館でも所蔵されていることが多いので、買うのが面倒くさい人も騙されたと思って読んでほしい。

 

 

 

 

 

 

 

鳥取から島根にかけて建設されている高速道路「山陰自動車道」がある。この道路、ほぼ全線が無料区間なのだが、安来道路と松江玉造IC - 出雲IC 間、 江津道路 などは有料区間となっている。そのため地元住民は無料区間は利用するが有料区間は降りるので、下道である国道9号線の混雑を招いている。

 

提言 「交通量の多い幹線(東名、名神、山陽など)を除く、地方の高速道路は国が費用を負担し無料化する

 

幹線まで無料化すると交通量が増えすぎ渋滞が多発することが考えられるが、地方の高速道路は無料化しても問題はない。

 

提言が実現すれば

・地域間の経済活動や交流が増加

・運転時間の削減

・燃料の削減(高速道路は下道より燃費が良い)

・下道の混雑解消

・下道の事故減少(高速道路の事故率は一般道の10分の1)

 

建設費も有料道路として建設するとICが少なく料金所などの余計な費用が発生するので、現在、地方の高速道路のほとんどは新直轄方式で建設されている。高速道路を形作る構造体(鉄筋コンクリート等)は利用されなくても経年劣化していく、利用されて社会の利益になることを目的として建設されたの有料のため使われない利用されず朽ちていくのでは本末転倒である。国が率先して現在の有料区間を早急に無料化し有効活用することが必要。