
昨年、京丹後、但馬、鳥取の3県をまたがる山陰海岸ジオパークで、APGN(アジア太平洋ジオパークネットワーク山陰海岸シンポジウム)が開催されて、およそ1年たちました。
但馬でも、国際会議が開かれるんだ!と、できる限り、参加しよう!と基調講演や、分科会にも積極的に参加してみました。
英語が中心だったので、8割ぐらいは、ちんぷんかんぷんだったけれど、豊岡市長が原稿をもたずに英語で歓迎スピーチをしゃべっておられたのはとても印象的だったし、分科会もジオパークのさまざまな情報交換が活発に行われていたのも印象的で、
あー世界では、ほんとにジオパークに対して積極的に取り組んでおられるなーと勉強になりました。
会期途中に行われたエクスカーションで、小代の但馬牛とジオパークの関わり(題名はわすれちゃったけど…)のツアーにも参加して、外国人の方の反応なんかも気になったりしましたし、小代ガイドクラブの皆さまが、外国人の方に一生懸命説明をされる姿をみて、いよいよ、この地域もインバウンドが本格的になるのかなという期待もあったりして、私自身は、有意義な時間を過ごせたと思います。
ただ、豊岡で行われた懇親会とか、鳥取でのフォーラムだとか、すべての日程にどっぷり参加はできなかったのはとても残念でした。
さて、それから1年、ジオパークの取り組みは、それから継続的に積極的に行われているのかどうなのか。
私個人的には、変化を感じることはできません。
おそらく、APGNを機会として、今後さらに大きな活動としておこなっていくことが期待されていたはずです。
APGNの招致がどのようないきさつで決まったのかは、把握していないのですが、住民参加は果たして十分だったのか?ということは冷静にみないといけないと思います。
今年、山陰海岸ジオパークとはいったい何なのか?この目と身体で確かめてみようと、春から、山陰海岸を西端から歩いています。まだちょうど、浜坂まで来たところで、まだ半分来ていないのですが、世界ジオパークネットワークに加盟している理由を肌で感じることができました。
結局のところ、自分たちがその価値を理解し、外に向けて、発信する取り組みを積極的にしていけるかどうかに尽きるのだと思います。
APGNを地域で行った価値の真価は今から問われるのではないでしょうか?
