ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】 -7ページ目

ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。



昨日、同じ村のおばあさんの葬儀があった。

 

村の役員は葬儀の受付等の配役があるので、出席をした。

 

うちの村では、葬儀で、区長が弔辞を読むことになっている。

他の地区でやっているところは知らない。

 

区長の弔辞では、故人の村との関わりについて、いくつかのエピソードを話すのが通例だ。

 

うちの村は、50年前にスキー場が開かれ、そこから発展した歴史があるから、この村で亡くなった多くの故人は、そのスキー場の歴史に関わりがあるので、そういったエピソードを話されることが多い。

 

このたびの葬儀でも、故人が、ハチ北に来場するスキーヤーのために、道端で回転焼きを振舞ったこと、その回転焼きに使う餡子を自家栽培し加工していたこと、またそういった中でつながってきたお客様が民宿のリピーター客となっていったことなどが紹介された。

 

こういう言い方はあまり適切ではないが、僕は区長が読み上げる弔辞が好きだ。

 

村を支えてきた先輩たちの歴史を垣間見ることができ、それが今につながっていることを教えてくれるからだ。

 

僕もいつかは死ぬ。

自分が死んで、その時の区長がまた弔辞を読み上げてくれるのだろう。

 

自分はまだこの村にどれほどの貢献ができているかといってもさしてたいしたことはできていないのだが、葬儀に参列してくれた人が、またこの村の過去を思い、次につないでくれるそんな生き方をしていきたいものだと思う。

 

 

 

近頃、会社宛に、年賀状を廃止の通知をするところが増えた。
実は、うちも協力業者の皆様に出す年賀状は2年前に廃止した。
 
もちろん、私たちの会社にとって、協力会社なくして、お客様に商品、サービスを提供できることはないのであって、今も大切なパートナーだ。
 
だから、それぞれに感謝の気持ちはある。
 
ただ、今まであまりに形式的だった。
 
もらっているから、ただ出す…
それ以上でもそれ以下でもなかったように思う。
 
大事なのは、心だ。
お世話になっている気持ち…そこは大事にしたい。
 
 

 
形ではなく、心が届くようにしたい。
 

先日、数年ぶりに『香美町総合計画審議会』に出席してきた。

 

今回は、『香美町総合戦略』の事業評価シートについての意見徴収だった。

 

僕が思うことをコメントするので、もしよかったら、みていただきたい。

 

コメントが正しいのか正しくないのそこも皆さんにもぜひ評価していただきたいが、肝心なのは、より多くの町民のみなさんが、『町政』というものに関心をもってもらって主体的にかかわっていくということだと思う。

 

 

香美町総合戦略については、こちら

 

そして、それに対する事業評価については、こちら

 

 

【香美町総合浅酌画評価シートコメント】
 

香美町総合浅酌画評価シートコメント

【基本目標Ⅰ~Ⅳ共通】
それぞれの基本目標に対してのKPIが掲げられているにもかかわらず、その成果数値が、事業評価シートのサマリーには示されていません(個別の具体的施策のところで見つけましたが…)。


【基本目標Ⅰ】…C

細かな目標指標のところで、例えば観光入込人数、集落営農組織数については、基本目標である『就労の場を創出する』という目標に対するサブ目標として、基本目標とのつながりがよくわかりません。


集落営農の組織が増えても、就労者が増えることにどうつながるのでしょうか?農地を維持するという機能が、個から、地域主体の組織に変わることによる就労増加のイメージがつかめません。

 

観光入込人数については、観光入込数が増えることによって、それを受け入れる宿泊施設、観光施設での就業場所が増えることにつながるというロジックなのでしょうか?


少し本論とは異なりますが、観光入込人数についていいますと、統計の取り方が宿泊人数については、水道メーターの量によって推計しているとお聞きしました。

 

確かに水道メーターの量が増えるということは、宿泊施設などは稼働があがっていることを示す一つの指標になっていると思いますので、ある程度理解はしますが、それはあくまで推計であり、実態把握するには不十分と感じます。観光協会などと連携し、直接的に数を把握することは難しいのでしょうか?

 

ちなみに、ハチ北観光協会では、今年9月ぐらいから、各宿に対して実際の入込人数を直接聞くということを採用しています。

 

(観光協会が各宿個々の入込人数が全体に公表されないことを担保したうえでやっています。個々の営業成績を他の宿と比較されることをきらい、数字を公表してくれないことを防ぐためです。

本当は、個々の宿泊人数も明らかになった方が、個々の営業者が努力をするためのモチベーションにつながるので、わかる方がいい場合もあると個人的には思っています)

また観光入込人数の統計は、基本目標Ⅱであるところの、香美町への新しいひとのながれに照らしたサブ目標ではないのかなと思います。





【基本目標Ⅱ】…C

新規就労者数の目標値に対する測定項目が、雇用奨励金の支給件数という説明を聞きましたが、もともとの基準となった30年の8名という数字も、雇用奨励金の支給件数だったということでしょうか?


新規就労人口の測定によって、若者(だけではないですが…)が将来にわたって香美町に残ってくれる人がいるということがわかり、将来の人口構成には大きくかかわってくるところなので、そこを測定するということについては、同意できます。


ただ、それを測定する項目が雇用奨励金の支給件数であるなら、香美町全体の就労人口をはかるのには、不十分であるように思います。

 

新規就労者というのであれば、商工会、漁協、建設業組合、観光協会など、それぞれの事業をとりまとめている団体を通じて、リサーチをすれば、全体の新規就労者の人数は把握可能と思いますので、その測定方法については、再考する必要があるのではないでしょうか

 


そもそも役場職員も昨今積極的に採用し、5名程度の採用を行っているようですが、それも新規就労の人数の一部ですから、実際には新たに香美町に就労した人はもっと多いような気がしますし、そのデータの読み方によっては、施策の方向性が誤ってしまうと思います。


空き家利活用について、空き家バンクへの事業者登録をしていることもあり、直接的にかかわっているため、これまでの取引事例を踏まえると、ある程度の経済的効果も生んでいるなという実感があります。

 

(ちなみに、当社が仲介した方からの依頼で、空き家改修工事は多数発生し、延べ1,500万円以上発生しており、新しい経済を生み出されているという実感があり、とてもありがたいという思いはあります)


ただ、企画課の担当から以前お聞きした話によると、本来利用できる空き家はもっとあるはずだが、WONDER  KAMIへの空き家の登録件数が少なく、もっとたくさんの物件掲載があれば、もっとたくさんの取引がされたであろう…ということでした。

 

その施策を強化するには香美町だけの独自の動きでは限界があると思います。仲介業者として登録している不動産業者とも連携してい取り組むなどのことが必要ではないかと思います。(12月に、企画課と不動産業者との会合を予定しています)

【基本目標Ⅲ】…A


目標設定については、4つの基本目標の中でも一番、的確なサブ目標の設定が適切にされていると思います。


ただ1点、『ワークライフバランス認定企業数』という『認定』を目標値に掲げているのは、目標設定としては適切だと思えません。


昨今、2024年問題と称された、建設業や、運送業などの『時間外労働の時間上限規制』が厳格化されたことによって、それぞれの企業もかなり厳しい対応を迫られています。なので、いわゆる週40時間労働については、多くの企業が法的(強制的)に、行われるようになってきていると思いますので、企業におけるワークライフバランスの環境は過去にくらべるとよくなっている『はず』です。


となれば、認定企業の数だけを追っかけていると、こどもを生み育てやすい環境がほんとうに整ってきていることを見誤るおそれがあります。


基本目標Ⅰで記載したのと同様、どうやったら香美町の本質的な実体がわかるようになるのかの方法をもう一度構築すべきと思います。

最近豊岡が取り組むジェンダーギャップの問題は、女性が地元に定着することを阻害する要因として、私自身も大きな問題だと思います。


子育て施策は、香美町でもかなり充実してきており、施策としてはかなり評価できると思います。それでも都市部への流出に歯止めがかからないことの原因として、この部分にはかなり大きく踏み込んでいく必要があると思います。





【基本目標Ⅳ】…C

基本目標として掲げる『暮らしを豊かにする』という表題の目標に対して、地域コミュニティの形成をあげているという点では、適切な目標設定にならないと思います。

 

なぜなら、地域コミュニティをつくって地域課題の『何』を解決するかということが明らかにしないと、地域コミュニティをつくるだけでその目標の達成にはつながらないからです。


おそらく、町が、地域コミュニティを形成する意図としては、地域課題の解決を住民自らが主体的に考え行動することを期待しているということではないかと思いますが、その意図は住民には十分理解されていないように思います。

 

僭越ながら現在、射添地区が地域コミュニティを立ち上げを行っていると聞いていますが、地域の課題解決につながるような取り組みにつながっているという話はほとんど聞いていません。


町は、区長協議会などにその働きかけを行っているかもしれませんが、区長の多くは、自らが率先してまちづくりにかかわっている人が就任しているわけではないという現状があります。

 

なので、その方々に説明を行ったとて、『めんどくさいことがまた一つ増えた』と思われるのがオチな気がします。


私は、兎塚小学校区に住んでいますが、これまで一住民として、地域コミュニティというものがあるが、あるいは形成しようと思うが…という話を区長の口からきいたことはありません。
町づくりを主体的に行いたいとリーダーシップを発揮できる人に直接アプローチすることが必要だと思います。


【おわりに】
地方創生を国が重要な施策として取り組むようになったことが香美町の総合戦略の策定につながっているわけですが、いわゆる人口減少を食い止めるという施策は国としては失敗に終わっており、当町における出生数、婚姻数という重要指標が目標未達成であるということはある意味当然でもあるといえます。

 

しかし、香美町が今後も持続可能な町として存続するために、人口減少を最小限に食い止めるための施策は継続的に行う必要があります。

 


しかし、総合計画審議会で出される総合戦略については、年度ごとに見直し、適切なPDCAを回す必要がありますが、今回の資料を見て感じることは、人口減少を食い止めるための大きな4つの目標と、それを補完するためのサブ目標との関連のあいまいさや、データの収集方法などが適切に行われていないなどの問題を多く指摘させていただきました。


サブ目標が達成されても、肝心な人口減少の食い止めにつながっていないのであれば、それを手離しに喜ぶことはできません。ですので、全体を通じてかなり厳しい評価をさせていただいておりますが、その点についてはご容赦いただきたく思います。

行政はとかくルールを最優先する。それは当たり前のことではあるのだが、実際の場面においては、ルール以上の何かが存在するということもある。

 

人にとって幸せにつながることであれば、ルールを破ってでもしなくてはいけないこともあるはずだ。

 

ただ、そこには、人としての崇高な思いがないといけない。ヨコシマな私欲が絡めば、それは決して許されるものではない。

 

昨今『コンプライアンス』という言葉がよく用いられる。日本語に訳すと『法令順守』という意味だそうだ。

 

世の中の森羅万象は、に人間の想像をはるかに超え、当然、世の中のすべてが法令で納まりきるものではない。

 

ときに、法令をも凌駕しながら、ジャッジしていかなくてはいけないことも存在する。

 

正しさだけではなくて、自然の営み、人としての営み…そういうものに思いを巡らし、その高みに目指して行動することが必要だ。

 

聖人君主だけの話ではなく、凡人たる我々も、少しでもその理想に近づけるよう努力をしていく。そいう日々の活動の中で、ジャッジをする習慣を身につけなくてはならない。

 

 

 

 

衆議院選挙だ。


今、選挙事務所の前で車道の脇で手を振っている。


右に左に行き交う車に手を振り、なんとか一人でも政治に関心を寄せてもらえるよう手を振る。


朝は仕事に向かう人々なのだろう。

そんな光景を見つつ、ふと頭をよぎる。


一人が一台車を所有する時代になった。

人は、この文明の力によって、移動の自由を手に入れた。


また物流によって多くのものが各地から集められ、また各地に運ばれていく。


社会は豊かになった。


一方でこの文明の力の家計に占める比率はとてつもなく大きくなり、また環境にも相当の負荷も与えるようになった。


まさに両刃の剣


この便利さは一度手にしたら、失うことなど到底考えられなくなった。


公共交通機関はだんだんと隅においやられそれによって結果、高齢者や生徒は、便数の少ない通勤手段で自分たちの時間を犠牲にしながら移動をするか、親を介して移動をお願いするしかなくなった。


そして、利便性がますます失われていくことで、結局若者は不便に耐えられず都会を目指すようになった。


50年後、社会はどうなっているのだろう。


超高齢者や車を持たぬ若者たちに田舎でいきる未来はあるのだろうか…。


そんなことをツラツラと考えながら、また道路脇に立つ。