先日は、久しぶりの強烈な雷雨で
道場の照明など電気系統が
すべて落ちたなかでの稽古となりました。
日没の19時に全館閉館となるまでの
時間切り上げの稽古。
近年の気候変動への懸念は抱きながらも、
季節ごとの厳しい暑さ、寒さは望むところ。
このことに変わりはありません。
今回は薄暗いなかであったため、
移動を減らして手技の応用に集中しました。
みんな良かったなかで、
特にキャリア3年目の
小学3年生の男の子の背刀(はいとう)が
私も見惚れるほどに素晴らしかった。
そのうまさは
あくまで結果であり、
本質は自分の軸ができ始めているということです。
なぜ、背刀なのか。
理由はシンプルです。
1 外から内に締める
2 上から下に締める
3 遠心力をコントロールする
これらが並びたつものだからです。
仲間たちからは、
ビシッとしている、
しっかりとトメられてキレ味がいい!
との笑顔のコメント。
私もとてもうれしく、
一緒にうなずいて聞いていました。
本人も手応えを感じているようで、
よい表情をしていました。
逆背刀
ここに突きや廻し蹴りのような
派手さはありませんが、
細部や小さなところ、内にこそ
本質を学ぶたくさんの要素が詰まっている。
この理解を深めて
自身の深堀り、探究にもつながる、
そういう稽古になりました。
呼吸法とともに
心身を徹底して内に締め、
元に、基(もと)にかえる。
愚直とも言えるこの積み重ねこそが
確かな成長を含めて
すべての源泉 ―――
決して失われることのない財産であり、
生涯にわたって軸となる。
中にあって背中を押し
つねに自身によりそうものとなるのです。
たのしさやよろこびも、
またひとしお。
雷雨で予期せぬ稽古となり、
無駄になることは一つもないと
改めて実感できました。
これまでも伝えているとおり、
成ったことはもちろん、
成らなかったこともすべてを糧とし
成長できる、
そして、努力は必ず実を結ぶ ―――
これからも一歩一歩。
先人の意志と伝統のなかにあるという、
寄り添い
包まれ見守られているなかで
日々、生きている ―――
以下、5つ再掲します。
