イスラエルのテルアビブで開催されている、第17回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール（公式サイトはこちら）。
3月30日は、ファイナルC（大協奏曲）の第2日、ついに最終日。
ネット配信を聴いた（こちらのサイト）。
ちなみに、第17回ルービンシュタイン国際ピアノコンクールについてのこれまでの記事はこちら。
（第16回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール ファイナル結果発表）
なお、以下の協奏曲はヨエル・レヴィ指揮、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団との共演である。
05 Kevin CHEN (Canada Age: 18)
Tchaikovsky: Concerto No. 1 in B-flat Minor, Op. 23
ピアノはスタインウェイ。
19 Chaeyoung PARK (South Korea Age: 25)
Prokofiev: Concerto No. 3 in C Major, Op. 26
ピアノはスタインウェイ。
07 Alberto FERRO (Italy Age: 27)
Bartók: Concerto No. 2 in G Major, Sz. 95
ピアノはファツィオリ。
まだざっとしか聴けていないが、ファイナルA、B、Cの6人の演奏を気に入った順に並べると
1. 05 Kevin CHEN (Canada Age: 18)
2. 09 Giorgi GIGASHVILI (Georgia Age: 22)
3. 14 Yukine KUROKI (Japan Age: 24)
4. 07 Alberto FERRO (Italy Age: 27)
5. 19 Chaeyoung PARK (South Korea Age: 25)
6. 04 Elia CECINO (Italy Age: 21)
といったところか。
Kevin CHENはさすがのヴィルトゥオーゾっぷりで、ホロヴィッツのように華麗に魅せてくれる（ホロヴィッツより軽めで爽やかな今風の音だが、それがまた良い）。
圧巻と言っていい演奏であり、これまでトップとしてきたGiorgi GIGASHVILIと順位を入れ替えることとした。
Chaeyoung PARKも、音の線の細いこと以外はGiorgi GIGASHVILIに遜色ない演奏で、こちらも順位を一つ上げておいた。
Alberto FERROは、バルトークのこの曲で持ち味を発揮するようなパワフルな技巧派タイプではないため、悪くはないのだが印象のやや薄い演奏となってしまった（どうせなら第3番のほうが彼には良かったかも）。
さて、ファイナルの実際の結果は以下のようになった。
【ファイナル結果】
1位： Kevin CHEN (Canada Age: 18)
2位： Giorgi GIGASHVILI (Georgia Age: 22)
3位： Yukine KUROKI (Japan Age: 24)
ファイナリスト賞：
Elia CECINO (Italy Age: 21)
Chaeyoung PARK (South Korea Age: 25)
Alberto FERRO (Italy Age: 27)
Chamber Music Prize - Giorgi GIGASHVILI
Classical Concerto Prize - Yukine KUROKI
Israeli Piece Prize - Jiacheng XIONG, Giorgi GIGASHVILI
Israeli Performer Prize - Jonathan SENIK
Audience Favourite Prize - Giorgi GIGASHVILI
Junior Jury Prize - Giorgi GIGASHVILI
Junior Jury Encouragement Grant - Giuseppe GUARRERA
Encouragement Prize - Itamar PRAG, Almog SEGAL, Jonathan SENIK, Tom ZALMANOV, Mariamna SHERLING
Advanced Studies Grant - Kevin CHEN
以上である。
完全に納得の結果。
Kevin CHENはおそらく多くの人の意見が一致する優勝だろう。
Giorgi GIGASHVILIも室内楽や古典派協奏曲が素晴らしく、Kevin CHENと大いに拮抗していた。
黒木雪音も堂々の第3位でお見事。
彼らの今後の活躍に期待したい。
↑ ブログランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックお願いいたします。