少し遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。本年最初の記事になります。今年もよろしくお願いします。


昨日から早速仕事がスタートし、早速トップスピードで突っ走っています。以前の記事でも書いたように、ようやくこの仕事にも慣れてきて、自分のグリップを効かせながら仕事ができるようになってきたのですが、ふと去年の今頃のことを思い出し、一つ感じることがありました。


それは、タイトルにも書いたように、一つのことに集中して考えることができるという幸せです。


去年の今頃は、経営企画という仕事ゆえ、全く違う種類の仕事を同時で考えながら、それぞれをコントロールしていくことに追われていました。


一つ一つの仕事は今日明日何とかしなければならないということではなく、数週間とかそういう単位で考えていけばいいのですが、それが同時並行となると、常にあらゆる方向の神経を張っていなければならず、一つのことに集中して、徹底的に深く考えるということはあまりありませんでした。


さらに、それらの仕事に付随していろいろな会議が設定されるため、朝から夕方までずっと会議続きで、夜になってようやく自分の仕事の時間がとれる、ということも結構ありました。


一方で、今の仕事は、時間的な意味での忙しさ、つまり「時間に追われている」という意味では以前の仕事よりも数倍厳しいのですが、基本は一つのプロジェクトに専念して仕事ができます。


もちろん、プロジェクトの中でもいくつかのテーマを担当したりしますし、立場が上になると一つのことに専念するわけにもいかないのですが、少なくとも今の自分の立場場では、基本はあつ一つのテーマについて、じっくりと仕事ができます。


さらに、余計な会議というものもほとんどありませんので、基本は一日の時間の多くを「考える」ということに割くことができます。


限られた時間のなかでやるべきことが多くあり、一日一日の時間の使い方を誤ってしまうとその挽回が大変になるため、時間に対するプレッシャーは非常に強いのですが、、前職の仕事と比較すると、その時間の縛りの中でも一つのことに専念してとことん深く考えることができる、そういう経験ができるというのは非常に恵まれているなと感じるわけです。


ただし、深く考えたところで今の自分ではまだその生産性が低く、時間を無駄にしてしまっていることが多いのが事実です。ここの勘どころがつかめるようになると、仕事の質もスピードもさらに上げることができるのですが、それには、まだまだ修行が必要です。。。。


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立ち上がり



明日で2010年も終わりを迎えます。私のこの1年を振り返ってみて、一番の出来事はなんといっても11月の転職です。


思い返せば、転職を考え始めたのがちょうど1年前の今年の正月休みでした。デバイスメーカーの経営企画として色々な経験をさせてもらっていたのですが、自分の会社が他社に売却されるということをきっかけに、「自分はどうするのか?」ということを考えた末の決断でした。


前職では、厳しい事業環境のなかで赤字商品から撤退し、工場の規模を適正化するために国内外の事業所を縮小・閉鎖し、グループ会社への要員転換や退職支援などを行い、そしてある程度健全化された後に他社に事業を売却するという経験をしてきました。まさしく「事業の再構築(=リストラ)」を行ってきたわけです。


もちろん、縮小路線をたどりながらもマーケティング戦略や商品戦略を練り直し、なんとか生き残りの策はないかと常に考え続けてきましたが、正直最後の数年は「手詰まり」感がありました。そんな中での事業売却でしたので、そろそろ新しいことに挑戦してみたいな、という想いが高まっていました。


前職の経験を「てこ」としながら、さらに自分自身を磨き上げていける仕事は何かと考えた末に戦略コンサルの世界に飛び込むことを決断したのですが、何回も記事で書いたように、30代後半という年齢が常に頭をよぎっていました。


この業界は20代後半から30代前半で転職してくる人がほとんどで、私のように30代の後半になって入ってくる人は非常に稀です。書店に並んでいる「業界本」を見ても、戦略コンサルへの転職は遅くても30代前半とかかれています。そこそもこの年齢で受け入れてくれるのか、そしてこの年齢から戦えるのかと悩む日々が続きました。


結果として、「受け入れてくれるのか」ということについては、何回かの面接もクリアして無事入社することはできました。一方で、「戦えるのか」ということについては、まだ答えは出ていません。


10年超の実務経験があるといっても、戦略コンサルの世界では、基本的にそれらは一度「ゼロ・リセット」となります。私も入社して、プロジェクトにアサインされた直後は、「何もできない」ということに、相当苦しみました。


一方でこの1ヶ月間で、これまでの経験のなかで何が活かせそうかということも徐々にわかってきました。全然ダメな部分も多いのですが、活かせる部分を拠り所にしてなんとかやっていけるかもしれないという感触をつかみ始めています。


結果として思うことは、年齢そのものはあまり関係なく、何にでも挑戦するという気概と新しいことをどんどん吸収することができる柔軟性があれば、30代後半でもやっていけそうだ、ということです。逆にそれがなければ、いくら若くてもやっていけない世界です。


このブログは4月から書き始めて何とか8ヶ月間続いてきました。11月に入ってからはさすがに更新頻度は落ちていますが、上に書いたように、30代の後半になっても新しいことに挑戦し続ける姿勢と、そしてその挑戦のなかで悩むことを今後とも書き続けていきたいと思います。


さらに、謎に包まれがちな「戦略コンサル」という世界を、「機密保持」というこの業界で最も重要な使命に反しない範囲で少しでも紹介できればと思っています。そして、同じように30代後半になってこの業界を目指そう人が、このブログを読んでいただくことでその決断の参考になれば、これ以上の喜びはありません。


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決断!

転職を決めた経緯

やはり年齢で悩む  

そして解決!  

ゼロ・リセット

1週間が終了

小さな拠りどころ

立ち上がり


少し前の話になるのですが、今のファームの最終面接において、「コンサルタントの仕事とは」という話題について面接官であったシニアコンサルタントの方と話をする機会がありました。


以前の記事でも書いたように、前職では経営企画の立場として何回かコンサルタントの方と仕事をしたり話をしたりする機会があったので、だいたいの仕事のイメージは持っていたのですが、より突っ込んで聞いてみようということで、私のほうから質問をしてみたのです。


そこで話をしたことで今まさにそうだと実感するのが、「クライアントと一緒に"ビジネス"をする」というスタンスです。


面接では、冒頭の自己紹介でピアノを弾くことなど音楽に関する話題になったこともあり、会社をオーケストラに例えて、コンサルタントの仕事のありかたを聞いてみました。


当時は、コンサルタントはいろいろな業界や会社を経験でき、客観的に会社や事業を見ることができると思っていたため、「経営企画の仕事は、オーケストラのいわばマネージャー役として、ステージの横に付きながら、指揮者(=経営者)のサポートをしたり全体の運営をつかさどる立場だと感じているのですが、コンサルタントはステージではなく観客席にも行って客観的な目でオーケストラの演奏を聴けるし、かつ他のオーケストラとも比較してアドバイスをすることもできますよね」と投げかけてみたのです。


そのとき、その面接官のかたは「客席に行ってみることもあるが、舞台の上でオーケストラの人と一緒に仕事をすることが基本です」ときっぱりと言われました。


加えて、「指揮者に対してこういう曲をやったほうがオケの力を引き出すことができるとアドバイスしたり、その指揮では演奏者はついてこないと苦言を呈することもあるし、またある曲をやるのに必要な演奏者が内部にいなければ外から連れてきたり、場合によっては演奏者に代わって自分自身でその楽器を演奏したりすることもある」ということを付け足してくれました。


要は、客席で演奏を聞いてアドバイスをするだけの「評論家的」な立場ではなく、そのオーケストラが最高の演奏をするために必要なことであれば、「自ら手と足を動かして何でもやる」ということを伝えたかったのだと思います。


実際に仕事をはじめてみて、このときに言われたことが身にしみてわかるようになってきました。クライアントが最高のパフォーマンスを出せるように、クライアントと共に考え、そして行動することの大切さです。


そのためには、再びオケの例に戻れば、初見であってもある程度演奏できる力、そしていざとなれば、やったことのない楽器であっても、1日は無理でも1週間ほどあれば演奏者と同じレベルまで技量を高めることができる力が求められているのです。


そして、そこから得られる「現場感覚」を共有化できなければ、真のパートナーとして一緒にビジネスを進めることはできないのだと思っています。


もちろん、「コンサルタントの仕事とは何か?」というのは、この仕事をやり続ける限り常に問い続けないといけない永遠の課題なのですが、一旦現時点での私の答えはここに書いたようなことです。「現場感覚を共有して同じ舞台でクライアントのビジネスを引っ張っていく(そして変えていく・・・)」を当面の目標としてがんばっていこうと思います。


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ゼロ・リセット

独り立ち

コンサルと事務局



プロジェクトにアサインされて、一ヶ月強が経ちました。


最初は右も左もわからないなかで、とにかくまず業界知識を身に付け、クライアントと頻繁にコミュニケーションをとりながら必死でビジネス内容のキャッチアップを行ってきました。


最初はなんだかよくわからず、いろいろ考えてはみるもののその内容が「上滑り」な感じがしていたのですが、最近になって、ようやく「自分のビジネス」として今のプロジェクトを捉えることが出来てきた、あるいは「自分なりのグリップが効いてきた」という感触が持てるようになりました。


プロジェクトで直面している課題に対して、「何が課題か」「それは本当に解くべき課題か」「どういう解決方法をとるのか」「優先順位はどうるか?」などについて、自分なりに整理して考えを提案できる部分が徐々に増えてきたと感じています。


そんな中で、先週金曜日にプロジェクトリーダーの人と30分ほど面談をしたのですが、1ヶ月目の新人コンサルタントとしての立ち上がりとしては総じて非常に順調というフィードバックをもらいました。


もちろんこれまで何回か記事で書いてきたように、プレゼン資料を書く技術などに課題はまだまだあるのですが、プロフェッショナルとしてのメンタリティーや、クライアントコミュニケーションなど、これまでの経験を活かせる部分が少なからずあったということだと思っています。


次の目標は、今後3ヶ月間で、現在直面しているプロジェクトの課題に対して自分がオーナーシップをもって解決に取り組み、クライアントと一緒に成果を出していったという実績をつくることです。


非常にハードルは高いのですが、取り組み甲斐のある内容です。周りの力を借りながらも、なんとか自分なりの独自色を出して、成果につなげていきたいと思っています。


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いよいよスタート

1週間が終了

小さな拠りどころ

話すように書く


前回の記事で、「ロジカルに文章を書く」ことと「クリアにメッセージを伝える」ことのギャップの大きさについて書きましたが、そのギャップを乗り越えていくための手掛かりとなることが一つあります。

それは、「話すように書く」あるいは「自分が相手に説明しているところを想像して書く」ということです。

先日、同じチームのコンサルタントの人に私の書いたプレゼン資料をチェックしてもらったのですが、資料に沿って説明をしていたところ、「おっしゃっていることはわかりました。でも今言ったこと、スライドの中には書かれていないですよね」と指摘されてしまいました。

私の場合、前職での経験からか、相手に話をする場合は(しかもそれが短時間ならばなおさら)、クリアにメッセージを伝えようとする傾向があるようです。

例えば、よく「エレベータートーク」と言いますが、以前の仕事においては、会議が終わって次の会議までのほんの数分だとか、あるいは外出時される時にオフィスから玄関まで歩きながら(それこそエレベーターの中で)というわずかな時間に、要点だけかいつまんでトップに報告するという場面が何回もありました。

そういう経験から、たとえば「1分で説明して」といわれると、ほぼ反射的にそういう「緊急対応」的なモードになって、余計な情報を削ぎ落としポイントのみインプットする話し方をします。

ところが、プレゼン資料を作る時には、無意識に何か「身構えて」しまい、いろいろな情報を詰め込もうとしたり、説明しづらい順序にしてしまったりして、わかりにくいスライドパッケージになってしまっているのだと思っています。

もちろん実際のプレゼンは「エレベータートーク」ほどは短くないですが、それでも、そのエレベータートークの内容がメッセージの骨子になりますし、詳細な内容についても、相手に話しかけるのと同じ調子で資料が書かれているというのが理想です。それが「説明しやすい資料」であり、かつ「伝わりやすい資料」となるような気がします。

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ロジカルだけではだめ