以前から何度か、プレゼン資料を書くことの難しさを書いてきましたが、「ロジカルに文章を書く」ということと、「クリアにメッセージを伝える」ということのギャップの大きさに、今は苦しんでいます。

以前の経営企画の仕事でも、それこそ何百枚とプレゼン資料は作ってきましたが、それでもまだまだ甘かったということです。もちろん、自分にとって全く新しい分野のプロジェクトであり、業界知識などのバックグラウンドが足りないためにうまく書けないという部分もあるのですが、それだけではないように感じています。

ロジカルに文章を書けることは、クリアにメッセージを伝えるための必要条件にはなりますが、十分条件とはなりません。プレゼン資料の骨子を、ロジカルに構造化をして文章にまとめる事はできたとしても、それをそのままプレゼン資料に落とし込んでいくと、読み手(プレゼンの聞き手)からすると、非常にわかりにくい、あるいは退屈なものになってしまいます。

クリアにメッセージを伝えるには、ロジカルな構成の骨子を元にしながらも、聞き手の目線に立ったストーリーの再構築が必要となります。つまり、1)聞き手が知りたい内容を、2)聞いて分かりやすい順序で、3)インパクトのある言葉で、伝えなければなりません。こうやってかくと当たり前のことなのですが、なかなかそのハードルが高いのです。

例えば2)の順序については、先日次のような例がありました。同じプロジェクトの先輩コンサルタントの人が、自ら作った資料をクライアントに説明していたのですが、その際「内容は分かったけど、でも○○についてはどうなってたんだっけ?」という質問がクライアントからありました。その際に「その点ですが、△△と考えています。詳しくは次のページで・・」といって、あたかもその質問を予測していたかのように、次のスライドに移っていったのです。

それが一度ではなく同じプレゼンの中で何度もあったのですが、こういうのを見ていると、まだまだ乗り越えるべき壁は高いと思うのと同時に、そのコンサルタントの人のスライドラインティング&プレゼンの力量に感じ入ってしまった次第です。

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ゼロ・リセット


最近、ブクログというサービスを使い始めました。まだ会員数が30万人くらいのサービスで、1000万人以上の会員数を誇るアメブロに比べると規模は小さいですが、「Web本棚」というジャンルにおいては、最大手のひとつです。


以前の記事で、「レバレッジ・リーディング」という本を紹介しましたが、本を読みっぱなしにするのではなく、重要なことをメモ書きにしていつでも手元におき、それを実践することが重要であると書きました。実はこの「メモ書き」をどう保存するかが、少し悩みの種でした。


これまでは、本のなかで重要だと思った部分(印をつけた部分)をテキストファイルに起こし、それをPCに保存していたのですが、そうするとわざわざPCを起動して、ファイルを選択して開かなければなければ見れず、「いつでも手元に置く」という感覚にはなりません。


一方、紙に印刷して持ち歩くことも考えたのですが、数が増えてきたら大変になります(ただ、もしかしたらこのアナログ的なやり方が一番いいのかも、と思ってたりもします)。また、書いたメモをPDF化してiPod Touchに入れ込むことや、別のブログを立ち上げてそこに書き残すことも考えたのですが、もう少し別のやり方がないかなあと思っていたところでした。


ブクログの基本的な機能は、自分の読んだ(あるいは読みたい)本を登録して、書評(レビュー)を書くということなのですが、その他に「引用」という機能があります。そして、これがまさしく「メモ書き」の代わりとして使えます。つまり、重要だと思って印をつけた部分を「引用」として残しておけばいいわけです。こうしておけばブラウザベースで、自分の本棚からその本をクリックして簡単に読むことができます。


さらにこの引用は他人も見れますので、時間がないときには、これを読むだけエッセンスは理解できます。ただ、前後のコンテキストとの関係性など本の全文を読まないと理解できないことも多くありますので、この引用を見たうえで、何か響くものがあればその本を買って読むのがいいのかもしれません。そうすると当たり外れが少なくなると思います(ただ、現状では「引用」を書いている人はまだ少ないです)


ちなみに、ブクログはTwitterと連携させることができ、新しく本棚に追加したときやレビューを書いたときに、その内容がTwitterに投稿されます。また、Twitterと同じようにフォローという概念があって、フォローするとその人の新着レビューを見ることができます(ただ、「それだけ」ともいえるので、特にフォローするメリットがあるわけでもなさそうです・・・)。


まだサービスが荒削りな部分があるのですが、今後アマゾンと同じように(あるいはもしかするとそれ以上に正確に)レコメンドを表示したり、さらにフォロワーの嗜好とも掛け合わせてソーシャル的なレコメント機能を持たせたりと、まだまだ発展性が期待できるサービスであるように思います。


ちなみに、この左側のサイドバーに、ブクログの本棚のパーツが現れています。まだほとんど書き込んでいませんし、また持っている本を全て載せているわけではありませんが、時間があれば是非ごらんになってください。


参考まで、以下の本には「引用」を書いています

・「小倉昌男 経営学」

・「googleの正体」

・「サムスンの最強マネジメント」

・「Mr金川千尋 世界最強の経営」


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レバレッジ・リーディング



転職以来の疲れが溜まっていたのか、昨日はほぼ丸一日寝ていました。去年の今頃も仕事が佳境に入っていて、休みの日に丸一日寝ることが多かったのですが、ほぼ一年ぶりの症状です。

さすがにそれだけ寝ていると、非常にたくさんの夢を見ます。そして非常に不思議な体験なのですが、昨日は夢を見ながら、「あ、こうやって頭の中で情報を整理しているんだ」ということを感じました。夢を見ることの役割の一つとして、情報を整理して記憶として定着させるということが言われていますが、まさに昨日はそれを実感したといえます。

そういえば、転職してからこの一ヶ月ほどの間は、非常に多くの情報を短期間に頭の中に入れるということを行ってきました。時間当たりの情報量という意味では、これまでに経験したことのないくらい濃い密度でインプットを行ってきました。ですので、頭の中が少々パニック状態になっていたようが気がします。

そんなこともあって、昨日の夢の中では、最近頭に入れたこととそれ以前の記憶がぐちゃぐちゃになって現れ、それがいろいろ形をかえて繰り返し現れながら、一生懸命に頭が情報を整理しようとしているという様子がうかがえました。

もちろん夢の内容自体は、おそらく起きる直前に見たであろう内容(会議の場面でした・・)しか覚えていないのですが、「整理をしている」という感覚だけは、なぜか起きてからも強烈に頭の中に残っています。

そのせいか、確かに今日は、睡眠不足が解消されたという以上に、頭の中が非常にすっきりとしていてクリアな状態になっています。

以前にも書いたように、最近は大体4時間半~5時間の睡眠のペースで生活していて、それでも基本的には支障は出ないのですが、典型的な睡眠パターンに当てはめると、その睡眠時間だと夢を見るのはせいぜい2回程度になります。時間にすると約60分です。睡眠時間をあと1時間半伸ばせば、さらにもう1回、約30分間夢を見ることができます。

たかが30分ですが、たまにはそうやって睡眠時間を十分にとって、夢を多く見ることで、頭の中の整理をしてあげなければならないのかもしれません。

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生活パターン


昨日は会社の研修があったのですが、その中でちょうどタイミングよく、プレゼン資料の作り方についてのヒントが得られました。

これまで何回か記事に書いたように、結論(問いに対する答え)が明確でわかり易いプレゼン資料を作ることが今の私の大きな課題なのですが、どうも、プレゼン資料という「最終作品」の中に、分析手段や思考フレームなどの「ツール」を残そうとするクセがあるようです。

大工が家を作ることに例えると、プレゼン資料というのは出来上がった家そのものであり、分析や思考フレームなどは、のこぎりやカンナなどの道具に相当します。プレゼン資料にツールを残すというのは、出来上がった家に、のこぎりやカンナを置き忘れてくるようなものです。

もちろん、自分の思考をブラッシュアップしていく際には、いろいろな分析や思考フレームワークは非常に有効です。これは大工がのこぎりで木を切ったり、カンナをかけてその寸法を整えていくようなものです。

ただし、いくらその道具が素晴らしかったとしても、最終的な作品である家に、その道具を残してはいけません。もちろん、作っている最中の記録として、どういう加工をしてどういう作り方をしたかを写真に残しておくことはありますが、それはあくまで大工にとって(あるいは工程管理上)必要なことで、家に住む人にとっては、設計図どおりに作られていて、軋みや歪みのない住みやすい家であることが重要なのです。

自分のこれまでのプレゼンの作り方を振り返ってみると、どういう分析をしたかとか、どういうフレームワークで考えたかというのを、最終のプレゼン資料に入れたがるところがありました。せっかく一生懸命やったので、その痕跡を資料に入れておきたいという気持ちからです。

ただし、繰り返しになりますが、プレゼン資料で重要なのは、どうやって考えたかではなく、その考えた結果をわかりやすく相手に伝えることです。場合によっては、考えたプロセスとは違う方法で説明したほうがわかりやすい場合もあります。

気がつけば当たり前のことなのですが、つい忘れがちになってしまうので、今後気をつけていかねばなりません・・・。

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小さな拠りどころ
ゼロ・リセット


前回の記事でも触れましたが、今アサインされているプロジェクトのあるパートについては、12月に入ってから、基本的に私一人で担当することになりました。

いかにして自分なりのアウトプットを出せるか、そしてクライアントに価値を提供できるかをいつも考えながら、日々手探り状態でやっているのですが、この3日間で、少しだけなのですが「当面はここを拠り所としてやっていけるかも」という手がかりをつかんだような気がします。

自分の担当パートに関して、クライアントのメンバーの方とメールのやり取りをし、また打ち合わせも何回か行いましたが、プロジェクトリーダーからのフィードバックによると、クライアントとのコミュニケーションのとり方や信頼関係の構築、またミーティングのファシリテーションという点においては、「強み」とまでは言えないまでも、一応コンサルタントとして及第点のもらえるレベルにあるようです。

以前の記事で、経営企画スタッフとして求められることを書きましたが、対人コミュニケーションスキルはその中の一つに挙げられます。これまでのキャリアで身につけてきたことが、今の仕事でも生かせそうというのはうれしい事で、少しは肩の力を抜いて、ちょっと余裕をもって仕事に取り組むことができるような気がしています。(ただし、コミュニケーションスキルもブラッシュアップが必要です)

一方で、自分の考えていることを、ロジカルにかつ簡潔にプレゼン資料に落としていくというスキルはまだまだ足りていないようです。いろいろ分析や整理をしたとしても、「で、何が言えるの?何が言いたいの?」というのがわからない資料になりがちです。

ということで、当面はクライアントコミュニケーションという部分を軸にしてこれをさらに磨きこみながら、弱みである資料作りのスキルを高めることに取り組もうと思っています。

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