谷端川歩き2/2 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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2016年6月25日()に暗渠歩きで谷端川(小石川)跡を

歩いた記録の2/2です。

 

当日の歩行ルートは↓の通り、総歩行距離は13.4㎞です。

 

1/2では下板橋駅付近で東部鉄道の検車区らしいエリアを

見たところまでをご紹介しました。

 

一旦遊歩道から下りてまじまじと見てみると、ここも

いかにも暗渠らしい感じでコンクリのエリアが見えています。

一瞬このコンクリの部分、かつての護岸のてっぺんなのでは?と

思いましたが、表面がきれいすぎるし、これは普通に暗渠の蓋、

としてのものかと思います。

 

その先で谷端川の流路は、下板橋駅のすぐ横で東部東上線の

踏切を超えます。

ちょっとだけレトロな感じのする下板橋駅、なかなか味があります。

 

踏切を超えてから2つ目の角を右に曲がると、川跡の遊歩道の

続きに入れます。

すぐその先で流路跡は駐輪場に姿を変えます。

 

前半と同じように、かつての橋の跡を幾つか通過し、更に

進んでゆくと、やがて行く先の方向にJR板橋駅が見えて来ます。

まだ二十代の頃、毎週この駅まで通い近くにある中国拳法の

道場に通っていたので、私にとってはとても懐かしい駅です。

このすぐ先の地点で遊歩道は終わり、この先は道路となった

谷端川の跡を追って歩くことになります。

 

遊歩道が終わった先で、谷端川は板橋駅ホーム下を潜り、

トンネルを潜ったらすぐに右方向に方向転換をします。

 

その先で谷端川跡は車道となりますが、よく見ると自然な湾曲の

具合などがちゃんと川跡チックに見えます。

 

上の写真の地点から少し先で谷端川跡は左にカーブをしますが

その地点で右方向に進んでいる湾曲した路地も何となく

暗渠っぽくグニャグニャしています。

 

道なりに進んで行くと、やはり川跡らしいS字状のカーブを

ちょくちょく見る事ができます。

川だった頃の姿が想像できそうな屈曲ぶりです。

 

やがて都道305号(明治通り)を超え、更にその500Mほど先の

北大塚三丁目交差点で都道436号に合流します。

ちょうどこの歩道部分あたりを谷端川が流れていたらしいのですが

植え込みが作れるほど歩道が幅広なのは、かつてここが流路で

あったことを表しています。

 

その後都道を北西から南東方向に進み大塚駅に近づくにつれ

都電荒川線の線路も近くなってきます。

昔の味わい深い車両が懐かしい気もしますね。

 

やがて大塚駅の北側、離れ島のような区画に滝不動があります。

折角なのでお詣りに言ってみます。

かつて谷端川にはこの辺りで段差があって滝の様になっていた

そうで、そこにあった不動様だから滝不動。谷端川が暗渠化を

された戦前に一度個人所有になり移転していたのが、こちらに

戻って来たのだそうです。

 

入ってすぐの左側には少し噴水的な水場があり、常に水の

流れる音が聞こえるようになっていて、ほんの少しかつての

滝不動の風情を再現しています。

 

その先、巣鴨警察署入口交差点を東に渡ってから、右折をして

南下します。山手線の高架を潜ってすぐのところで、左折します。

↑ここです。

 

この角を曲がった先の道路はまたなかなか暗渠っぽい姿を

見せてくれます。

微妙なS字カーブが多数見られ、暗渠歩きとしては満足度高し!

 

そんなこんなで1㎞ほど進んで行くと広い通りと交差します。

これは不忍通り(都道437号)。ここは北東方向に向かって

登り坂になっている猫又坂。

坂下で谷端川にかかっていた橋が猫又橋なので猫又坂、ですね。

 

上の猫又坂案内板のすぐ隣には猫又橋の親柱が保存されてます。

説明板によると、木の根っ子の股で橋をかけたので、根子股橋と

呼ばれた、という説明がある一方、少年僧がこの近くで猫又に

化かされた小石川に嵌ったという伝説があるそうです。

 

この辺りでは谷端川は小石川とも呼ばれ、小石川の地名の元にも

なっています。親柱に刻まれた字を見てみると、、

「ね」は欠落してしまっていますが「しはたまこ」⇒「こまたばし」と

読めますね。親柱自体は大正時代のものでした。

 

猫又橋を渡っ(たつもりになっ)て、先に進むとやはり暗渠感の

強いS字カーブの道が続きます。

 

やがて細い路地に入り(これはこれで趣深いです)、、

 

ふと左側(北側)に登っていく坂道を見ると、何か見覚えが。。

これ、簸川(ひかわ)神社にもつながってる氷川坂ですね。

2012年の大みそかの坂道歩きで来たことがあります。

 

と、するともう少し先に進めば簸川神社の入口がありますね。

ちょっと疲れてきましたが参道の石段を登りお参り。

境内には正徳四年(1714)付けのものを含む庚申塔群も。

 

簸川神社を出て川跡に戻るとすぐの左手には網干坂。

ここも上述の坂道歩きの時に歩いた坂道です。

 

そのまま谷端川(小石川)後は小石川植物園の南西側に

ぴったりくっついて進んで行きます。

ここは元々小石川養生所のあった、小石川薬園だった場所ですね。

国の名勝、史跡です。

 

植物園から離れると谷端川跡はほどなく右にカーブをして、、

その先で都道436号に合流します。

千川通りは、やはりこの谷端川の分流が流れていた場所です。

源流部で千川上水から分水を受けていた事から谷端川は

小石川のほかに千川とも呼ばれていたので、それが通りの

名前に残っているのですね。とは言え、川としての面影は

感じられません。

 

道なりに進んでゆくとやがてビルの谷間に東京ドームが見えて

きます。

あとは神田川との合流点にむかってラストスパートです。

 

文京シビックセンターの下を通り過ぎ、、

 

東京ドームの手前で歩道橋を渡り、ドームシティの遊園地の横を

通り過ぎて、、

 

白山通りに入って水道橋駅付近に到着。

 

外堀通りを南側に渡った後少し右(西)に進むと、防災船着場に

なっている市兵衛河岸に到着。

ゴミゴミしていますがここで谷端川は神田川に合流していました。

 

神田川の支流としては長い川でしたが、気持ちのよい散歩が

楽しめました。

 

もうすぐ夏本番。熱中症などに気を付けつつ歩きを楽しみたいと

思います。