私たちは、
剛柔流空手道が本来もつ、
伝統の呼吸法を稽古の軸としている。
それはインドのヨガを源流として、
中国大陸を経てさまざまに分岐し、
日本の禅ともつながっているもの。
呼吸の大小やスピード、
体形や身体能力、
年齢、老いなどは、
いずれも個々に特有なものであるため、
稽古とそこで培われるもの、
手応えとして得られていくものは、
決して、
みな、一様ではない。
ゆえに、一人ひとりの
真の成長につなげるための稽古が
ここにある。
目指すところは
他者との比較による一時の成功ではなく、
自己の長い時間軸における
ゆるがない成長。
その成長こそが、
人生をよく生きるための
生涯にわたり失われることのない
財産となってゆく。
稽古とは
「古(いにしえ)を考える」ということ。
中世から使われてきた言葉であり、
先人の修養から学び、
自らもしっかりと考え、
いまとこれからの糧としていく
ものである。
目的、目標をおさえたなら、
取り組むことは何か、
おのずと決まる。
社会は不安定で
やや浮き足立っている感もあるが、
立秋を迎え、
何をすべきか、
自身にも改めて問い掛け直す必要があろう。
人生の大先輩方を仰ぎ見ればよくわかる。
仲間たちも私も、
まだまだ伸びしろは大きい。
追記
8月から再び緊急事態宣言となり、
市の公共施設の運営方針に沿って、
私たちも時間を短縮して稽古を行っています。
そのようななかでも、
新たに、5才の男の子が仲間に加わり、
また、稽古を再開し始めた有段者もあり、
それぞれが模索をしながら、
自己の研鑽に取り組み、
互いに刺激し高め合う場として、
みなで道場を継続できていることに
感謝しています。
これからもともに
頑張っていきましょう。
3つ、再掲します。