こんにちは

広報インターンの渡部です。
前回に引き続き、ミレニアム開発目標(MDGs)7番目のゴールについて書きたいと思います。
ゴール1~6についてのブログも合わせてご覧ください。
どうなったの?MDGs~ゴール2:小学校に通えるようにしよう!
どうなったの?MDGs~ゴール3:性による差別をなくそう!
どうなったの?MDGs~ゴール4:赤ちゃんをまもろう!
どうなったの?MDGs~ゴール5:お母さん達をまもろう!
どうなったの?MDGs~ゴール6:病気をふせごう!
どうなったの?MDGs~ゴール3:性による差別をなくそう!
どうなったの?MDGs~ゴール4:赤ちゃんをまもろう!
どうなったの?MDGs~ゴール5:お母さん達をまもろう!
どうなったの?MDGs~ゴール6:病気をふせごう!
どうなったの?MDGs
~ゴール:7環境をよくしよう!~
今回のゴールのテーマは、「環境」です

ポイントとなるのは“持続可能性”です。
環境は、今生きている私達だけのものではありません。
将来の子ども達、そのまた子ども達へと受け継がれていくものです



現在の世代が経済発展や成長に目を向けすぎて資源を大量消費してしまえば
当然将来の世代に大きな影響を与えます

つまり、環境保全を配慮した節度ある開発が求められているのです。
まず、ゴール7の中にある目標を4つご紹介します。
目標
持続可能な開発の原則を、各国の政策や戦略に反映させ、環境資源の喪失を阻止し、回復を図る
持続可能な開発の原則を、各国の政策や戦略に反映させ、環境資源の喪失を阻止し、回復を図る目標
生物多様性の損失を2010年までに減少させ続ける
生物多様性の損失を2010年までに減少させ続ける目標
2015年までに、安全な飲料水及び衛生施設を持続的に利用できない人の割合を半減する
2015年までに、安全な飲料水及び衛生施設を持続的に利用できない人の割合を半減する目標
2020年までに少なくとも1億人のスラム居住者の生活を改善する
2020年までに少なくとも1億人のスラム居住者の生活を改善する次に、それぞれ目標に対する進捗状況をご説明していきます。
目標
持続可能な開発の原則を各国の政策や戦略に反映させ、環境資源の喪失を阻止し、回復を図る
持続可能な開発の原則を各国の政策や戦略に反映させ、環境資源の喪失を阻止し、回復を図る→森林は、貧しい人々の生活を支えています。しかしながら、森林の消滅は、刻一刻と進んでいます。
2011年、国際社会は地球規模の気候変動の取組みを強化すべく、新たな第一歩を踏み出しました。
南アフリカのダーバンで開かれた国連気候変動会議において気候変動を制御し、温室効果ガスの削減を行うためのより強い行動を起こすことが合意されました

JICAでは、2000年から2011年までの間に森林情報整備、管理計画の立案や地域住民の生活改善などの活動を行っています。
また、森林が減るスピードの見える化
を実現しました。
を実現しました。これは、「アマゾン森林保全・違法伐採防止のためのALOS衛生画像の利用プロジェクト」と呼ばれ、アマゾンの森林を雲を透して監視できる日本の人工衛星「だいち(ALOS)」から監視し、違法な伐採の監視に効果を上げています。
しかし、森林は驚くべき速さで消えています

その理由としては世界の人口増加に伴う食糧供給や、農地の確保という法によって制限できない要因があります。
世界では、毎年日本の国土面積の3分の1に相当する約1,300万ヘクタールの森林が減少しています。
途上国の貧しい地域では、エネルギーの8割以上を蓄糞や薪といった伝統的なエネルギー源から得ています。
自然は私たちに食べ物を与え、家を建てるための木材なども提供してくれます。
つまり、人々にとって自然は欠かせない存在なのです。
目標
生物多様性の損失を2010年までに減少させ続ける
生物多様性の損失を2010年までに減少させ続ける→鳥類、哺乳類そしてその他の種数は、危機に面しています
これまでにない速度で、生物の種数は減少しています

それらの理由として、人口の増加や森林破壊が関係しています。
特にサハラ以南アフリカは、世界でも最も急速に森林破壊が進んでいる地域のひとつです。
MDGs目標は地球の自然生態系と特に絶滅が危惧される種を守るために、国際社会は陸と海の両方で保護を促してきました。
1990年から2000年にかけて生物多様性や天然資源を保護し、そしてそれを維持するための保護区が増えました。
しかし2020年までに保護地域とされているのは地球全体で、陸が17%、海が10%の面積と言われています。
次に、絶滅を危惧されている動物についてご紹介します

「レッドリスト」というものをご存じでしょうか。
↑実際の表紙です^^
これは、国際自然保護連合(IUCN※)が取りまとめたもので、絶滅のおそれのある動物をリストアップし、世界にそれらの生き物の保護を訴えています。
※IUCNとは、スイスに本部を置いている国際的な自然保護団体で、1948年に設立されました。
レッドリストには、以下の種数が登録されています。
鳥類:約10,000種
哺乳類:約4,500種
両生類:約5,700種
近年ではデンマークとスウェーデンを含む多くの国々が、絶滅危惧種の保護に積極的に取り組んでいます。
このような活動は、各国が今後見習う必要があるでしょう!

絶滅危惧種数についての詳しい情報は、こちらから
http://www.iucn.jp/species/redlist/redlisttable2012.html
http://www.iucn.jp/species/redlist/redlisttable2012.html
以下には、IUCNの絶滅危惧種の写真が掲載されています。
ぜひ、ご覧ください。
目標
2015年に比べて、安全な飲料水及び衛生施設を持続的に利用できない人の割合を半減する
2015年に比べて、安全な飲料水及び衛生施設を持続的に利用できない人の割合を半減する→この安全な飲料水の目標は、達成されました!!!しかし、衛生施設の目標を達成するには、強力な一押しが必要です。
まず、安全な飲料水についてご説明します。
↑こちらは、1990年と2011年で安全な飲料水を確保できている人口の割合です。
緑の縦線は、2015年までの目標値です。
世界全体で安全な飲料水を利用できない人の割合が、1990年では24%でしたが2011年では11%に減少しました

先進国地域、途上国地域ともに、目標を達成していることがわかります

2011年の時点で目標に達していない国もありますが、世界全体で見ると1990年に比べて大きく改善しています!
では、詳しく見ていきましょう!
1990年以降、東南アジア、南アジア、東アジアの3つの地域での安全な飲料水を利用できている人の割合は、大幅に増加しました

しかし、世界では未だに約7億6800万人もの人々が、安全な飲料水を確保できていません

そのうちの83%の6億3,600万人は、農村部に暮らす人々です。
次に、衛生施設についてです。
1990年から2011年の間で新たに19億人が簡易式トイレ、水洗式トイレなどの衛生施設を利用できるようになりました

開発途上国では、それらを利用できる人口の割合が1990年36%から2011年の57%へと改善しています

しかし進展がある一方で、農村部やスラム街では普及が遅れているのが現状です

それらの地域では安全な水へのアクセスがない上に、トイレなどの衛生施設が不足している地域が多いため、幼い子どもたちの死亡原因の一つである“下痢性疾患”※が蔓延します。
子どもの下痢性疾患の症状は、ほとんどの場合軽いものですが、急性の場合、深刻な脱水症状に陥ります。この脱水症状は、すぐに水分が補給されないと死に至ることもあります

安全な飲料水とトイレなどの衛生施設の改善は健康面だけではなく、教育やジェンダーに関する様々な課題の改善にもつながります。
例えば家の近くに給水施設を整備すると、その地域の子ども達は遠い水源から水を汲んで来るという重労働から解放され、学校に通う時間もでき、教育を受けられるようになります。
これはほんの一例ですが「水と衛生」の問題の解決は、他のミレニアム開発目標の達成にも深く関係しています。
目標
2020年までに少なくとも1億人のスラム居住者の生活を改善する
2020年までに少なくとも1億人のスラム居住者の生活を改善する→目標は達成されました!しかし、都市化が急速に進んでいるためスラム人口は増えています。
UN-HABITAT(国際連合人間居住計画・ハビタット)の定義によれば、“スラム”とは「低所得者居住地、かつ、または貧しい生活条件の場所であることを広く指す」とされています。
スラム地域は一般に4つの特徴があります。「脆弱な建物」、「過密(一室当たりの人数の多さ、など)」、「インフラ・サービスの不十分な供給」、そして「相対的に低い物価」です。
多くの場合、第5の特徴の「セキュリティの欠如」もあります。
2000年から2010年の間に、安全な飲料水、トイレなどの衛生施設、そして住むのに十分な広さの家を手に入れるなど、2億人以上のスラム居住者の生活が改善しました。これは、MDGs目標の2倍の数値です!!!





また、2010年から2020年までの間には、4.4億人のスラム居住者の生活が改善されると言われています。
しかし、スラム人口は1990年には6億5000万人、2000年には7億6000万人……そして2012年の時点でおよそ8億6300万人と、年々増加していることがわかります

MDG sのスラム目標が達成されたにもかかわらず、急な都市化によりスラム居住者の絶対数は増加を続けています。
最後に……
資源を大切に思う心は、日本人がよく知っていると思います。
日本語の「もったいない」は、世界に誇れる言葉です。
環境分野で初めてのノーベル平和賞を受賞したケニア人女性のワンガリ・マータイさんが、地球資源を大切にしようとする気持ちが込められているこの言葉に感銘を受け、環境を守る共通語として「MOTTAINAI」を世界に発信しました。
この「もったいない」という言葉には、Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という
環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対する尊敬が込められているです

「もったいない」精神を持って、持続可能な開発を目指す世界を目指しましょう!!
外務省 国際協力 政府開発援助ODAホームページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/about.html
(最終閲覧日:2013年10月22日)
(最終閲覧日:2013年10月22日)
レッドリスト2012 IUCN2012 The IUCN Red List Of Threatened Species.
http://www.iucnredlist.org/
(最終閲覧日:2013年11月19日)
(最終閲覧日:2013年11月19日)
ミレニアム開発目標達成に向けたJICAの取り組み
http://www.jica.go.jp/aboutoda/mdgs/ku57pq000014ktsh-att/goal07.pdf
(最終閲覧日:2013年12月5日)
(最終閲覧日:2013年12月5日)



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