本日は神嘗祭(かんなめさい)の日です。
神嘗祭とは何ぞや?
といいますと、宮中の正月とも言われる、宮中で最も重要な儀式だそうです。
宮中や伊勢神宮では、この日、衣類などを一新して祭りを行うそうです。
毎年11月23日の新嘗祭(にいなめさい)の約一か月前に執り行われます(かつては二か月前だったそうです)。
「神嘗祭」は、新しく収穫したお米を神様に祭る日です。
一方「新嘗祭」は、新しく収穫したお米を天皇陛下が口にする日です。
歴史は古く、飛鳥時代には既に催されていたことが文献に見られます。
もともとは、天孫降臨の際にニニギノミコトが稲穂を天皇に授けたことから、収穫を天に感謝する日ということです。
戦前は祝日でお休みの日でもあったそうです。
そんな今日、いつもよりお米に感謝してごはんを召し上がってみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこの辺で。
みなさまも、よきお米ライフを!
ではまた!
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今宵は十三夜です。
とはいっても何のことやらですよね。
九月の十三夜とは、日本独自の風習で、八月の十五夜と並んで月がきれいに見える日ということで、昔から月を愛でる日とされてきた日のことです。
八月十五日に対して「後(のち)の月」と呼ばれています。
なんと始まりは平安時代、 文献上では1135年に宇田法皇の時に十三夜が愛でられています。
八月の十五夜を「芋名月」と呼びますが、九月の十三夜のことは、季節の食べ物を冠して「豆名月」や「栗名月」と呼ばれます。
この風習が江戸時代に入り、遊郭で使われだします。
どのように使われたかといいますと、遊女たちは「八月の十五夜だけを一緒に見るのじゃ嫌。ちゃんと九月十三夜も一緒に見ましょうね。一緒に見ないと演技が悪いそうよ」と嘘をついて、殿方を呼び込んでいたそうです。
だから今でも、八月の十五夜と九月の十三夜の両方を見なければ縁起が悪いなどといった流言が残っているそうです。
今夜はちょっと歩みを緩めて、夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこのへんで。
みなさまも、よきお月見ライフを!
ではまた!
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今日は「サツマイモの日」だそうで、サツマイモについてまとめてみました。
サツマイモ。
まずはその歴史からひも解いていきましょう。
サツマイモの原産地はどこでしょうか。
調べてみると、サツマイモの原産地はなんと中央アメリカ。
ずいぶん遠いところからきているんですね。
紀元前3000年ほど前からメキシコ辺りで栽培されており、時代が下って南米ペルーでも栽培されていたとかで、古代ペルーの遺跡からサツマイモに関する遺物が出土しています。
15世紀末に、クリストファー・コロンブスが新大陸を発見し、サツマイモをスペインのイザベル女王に献上します。
そこからヨーロッパに広まりはしますが、サツマイモは元々が熱帯の植物だったために、大規模な栽培にまでは至らなかったようです。
東南アジアへは、16世紀に入ってから、スペイン人やポルトガル人の手によって導入されました。
日本へは、17世紀に、中国から琉球を経て薩摩に入ったのが最初です。
江戸時代、西日本での飢饉の際に、鹿児島だけは食糧不足に陥らなかったことから、各地で栽培が奨励されるようになりました。
八代将軍・徳川吉宗はサツマイモの導入に熱心で、1735年、蘭学者の青木昆陽が江戸に種芋を取り寄せ栽培したのを皮切りに、東日本でも栽培が盛んになっていきました。
ちなみに青木昆陽は甘藷(かんしょ)先生とも呼ばれていたそうです(「甘藷」はサツマイモの別名)。
20世紀の第二次世界大戦時には、食糧難からサツマイモ栽培が大いに奨励されたそうです。
そんな歴史を持つサツマイモですが、栄養価はどのようになっているのでしょうか。
調べてみると、以下の通りになりました。
- 100gあたりのエネルギー量:132kcal
- 水分が約66%
- 炭水化物:31.5g
- たんぱく質:1.2g
- 脂質:0.2g
主食になる国もあるだけあって、栄養価が総じて高いですね。
さらにビタミンCはりんごの5倍もあるそうです。
美容にもいいんですね。
調理法としては、天ぷらにしたり煮物にしたりとありますが、60度から70度で長時間加熱すると、でんぷんを麦芽糖に変える酵素の働きが活発になり甘味が増します。
石焼き芋が甘いのはちゃんと理由があったんですね。
最後に、サツマイモは「栗より甘い十三里」などと言われますが、これは江戸時代に、栗よりも甘いという宣伝文句が考案されたことによります。
「栗より」が「九里四里」と読めるので、足して「十三里=サツマイモ」というわけですね。
それでは今回はこのへんで。
みなさまも、よきサツマイモライフを!
ではまた!
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