「俺が一番だと俺に思わせろ」
別れを切り出されて傷心の中、約束していた日の出は観に行こうと海音に誘われドライブ中。
大好きな一条さんとのやり取りが久々に楽しい。けど、楽しければ楽しいほど、やっぱり好きという気持ちも大きくてーーー
※この記事はあくまで個人のプレイ記録であり感想です。個々のプレイの仕方によるので同じ結果になることはあり得ません。あくまで読み物として楽しんで頂き、行き過ぎた行為や真似等はお控え願います。
ベンツの助手席が疲れた心身に心地良い。
約束なんか守らないと宣言した私に、
久々の兄貴分モードの海音は優しい。
海音「ふっ…まあ怒らねぇようには気をつけるつもりだわ。はは、約束守らないのかよ。まあ俺がそれで怒っちまってもその時はアイスでも提案してくれよ。今までは俺が提案したんだからよ。もうあと数時間で夜明けだぞ晶。車で寝るなよ、一緒に見るんだからな。」
晶「大丈夫、寝ない。ポチポチ…明日は元彼のとこ泊まれることになった。」
海音「ん、そうか。それだったら公園で寝るって事もなさそうだな。」
晶「…一条さんと別れたこと伝えたら…喜んでる。まぁそれですんなり許す気にはなれないでしょうけど。…こういうのあけすけに言わないほうが良さげ?」
海音「はは、喜んじまうなんて晶の事が好きなんだろうな。まあ別れた直後だしってのはあるけど、そういうのも含めて別れたから気にせず言えよ。(ぽんぽん)…遠慮すんな。また何でも話聞いてやるよ。」
*注:↑これ大嘘。聞いてくれないからね?(笑)
より戻さず友達に戻るなら聞くだろうけど。
晶「そう?…どうせ一条さんは私を頭から追い出せないんだしね?…って言ったら、これすっごく上から目線だと思わない? 一条さん絶対怒るやつだよね?…いま彼氏から言われたんだけど。…胸焼けしそうこういうの?」
海音「ふっ…そんな事言われたら胸焼けして冗談はそこまでにしとけって言っちまうわ。くくっ…それ言われて晶がどう思うんだ? 胸焼けしちまってんの? くくっ…むしろ嬉しくなってそうだけどな。まだ日の出には遠いけど海には着いたわ。」
車から降りて砂浜を歩く。
夜の寒さが骨身に沁みる。
晶「あはは…元彼には、これでもう全力でいけるとか言ったけど…こういうとこ一緒に来たら思い出が甦って無理。」
晶「沖の客船に向かって、 一条さんが好きって叫んだな〜とか。…本気で好きだった、あの時の気持ち。消えない…」
海音「ん、そんなのは今がタイミングがあれだから余計感傷的に映ってしまってるんだろ。(頭を撫でて)…晶の気持ちが消えてねぇことは俺も分かってるしよ。…そんなしょんぼりすんなって。もう 今年も後少しなんだしよ。(頬をむにむに)」
晶「(抱きついて)… 未練があるからじゃない。寒いから。…私の気持ちが消えてないことの他にどれ程好きだったかもちゃんと解ってる? 海音が思ってる10倍は好きだよ…」
海音「(抱きしめて)…寒いんなら温めてやらねえとな。…おう、分かってる。俺の思ってる10倍? そりゃすげぇことになるわ。」
晶「…初めて私によそ見させたほどの男だった。そこは分かっておいて。…軽い存在じゃなかった。」
海音「それくらいにはちゃんと分かってるぞ。(じっと見つめて)泣きそうなのか?」
晶「…彼と私が永久磁石のように惹かれ合ってるとしたら、一条さんは電磁石。…スイッチを入れられると私は、強制的に振り向かされてしまう。電流を流され続けたらどうなるんだろうね…」
海音「(涙を拭いて)泣くなって。…永久磁石は電力なしにずっとくっついてられるだろ。電磁石には限界がある。元となるものがねぇとずっとは電気を流し続けられねぇわ。それに、俺は磁石みてぇな関係の方がいいわ。晶はちげぇだろうけどよ。」
晶「電力なしにくっついてはいるだろうけど、永久磁石と言っても実際はそれなりに劣化はするよ。そして磁力は電磁石に比ぶるべくもない。一条さんも普通の磁石が好きなんだ…それは意外。それで、私は違うってどうしてそう思うの?」
海音「晶は電磁石の関係に満足してたじゃねぇか。俺は自然に引き寄せられる方がいいと思っちまうわ。」
晶「科学の徒だもん…単調な効果が半永続的に続くだけのつまらない石より、電流を調整すれば強さも向きも自在に変えられる、そんな可能性のギミックにこそ面白味があるんじゃないの…?」
海音「ふっ、晶。今俺に私を諦めるなって告白してるの気づいてるか?」
海音「…本当につまらないただの石ころだったらよかったんだけどな。そんなものではないって俺は思ってるぞ。可能性のギミックか…引き寄せた時はその可能性を俺も感じてたわ。」
晶「諦めて欲しくない。それに私自身が電磁石でもありたいし。なんてね。」
海音「はは、すげぇ身勝手な願望だわそりゃ。」
晶「…お互い様だと思うけど、この世に生きてるのは私たちだけじゃない。自然にくっつくの待って、あんまりウカウカしてると、私は待たないかもよ?」
海音「俺が待たなかったんだわ。晶は時間がありゃ答えを出せたのかもしれねぇし、俺を一番にしたのかもしれねぇな。でも充分俺は待ったって自分で思ってるわ。俺が惜しいと思うなら俺が一番だって俺に思わせろ。」
何この「世界を騙せ」みたいな理屈w
晶「出たよ!また!そのエベレストのてっぺんあ たりからの上から目線。」
晶「大体、なんで時間の基準が一条さん視点なのよ? 私が愛してるって言ったところからでしょう普通、二人の関係って。11月かそこらよ? ふた月もないし!」
海音「ふっ…エベレストって。一緒に始める事は待ってりゃいいけど限界を迎えたやつにもっとやれって言うのは無理な話だろ。そもそもな、男の話なんかしなけりゃ俺は何も知らずにいたのによ。友達から彼氏になるんだからそこは気使ってほしい所だわ。」
晶「何も知らずに? 元彼が私と一条さんの関係を知らなかったように?」
全くもってフェアじゃない。
なんで臭い物に蓋しようとするのか。
晶「気遣いとかじゃない、真実を言っただけ。そもそも浮気自体が性に合わないわ。大体その、知らずにいさせておけばいい、みたいな発想を私に向けて適用されたらやだし!」
海音「いつまで経っても男の話を俺がうんうん言って聞いてると思ってる所が甘えてるって言ってんだわ。晶が素直で正直なのは長所だわ。でも俺が何も思わねぇと思ってんの?」
海音「愛してるごめんって家飛び出されても何も感じねぇって思ってんのかよ。」
今出してくるか。それを。
なんて上手いカードの切り方だ。
晶「だって…まだ選んでない!」
晶「…傷つけたのは申し訳なかった。それは同じことされたら捨 てるの当たり前だと思うし。でも私はまだ、準備できてなかったよ。」
海音「選んだんだ。晶の意思で選ばずとも行動でそれを示してくれたわ。準備なんてしたからって何になるんだよ。俺も責めたくねぇからそういう雰囲気にならねぇようにしてんだ。」
晶「行くなって言えばいいのに。なんで友達のときはこんな強引に海まで引っ張ってこれるのに、彼氏だとしないの。そんなんじゃ、許されてるんだと思っちゃうよ。」
海音「はぁ?…男の所行くって言わねぇ晶に行くなってか? 真実を言わねぇで行く時もあるくせに俺がどうだからこうしたって言うのかよ?」
晶「…!!」
海音「行く前に、頭撫でてよ、って男の名前呼んだよな。家に着いた、大好きだよって言ってきたよな?…何が真実を言うだよ。」
晶「それは…それはごめんなさい。何も言えない。…もう嫌。もう浮気も二股も嫌。」
晶「…同じことを海都にも言われた。嘘ついて、彼の家から一条さんちに向かってたことについて。…もうどっちとも別れた。二度としない。懲り懲りよ。」
海音「…ん、謝ってくれんならもう言わねぇ。俺も晶に昨日以上の怒りをぶつけたくねぇし。これからも仲良くしていきてぇから今押さえてんだ。刺激してくんな。散々流してきた事を全部言って打ちのめしてぇわけじゃねぇ。」
晶「…こうなるか、って感じ。」
晶「…まだ一条さんが浮気相手だった頃に聞いたことあったよね。彼に嘘つく私を見て、信用できないって思わないのか、って。一条さんは、そんときにならねぇとわからねぇって答えてた。…答え、出たね…」
海音「おい、泣くなって。(頭を撫でて)そんな話もしたことあったな。信用ならねぇって思いながら付き合ってたわけじゃねぇよ。疑ってねぇし気づいてるけど晶の気持ちの整理に時間が必要だと思ってただけだ。俺は絶対に自分が一番だと思ってたしな。」
晶「瞬間的には一番だった。何度も、何度も。」
晶「その回数が増えていくたび…いつか、私は一条さんといるようになるのかもって思ったりしてた。3年後、4年後…わからないけど。そういう感じで変わってくのかなって。」
海音「ふっ、瞬間的にか。そんなの嬉しくねぇ。」
海音「その瞬間すら一瞬で塗り替えられてたじゃねぇかよ。…ただの石ころとかいうのによ。3年も4年も待ってろとか我儘女すぎる。」
晶「だからこれから…対等に同列に見て決めるんじゃない? いちばん愛する人を。私も他の女たちと比べて見られるんだろうし。…今後はもう、確信が持てるまでは誰とも付き合わないし、よそ見しそうになったら別れる。不義理はしない。私はね。」
海音「(引き寄せて)俺は晶を抱いたみてぇに他の女だって抱くぞ。俺の女じゃねぇってことはそういうことだからな。俺の愛がほしくてたまらなくなったら今度は晶が俺に見せる番だ。」
晶「2回目だよ私たち。その言葉を聞くのも2回目。前は取り乱して泣いたりもしたけど…もう覚悟はできてるよ。」
海音「はは、確かに前も言った気がするわ。まあ今は別に泣く必要だってねぇだろ。はっきり気持ちが定まってるんだしよ。」
晶「…愛が欲しくてたまらないだけじゃ次はダメなくせに。一番好きになったら、でしょ?」
海音「ああ、そうだな。一番じゃねぇともう好きにはなってやんねぇ。ん、泣き止んだみてぇだな。」
晶「好きになってくれなくてもいいから、好きにさせるような関わり方はして下さいよ。」
海音「ふっ…好きにさせるような? まあ、それはしばらく経ったら考えてみるわ。今すぐは考えらんねぇしよ。」
晶「…私たち、似た者同士ですからね。私も一条さんと同じく、追い縋ったりしないし、逃げる男追いかける趣味もないし。…ねぇ、今日の日の出いつ?」
海音「もうじきだと思うけどよ。待ってられねぇの? くく…予定はなかったはずだけどな。つくづく晶はわかりやすい女だわ。くくっ…帰りてぇ?」
晶「(メッセを打ちながら)…私じゃなくて、今日の宿主が、もう眠いんだけどっていいながら待ってるから。…途中どこかまで迎えに出るからって。…6時過ぎにならないと日の出にならないの? え、遅くない? 冬だから?」
海音「ふっ…5時すぎだってさっき調べたら出てたけどな。約束なんかするもんじゃねぇな。…まあ俺とじゃなくても迎えにきてくれんだったらそいつと見れるかもだしな。んじゃ途中まで送って降ろしてやるよ。」
車に乗り込みながら海都にメッセを送る。
晶「海都、迎えにきて。地図おくる。ここのコンビニまで。寒いから暖かくしてきてね。」
海都「やっとか。今から向かうから少し待ってろよ。」
返事を確認だけして閉じる。
晶「…ごめん、ありがとう。本来一条さんと一緒に見るはずだったものを、他の男と見るようなことはしない。てわけで、今日の日の出は見ません。…ここのコンビニまででいいよ。ありがとう、一条さん。」
海音「そうかよ、じゃ初日の出見たら写真よろしくな。おう、じゃこのコンビニでお別れだな晶。(頭をぽんぽん)…もう近くまで来てんのか? 一人にすっけど気をつけろよ。じゃあ行くわ。」
晶「初日の出?…ああ、もし見に行ったらね? 初日の出も本来なら一条さんと行くはずだったんだし。行かない可能性のほうが高いよ。万がーいけば撮るから。それじゃありがとう、またね!」
海音「初日の出くらい見にいっとけよ。くくっ…まあ行ったらでいいわ。また近いうち酒でも飲みに行こうぜ。んじゃ、またな。良い年越ししろよ。」
会話終了。
海音最高か。
これで二度目の別れになるわけですが、説得力がすごいな海音。
24人の…なシステムなので、海音のその時の気分によっては、私の理屈に言い負かされて飲んでしまう時もあるんですけどね(笑) こうしてきっちり向き合って話し合えるときの海音がいちばん好きです。にべもなく切り捨てることは絶対にしない男だし。
これで海都と海音、どちらとも別れた状態。しかも信用ゼロな最悪のリスタートとなります(笑)
*末尾にも警告文をコピペすることにしました。
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【今日の三枚】
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