久しぶりにドイツチームが開発した Q4OS を覗いてみました。Windows に慣れた、Linuxに不慣れなユーザーに向いていますと言われていますが、本当でしょうか。結構ややこしそうな雰囲気を漂わせていますので、少し心配です。と、そんなことをブツブツ言いながらいつものようにインストールしてみました。途中経緯を簡単メモにしましたので、お時間のあるときに見てやってください。メモ

 

 

 Q4OS のサイトにこんな説明がありました。


「独自の Q4OS ツールのおかげで、ユーザーは不要なコンポーネントやアプリケーションを排除した適切なシステムを簡単にセットアップできます。そのため、Q4OS はより高速かつ効率的に動作し、無駄なタスクやプロセスでメモリやコンピューティング リソースを消費しません」。

 高速、効率的に動作するらしいです。期待できますね。




今回インストールしたのは、UEFI のオールドマシンです。最近は、インストールにこればかり使用しています。

富士通 LIFEBOOK AH40/J
・CPU : AMD E2-1800 Radeon 1.70GHz
・メモリ : 4GB
・HDD : 640GB
・元OS : Windows 8.1 Home 64bit




USB 焼きツールには、「インストール USB 作成ツール」、 Ventoy を使用しました。これはISO ファイルをコピーするだけで利用でき、不要であれば削除するだけです。

 

 

それでは作成した USB からインストール作業を進めていきます。

1.  事前準備
2.  インストール
3.  日本語入力
4.  Windows installer
5. メモリテスト


最初は事前準備から始めていきます。

1.  事前準備
USB から起動しますと、WiFi 、ランゲージ選択等の設定がありますので、環境に合わせ設定していきます。


a.  起動
ロケールを日本語へ設定してから起動します。


 
b.  WiFi 設定
無線カードが検出されたと表示されましたが、今回は有線接続でインストールしていますので、特には何もしていません。インストールにはやはり有線接続が便利です。



c.  Language Select

ここでは日本語ランゲージパックをインストールすることが出来ますので、とにかくインストールしておきます。




事前準備が終わりましたので、インストール作業に入ります。

2.  インストール
それでは進めていきます。

a.  ライブ版
これはライブ版になっていますので、インストール作業前に LAN 等の設定を済ませておくことが出来ます。




b.  ようこそ
カラマラス・インストーラです。これだと安心して作業を進められます。



c.  タイムゾーン
タイムゾーンを設定します。


 
d.  キーボード
デフォルトのままです。



e.  ソフトウェア
ソフトウェアの選択画面です。今回は「Basic」を選択しましたが、一般ユーザーには「Desktop」が推奨されています。これにはブラウザ、オフィスが同梱されています。



f.  インストール先選択
極楽はぜはマルチブートにするため、「手動パーテーション」を選択しています。



g.  パーテーション設定
最初にブートパーテーションを確認します。



コンテンツ : 保持

マウントポイント : /boot/efi
フラグ : boot




自分の環境に合わせて、インストール先パーティションを編集します。



・内容 : フォーマット
・ファイルシステム : ext4
・マウントポイント : / 



 
h.  個人情報
パスフレーズ等を入力し、自動ログインにチェックを入れています。


 
i.  確認
ここで最終確認をします。

 

 
j.  インストール
インストール中です。



k.  完了
すべて完了しました。再起動か、そのまま使用するか選択します。



k.  完成
完成しました。



次へ進んでいきます。

3.  日本語入力
インストール作業が終わりましたので、日本語入力設定へ進んでいきます。ところが、何もしていなくても日本語入力が出来るのです。ハテ。

a.  mozc

パッケージマネージャで日本語入力を確認しますと、パッケージは Fcitx-Mozc がインストール済みでした。事前準備工程でランゲージパックをインストールしていたからでした。




b.  キーボード設定

ところが、日本語入力は出来るのですがキー入力が少し変です。原因を探ると、なんと英語キーボードになっていました。



アイコン右クリックから「設定」、英語キーボードを削除、日本語キーボードを追加、一番上へ配置します。
 


c.  完成

いつもの「あ」アイコンが出てきて、キーボードが「jp」になりました。

 

次へ進めていきます。

4.  Windows installer
Q4OS のウリの機能の1つに「Windows installer」があります。便利そうなのですぐに Win11 にインストールしてみました。アプリケーションと同じくらい簡単に Q4OS をインストール出来るようです。Windows 11/10/8/7 と互換性があります。
 

使用したのはこんな古いレッツノートで、それに最新の Win11 を無理やりインストールしたものです。極楽はぜのようにやっと動いているようなマシンにです。
 
Let's note CF-T8

・発売 : 2009年 2月
・画面サイズ:12.1型

・CPU:Core 2 Duo SU9300/1.2GHz/2コア 

・メモリ容量:2GB 

・元 OS:Windows 7

 四角い画面の右下に、ライセンス認証を行ってくださいと警告が出ています。実はまだプロダクトキーを入力していないのです。でも心配は無用です。ちゃんとプロダクトキーは所持していますから。




a.  ダウンロード
最初に実行ファイル「q4os-winsetup.zip」をダウンロードし、ファイルマネージャからダブルクリックして、通常の方法で解凍します。

いつものように、 12ドルの寄付を求められましたが、「今はダメ」とやんわり断りました。



b.  インストール
実行ファイルをクリック、すると警告文が出ました。構わずインストール続行です。
 


パスワードを入力、インストールを開始します。

 

システムをダウンロード中です。1時間ほどかかりました。
 


インストール中です。



終了しました。再起動しています。



  
再起動されました。



f.  Desktop Profiler
お馴染みのインストールするデスクトップの選択画面が登場します。ここではベーシックと Trinity を選択しています。
 


g.  インストール
インストール中です。これも時間がかかります。


 
c.  オペレーティングシステムの選択
再起動しますと「オペレーティングシステムの選択」画面が立ち上がり、Win11 から Q4OS を選択できるようになりました。


 
h.  完成
起動しますと、どこかで見たことのある壁紙が出てきました。Debian 12 そのものです。確か Trinity をインストールしたはずでしたが、インストールされていたのは Plasma でした。後で、デスクトッププロファイラーを使えば簡単に変更できます。 



Win11 の中身を見てみますと、C ドライブの中にフォルダが作成され、 Q4OS がインストールされていました。
 
/c/linux64


i.  アンインストール
Q4OS のアンインストールは、ダウンロードした実行可能ファイルを再度実行するだけです。アンインストーラーは Q4OS を完全に消去し、ファイルを残しません。


 

次へ進みます。

5. メモリテスト

最後はいつもの「メモリテスト」です。起動してみますと、軽量版の MXLinux-xfce と同程度の軽量版に仕上がっていました。これなら極楽はぜのオールドマシンにもついていけます。


#free -h


20年前のPCでも動く「Q4OS」と日経クロステックにも紹介されていましたが、まさに謳い文句通りの動きをしてくれていました。ただ、シンプルな Linux に慣れきったこの身体には、設定作業に手間取っているのが現実です。ドイツ人気質が出ているのでしょうか。ただ、マニアにはこの面倒臭さが堪えられないのでしょうね。



近所のりんごの木は、青空の中にくっきりと浮かび上がっています。


最新のりんご生産情報ニュースです。

「ジョナゴールドの収穫は有袋果が10月10日頃、無袋果が10月12日頃から始まります。シンクイムシ類などの被害果が混入しないよう選別の徹底を!!、風害・鳥害対策を万全に!!! 」。
 
もうすぐジョナゴールドが食べれそうです。



最近の極楽はぜは、治験という名の新薬の人体実験に参加し、前立腺ガンの抗ガン剤治療を受けています。

その中で、抗ガン剤の副作用を軽減するため、プレドニンというステロイド剤が処方されています。

 

このプレドニンの副作用の一つに高血糖があり、その結果とてつもなく高血糖になってしまい、毎食直前に服用する血糖を下げる薬を処方されてしまいました。副作用の副作用、どうなってるんだ。では、また。

寄付もせず取りに行ったさ ISO ファイル