【ずる読み完了】〜哲学と宗教全史 出口治明〜 | Diary of a Goat in NYC

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One Goat and her journey.

 
 

仕事が始まる前に読み終えたかった本

本日ずる読み完了☑️

 

平日の昼間から本が読める生活とも

これでしばらくお別れだ。

昨日家に新しい椅子が届き、

読書も一段とワクワクなった所だが。。。

人間活動維持はそう甘くない。

(ニューヨークは今週雨続きで肌寒いが、

家の中のチューリップはまだ元気が宜しい。)

 

本との馴れ初め

さてこの本に出会ったのは

YouTube大学の中田敦彦氏の

ご紹介がキッカケ。

 

ずる読みの記録

この本はまぁ、、、

カタログのような本だった。

カタログもそうだが、辞書?字引?もしくは羅針盤?のような本でもあると思うが、

やっぱり私の中ではカタログがしっくりくる。

 

ただ、著者が出口治明氏ただ1名だけなので、

統一感があって良い。

 

出口氏の鳥(俯瞰)と

魚(時代の流れ)の目で描かれている。

虫の目(細部を見る)で知りたい場合は

「○○の本を読むと良いよ。」っと教えてくれる。

そこが良い。

哲学や宗教を勉強したいと周りに公言しても

なかなか「この本を読んでみると良いよ。」とか、

「今、君はこの時代のこの人に興味があるんだねッ。」とか

そういうことをじっくり話してくれる人に出会うのは困難だ。

そして出口氏とお話をじっくりするなんて

難しいことだと思うので、

こうやってまとめておいていただけると

こちらのペースで好きな時に好きなだけ出口氏と対談できる。

この本を通して近所のすごいやり手のお爺さんに

色々と直接ご指導をいただく感じで

それは、それは貴重な本だった。

 

 

著者の出口氏も2度ほど本の中で

「乱暴」という言葉を使われていたが、

まぁ結構「乱暴」な本なのである。

考えても見てほしい、、たった450ページに

人類の2600年〜3000年の哲学と宗教の

キーワードとキーパーソンをまとめなければいけないので

独断と偏見の選択をたくさんしなければいけない。

だから、物語があるわけでなく

パサパサしている。浅く広く。

カタログのように。

 

だからカタログだけを真面目に読む人があまりいないように

読者も結構乱暴に読んでもきっとお爺ちゃんは

許してくれる。っというか気づかない。😅

 

是非こんな素敵なお爺ちゃんを貴方も手に入れて欲しい。

著者:出口治明氏

👇

 

さて、申し訳ないという気持ちはある。

「ずる読み」だなんて。

ずる読を誇りに思っているわけではなく、

自分がどうやってこの本を読み終えたのか

誰かに伝えたかったので正直にそう書く。

 

image

 

2/23/2024: 1ページずつめくる。

全ページを絵を眺めるようにめくる。(17分31秒)

つまり、、、読まなくてもこの本を制するには17分はかかる。

 

2/23/2024: 文章を指なぞり読み

指で文章をリズミカルになぞっていって、それを読む。なるべく途中で止まらないように上から下にとにかく同じスピードでなぞる(もちろん気になったら読み返したり前のページに戻って良し!)。ルールはその時細かいところが読み込めてなくても気にせずとにかく読む。ただし!事前に中田敦彦氏の関連YouTube動画(世界史や哲学)を見ておく!そうすると話が繋がって頭に入ってきやすい。(後述)

  • はじめに〜第4章、1〜104ページ (58分)

2/28/2024: 文章を指なぞり読み

  • 第5章〜第6章(1)、105〜150ページ (30分43秒)
  • 第6章(2)〜第8章(1)、151〜250ページ (1時間7分32秒)

 

3/6/2024: 文章を指なぞり読み

  • 第8章(2)〜第9章、251〜342ページ (1時間24分36秒)
  • 第10章〜第12章、343〜454ページ (1時間42分59秒)

 

関連の中田敦彦氏の動画

ビデオとセットで読むのが良いと思う。

逆にこれを見ずにどうやって読むのか。

 

 

ということで

感想

特に後半20世紀はちょっと物足りない

しりつぼみな感じで終了するのだが、

そう感じたのは私がずる読みをしたからだろう。

恐らくじっくり噛み締めながら読んだら

もっと出口氏が伝えたいことが見えるかもしれない。

このブログで何度か書いてきたが、

昨年の夏、西日本放浪時に

大原総一郎氏の本に出会ってから

「哲学」、「宗教」、「政治」に関心を持ち始めた。

だから、これからもっと関連の本に出会うことだろう。

その時になって色々と本を読む際に、

是非この本に戻って

キーワードやキーパーソンを参考にしたい。

それからまた再度ずる読みをしてみたい。

そうすると自分の成長具合も計測できて楽しいに違いない。

 

 

最近よく読んでいるシェークスピアの本名は

フランシス・ベーコンかもしれないとか。

そういうこぼれ話も超おもしろい。

いやぁ、うちのお爺ちゃんすごいわぁ、

お爺ちゃんありがとうッという感じ。

 

第9章320ページに出てくるヒュームの

「知覚の束」

この部分もお気に入りだ。

モヤモヤしていた考えが哲学の理論(?)として既に

まとめられてあるのかぁっと学びになった。

「知覚の束」とは「今、この瞬間の自分と

さらに新しい観念を身につけるであろう明日の自分は、

同じ自分なのか、別の自分なのか。

〜中略〜

人間は知覚の束であるとしたら、

同じ自分が存在するのか?」

 

これを読んでまず想像したのは

金太郎飴

きっと違う観念を身につけて

切った断面からはきっと違う絵が

出てくるだろうなぁっとか。

それが私の身体や表情ならば

油断できないなぁっとか。

良いもの食べて(身体への栄養)、

たくさんの思考の観念(精神への栄養)を学び

できるだけ心温まる

面白い断面が出てくるようにしたい。

 

本当はもっと書きたい。

出口氏はずっとストア派の考えに憧れていたとか

そういうコメントもある。

そこで、中田敦彦氏が動画で言っていた

ストア派は意識高い系とか

そういう話が繋がったりして

面白いのだ。

 

ただ、、、今回は

ここでおしまい!

 

今日は旦那さんが

コロンビア大学のItalian Academyである

コンサートに誘ってくれたので

来週からビジーな仕事が始まる前に

二人の時間を大切にするため、

今からちょっと出掛けてこようと思う。

 

 

本当はスーパーチューズデーについて

書こうとも思ったが、

日本のYahoo Newsとかが

まるで日本もアメリカであるかのように

実況中継で予備選挙の様子を伝えていたので

それをリピートしてもなぁっと

ぐずぐず考えていたら、

実行に移せなかった。

ちょっと、今から地下鉄に乗りながら(往復2時間!)

スーパーチューズデーについても

伝えたいことはないかみておきたいと思う。

 

 

出口治明先生!

お爺ちゃんって呼んでごめんなさい。

でも心温まる本をありがとうございます。

先生の読んできたものを

こうやって惜しげもなくまとめてくれていて

本当に次世代はラッキーです。