午後の紅茶を一年で365本消費する自由人 -34ページ目

まだ見ぬ君へ(4)

もう1人。
私は嘘をついている。
『ただいま。疲れた。〇〇…パパだよ。』
そう。
旦那さんに…

夕方家に帰宅すると…いつもこんな感じで娘に近寄る。

旦那も私も初めての子供だから…尚更可愛い。
昼間は仕事で…会えないから、可愛いがりさも…物凄い。

そんな彼(旦那)にも嘘を。

私が昼間、貴方の知らない人とメールでやり取りしてるなんて…

知ったらどんな気持ち何だろう?
きっと…殴られるし、携帯も持たせて暮れないと思う。

だから…また嘘を付くしかも…
何気ない顔で…
『今日はこんなことが起きたよ。〇〇がこんなことしたよ』

娘と遊びながら、楽しそうに聞いている。
……。
本当は、
〇〇〇って言う人と、メールで「会いたいよ」って誘われてたんだよ。

貴方(旦那)は凄く優しくて、好い人なのは私が良くしってる。
だから…貴方と結婚をしたの。

何でだろうね。
今は…好きって気持ちが余りない。
メールの人がいるからじゃなく。

付き合ってる頃からかも知れない。

ただ…自分がこの人と結婚したら。私が苦労せづに…幸せに生きていけるってだけで結婚した。

だから…子供の誕生以外なにも新鮮さが感じ無かった。
だから…友達や妹を羨ましがった。
だから…メールをして少しでも違う自分になろうと…。

まだ見ぬ君へ(3)

わたしの毎日の日課。子育て・家事・それにメールが増えて…一週間は立つだろう。

普通毎日メールで話をしていると…お互い会って見たいな…とか芽生えて来たりする。

彼もそうだった。

『会ったりできる』
こんなメールが多く入って来るようになった。

でもゴメンなさい。
私は貴方の事…全く興味ないの。
毎日の暇潰しでしかなかったから。

違う…そうしなければならなかった。
昼食に誘われたりしたが、出れる訳がなかった。

娘を連れては行けない。

嘘で固めたライフスタイルを張れてしまうからだ。

何かを守ろうとして付く嘘って…どんどん大きくなるよね。
例え相手をどんなに傷つけても。

今の私には…此しかなかった。
嘘をついて、自分を守るために。

嫌われる事を怖れて…都合の良いことばっか言って…
答えを曖昧にして…
全部自分の為に…



『もし…このサイトで全部を話せる相手が出来たら…隠さず話そう。
受け入れてメールしてくれる人を、嘘のないメールを…』

だから…この彼とは会う気なんてないの。

幾日も誘いを曖昧に断った。
仕事なんてして無いのに仕事…あるから。

一生懸命なのに…
『私も会いたいよ。でも…今日もだめなの。嫌いにならないでね』
メールを続ける為だけに…

まだ見ぬ人へ(2)

とうとうこの日が来た
サイトを教えてもらってから、3日目くらいたっただろうか。

前日旦那が帰って来る前に見た人が、また投稿していた。

何気ないコメントだったが…興味が湧いた。
『どうせ…メールだけだし、会う気ないし、嫌になれば…メールしなければ…いいんだよね。』

私の何処かに芽生えたワクワク。
もしかしたら仲良くなる?そんな期待や、返事来なかったら
そんな不安をイダキながら…

『送信』
してみた。



待ってる間。何を考えていたのかなんて…覚えてないくらい、私はドキドキした。

妹も同じ気持ちだったのかな?
それとも…平然としていたのかな?

そんな事を考えながら多分待っていたんだろう。


『受信』
メールの音に私は体を…ビクッとさせた。

『返事が来た』
何とも言えない気持ちで直ぐに受信を開いた。
開いて読む初めての文章は…
『メールありがとう。嬉しかった。貴方はどこ住み』

こんな感じだったような!
この人と何回メールをしただろう。

半分正直に、半分は嘘で固めた。
絶対に…既婚者と子供の事は言わなかった。
だって…話したらメールが来ないかもと、何気ない話をして楽しんでるのに…