くさかはるの日記 -9ページ目

くさかはるの日記

小説『常世の君の物語』と『現世(うつしよ)の君の物語』を手掛けています。
ここでは日常のなんでもないことを書き綴っております。

子供が不登校になった。

 

妻にそれとなく子供の様子をたずねると、なんと食欲は旺盛で朝から晩までゲームをしているというではないか。

これは父親である俺が一度きつく叱ってやらねば。

そう思い、俺は子供を呼んだ。

「ちゃんと学校に行きなさい。今勉強しておかないと、将来困るのは自分だぞ。お父さんも若い頃は勉強が嫌だったけどそれでも学校に行ったんだ。お前にもできるから、ちょっと頑張ってみよう」

最初こそ語調を荒くしていた俺だったが、最後は諭すような穏やかな口調となってしまった。

しかし、若いうちから学校で社会性を身につけておかなければ将来現実社会でやっていけなくなる。そうなったら困るのは本人なのだ。

軌道修正するなら、今なのだ。

しかし、俺のその情熱は、翌日虚しく散ることとなる。

子供が姿を消したのだ。

俺は報告を受けてすぐ警察に連絡し捜索願を出した。

 

それから30年が経つ。

俺は定年を迎え、頭には白いものが目立つようになった。

体のあちこちがひどくきしみ、体格は一回り小さくなった。

子供が、どこで何をしているのかは未だに分からない。

連絡ひとつない。

生きているのか、死んでいるのかすら不明だ。

めっきり口数が少なくなり笑顔の絶えた妻は、このごろは一日中ミシンを動かしている。

なぜだ。

俺は何も悪いことはしていないはずだ。

むしろ親としても夫としても優しく面倒見のいい男のはずだ。

くそ。

本来なら、今頃孫の顔でも見て穏やかな老後を送っているはずなのに。

なぜうちの家庭がこんな目にあっているのか。

なぜ俺がこんな目にあうのだ――。

なぜうちの子は他の子みたいに強く育たなかったのか。

くそ。

俺はこのまま死んでいくのか。

くそ。

 

ああ、今日も日が暮れる――。

 

※こちらの小説はyoutubeショート動画でもお楽しみいただけます。

 以下のリンクをご利用ください。 

 

 

今日もリビングで母のミシンの音がする。

裁縫の先生をしていた祖母を思い出しているのか、母は週に一、二度ミシンを取り出しガタガタ言わせている。

今は古いTシャツを継ぎはぎして、夏のパジャマにするハーフパンツを作っている。

「あら、また失敗しちゃった」

そう言って縫った糸をほどくのは、もう何度目だろう。

おばあちゃんの手先の器用さは遺伝しなかったなぁ、とはいつもの口癖である。

 

いずれ母が亡くなれば、私も母を思い出してミシンに向かうことがあるのだろうか。

いや、そんな手垢のついたノスタルジーは私の最も嫌いとするところだ。

私はそう思いなおし、手元のスマホに意識を戻す。

 

耳では、多分にババくさいミシンの音を聞きながら。

 

 

 

Youtubeショート動画 / みじかい小説 / 001 / ミシンのねいろ

秋も深まってくると、組みたくなるのが座禅というものです。

 

座禅。

皆さん、組んだことはございますか?

私は20代の頃にはじめて以来、不定期に思い出したように組んでいます。

 

今回は、台湾が生んだ天才オードリー・タン氏が、眠る前に座禅を組んでいるという記事を読んだので、それに触発されて10分ほど組んでみました。

 

 

座禅を組むのはおよそ半年ぶりでしたが、心が落ち着いておだやかな心地となりました。

これから寒くなりますし、内にこもる日が多くなってくると思います。

皆さまも、夜眠る前に、座禅など組んでみてはいかがでしょうか。

一日がリセットされて、よい睡眠が得られ、翌日の目覚めがよくなること請け合いです。

 

 

それでは今回はこのへんで。

皆さまも、よき座禅ライフを!

 

ではまた。

 

 

 

今日、11月1日は、サンリオの看板娘、キティちゃんの誕生日です。

 

 

 

なんでも、ちょうど50年前の1974年11月1日に、誕生日が設定されているのだとか。

公式のグッズ販売の初日は1975年3月ということです。

若干のずれがあるんですね。

 

そんなキティちゃんですが、なんとあれだけ猫らしい恰好をしておいて、「猫」ではありません。

あくまで公式の発表は、「明るくて、優しい女の子」とのことです。

はじめて知りました。

 

他、キティちゃんの公式発表としては、

 

  • 出身地:ロンドン郊外
  • 身長:りんご5個分
  • 体重:りんご3個分
  • 血液型:A型
  • 得意なこと:クッキーづくり
  • 好きな物:ママの作ったアップルパイ

 

ということです。

ちなみに、キティちゃんには「ミミィ」という双子の妹がいまして、キティちゃんには赤いリボンが左耳についているのに対して、ミミィちゃんには黄色いリボンが右耳についています。

これらのリボンは、キティちゃんのママが、二人(二匹?)を見分けられるようにつけたのだとか。

キティちゃん、奥が深いですね。

 

キティちゃんには何度かブームが起きており、海外での認知度も高く、アメリカのセレブの間でもファンが多いみたいですね。

今や国際猫もとい、女の子となったキティちゃんであります。

そんなキティちゃんは、今年2024年でちょうど50周年を迎えます。

公式ホームページも、50周年仕様になっていて華やかです。

 

 

今後もおおいに活躍していただきたいキティ先輩であります。

 

それでは今回はこの辺で。

皆さまも、よきサンリオライフを!

ではまた!

10月31日は、ハロウィンの日として知られています。

 

今回は、そんなハロウィンの歴史についてまとめてみました。

 

ハロウィンは、元々は古代ヨーロッパの原住民であるケルト人のお祭りです。

ケルト人とは、紀元前の昔からヨーロッパに住んでいた太古の民でしたが、ローマ帝国の出現とともに現在のイギリスの辺境へ追いやられてしまった人々のことです。

そんなケルト人については以下のページを参照してください。

 

 

やがてキリスト教の「諸聖人の日(万聖節)」と呼ばれる祝日とごっちゃになり、ハロウィンはヨーロッパからアメリカへと渡ります。

現在、子供たちが仮装して「トリック・オア・トリート」と言いながら家々をまわりますが、その風習はアメリカから始まったとされています。

ちなみに、ハロウィンはキリスト教の祝日ではないそうです。

 

 

日本ではもっぱら東京の中心街で若者たちが大騒ぎする日となって久しいハロウィンですが、本国アメリカでは子供たちが仮装して家々をまわっているのでしょう。

我が家では、母が仕事先からもらってきたハロウィンのプレゼント(クノールのパンプキンスープでした)を、私と母で半分こしていただきました。

なじみのないイベントも、胃袋が満たされるのであれば簡単に取り入れてしまうのかもしれません。

 

それでは今回もこのへんで。

皆さまも、よきハロウィンライフを!

ではまた!