以前から何度か、プレゼン資料を書くことの難しさを書いてきましたが、「ロジカルに文章を書く」ということと、「クリアにメッセージを伝える」ということのギャップの大きさに、今は苦しんでいます。

以前の経営企画の仕事でも、それこそ何百枚とプレゼン資料は作ってきましたが、それでもまだまだ甘かったということです。もちろん、自分にとって全く新しい分野のプロジェクトであり、業界知識などのバックグラウンドが足りないためにうまく書けないという部分もあるのですが、それだけではないように感じています。

ロジカルに文章を書けることは、クリアにメッセージを伝えるための必要条件にはなりますが、十分条件とはなりません。プレゼン資料の骨子を、ロジカルに構造化をして文章にまとめる事はできたとしても、それをそのままプレゼン資料に落とし込んでいくと、読み手(プレゼンの聞き手)からすると、非常にわかりにくい、あるいは退屈なものになってしまいます。

クリアにメッセージを伝えるには、ロジカルな構成の骨子を元にしながらも、聞き手の目線に立ったストーリーの再構築が必要となります。つまり、1)聞き手が知りたい内容を、2)聞いて分かりやすい順序で、3)インパクトのある言葉で、伝えなければなりません。こうやってかくと当たり前のことなのですが、なかなかそのハードルが高いのです。

例えば2)の順序については、先日次のような例がありました。同じプロジェクトの先輩コンサルタントの人が、自ら作った資料をクライアントに説明していたのですが、その際「内容は分かったけど、でも○○についてはどうなってたんだっけ?」という質問がクライアントからありました。その際に「その点ですが、△△と考えています。詳しくは次のページで・・」といって、あたかもその質問を予測していたかのように、次のスライドに移っていったのです。

それが一度ではなく同じプレゼンの中で何度もあったのですが、こういうのを見ていると、まだまだ乗り越えるべき壁は高いと思うのと同時に、そのコンサルタントの人のスライドラインティング&プレゼンの力量に感じ入ってしまった次第です。

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