清戸道を歩くその1 1/2 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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2016年7月2日(

 

今日は、近郊の街道歩き企画として温めていた清戸道を歩きました。

リンク先のWikipediaにもある通り、清戸(今の清瀬)や練馬の方から

江戸に野菜を運ぶ道でした。尾張藩の鷹場が清戸にあった関係で

そこへ行く道でもあったそうです。

 

清戸の農民は早朝に野菜を持って江戸へ向けて出発し、その日の

内に帰ってきたくらいなので残念ながら途中宿場や旅籠などは

ないのですが、清戸までを2回に分けて歩く予定で、今回は

その第一回として起点の江戸川橋から石神井公園あたりまでを

歩きました。

 

今回の歩行ルートは↓、総歩行距離は16.6㎞ほどです。

 

※ルートラボのサービスが2020年3月末で終了したため、

 同4月22日にGoogleマップを貼り直します。

 

 

今回は街道歩きといえど出発点も近いのでいつもよりは

ゆっくりめに電車に乗り、8時少し前頃に江戸川橋に到着、

清戸道歩きスタートです!

 

江戸川橋駅から地上に上がるとまず見えるのは神田川!

神田川歩き、坂道歩き、暗渠歩き等々で何度も来た場所です。

 

江戸川橋を超えてすぐ左にある目白坂を登ります。以前にも

坂道歩きで歩いたことのある坂で、坂道の案内板も当時読んだ

はずですが清戸道の解説は頭に残っていませんでした。

 

目白坂は相変わらず情緒のある坂道で味わい深いですね。

 

坂の途中にある永泉寺のインドっぽい建物も変わらず印象的。

 

そこから少し坂上に上がった所にある正八幡神社は以前も

御参りをした神社です。

前回は紅葉の季節でしたが今は緑が深くてこれもとてもきれい。

 

坂を上がりきると左手に見えてくる小ぶりな神社は幸(こう)神社。

こちらの神社に解説板にも清戸道の事が触れられています。

 

その先で都道8号の目白通りに合流します。合流地点にあるのは

椿山荘

山形有朋の屋敷があったところに今は高級ホテルがある訳です。

 

その先は目白通りが続きます。

 

途中で通りの左側には、かつて坂道歩きで歩いた胸突坂、幽霊坂の

坂上部分がありますが、坂道がハッキリ見えるところまでは距離が

あるので割愛して歩きます。

 

やがて右側には日本女子大学(「本女(ぽんじょ)」)が見えて来ます。

ここは、前朝ドラ「あさが来た」のヒロインのモデルである広岡浅子さん

設立に大いに寄与されたことが記憶にも新しいですね。

 

女子大のお向いにあるのは、やはりかつて歩いた豊坂。

途中でクランク状になっている坂道でした。

 

その100Mちょと先で、右斜め後ろから目白通りに合流してくるのは

不忍通りですが、この辺りでは緩やかな坂道になっていて、

清戸道に上がる坂道なので清戸坂、と言うそうです。

今や緩やかでずいぶん幅広な坂道ですが、かつては細くて急な

坂道だったのかもしれません。

 

そのほんのすぐ先の左側に向かって下っているのがかつて見た

名坂の一つ(二つ)、Y字状に分岐する日無坂と富士見坂です。

私はこういうY字状の道がすごく好きなんですが、それが坂道なら

尚素晴らしいですね。Y字の真ん中の家はかつてみた時よりも

心なしか風情が増した様な気がしました。

(写真はヴィンテージという効果をかけてあります)

 

その後は比較的淡々と目白通りを進んで行きますが、

都電荒川線の上を渡る千登勢橋からの眺めや、

風情ある学習院大学の正門、

目白駅前の歩道の隅に転じされている旧目白橋の高欄は

単調になりやすい都道歩きに風情を添えてくれました。

 

目白駅を通り過ぎ目白三丁目交差点を超えて歩いてゆくと目白銀座と

いうエリアに入ります。並木のきれいなエリアです。

 

目白三丁目交差点から600Mほど先、右手に新宿下落合四郵便局が

あるところのお向いの角にあるのは子安地蔵尊。

 

子安地蔵尊の300Mほど先で山手通りとの交差点を超えると急に

目白通りは少し地味な感じになりますが、更に200Mほど進んだ

ところにあるY字分岐路で、清戸道は右の旧道に入ります。

ようやくちょっと旧道っぽいところを歩けそうな感じ(^^)。

 

入った先の道路は旧道っぽい感じですが町のあちこちに

「トキワ荘通り」という幟(?)が見られました。

そうなんです、マンガ好きには勿論そうでない人にも恐らく有名な、

トキワ荘=手塚治虫、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄など

超一流の漫画家たちが若い頃暮らしていたトキワ荘がこの通り沿いに

あるんです。

 

まず旧道に入ってすぐの右側奥にある子育て地蔵でお参りします。

かつては盛大な縁日があったそうですがいまはひっそりとしてます。

小さなお堂の中のお地蔵さんの周りには、ジュース、食べ物、

ぬいぐるみに千羽鶴などが備えられていました。

 

街道から戻り少し先に進むと、通りの右側にこんな案内が。

トキワ荘のWikipediaとは少し案内が異なっていますね。それにしても

妙に固い感じの本が横に展示されています。

 

ここを右折して路地に入り更に右奥の方に進むと、、

トキワ荘跡地の記念碑がありました!

 

当時のトキワ荘の姿のイラスト、

当時どの部屋に誰が住んでいたかの見取り図、

上の方の写真にも写っていますが、在りし日のトキワ荘の模型、

などなど、私のようなマンガ好きにはまさしく聖地以外の何物でも

ありません!

 

そのすぐそばにあった路地にある井戸が印象的で激写!

 

清戸道に戻り150Mほど進むと左側に公園がありますが、入って

すぐのところにやはりトキワ荘の記念碑的なものがあります。

こちらは「トキワ荘のヒーローたち」というタイトル似顔絵(概ね

自画像)もあり、すばらしい。

 

その後もてくてくと旧道を歩きます。

上の写真の一番奥の方の左側に大きな木が見えていますが

ここにはやたらと大きな邸宅がありました。

帰宅後調べてみるとゴルフの練習場を経営されているお宅みたい。

 

都道420号を超えると、通りの名前は千川通りに変わります。

かつてここには千川上水が流れていたためです。

今はぱっと見て分かるほどの上水の痕跡はなく、並木の豊かな

通りとなっています。

 

千川通りとなって300M弱ほど進むと、右側に鳥居が出現します。

鳥居をくぐって路地の奥に進むと右側に穴守稲荷神社があります。

ずいぶん鳥居と建物がつづまった神社ですね。

 

街道に戻り歩き始めると、炭屋さんがありました。

何かこう街道筋っぽくていいですね。

 

400~500Mほど進み、江古田銀座を横目で見ながら、千川通りを

更に進んでゆきます(見ようによっては旧道的に見えますが、

江古田銀座には入りません)。

 

そこから300Mほど進み左側に武蔵大学が見えてきた辺りで、

そのお向いの右側には武蔵野稲荷神社の参道が見えてきます。

緑に囲まれた細い参道が魅力的で、当初の予定には無かったですが

参拝させて頂くことにします。

 

今、まさにお参りに行こう、というところで何ですが、けっこう長く

なってきてしまったのでここまでを1/2とし、続きは2/2にて

ご紹介致します。

 

(つづく)