Chap.2-DAY8-2 Anaheim-NewportBeach-LagunaBeach

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OCはNewport在住の、かわいい妹。kiraちゃん と念願のデート。

えー。


暗い話は適当に切り上げ。心機一転。

日中のあまりにショッキングな出来事を引きずりながらも、楽しい予定に切り替える。



今日はね、Kiraちゃんとデート。

そう。海を越えた密会。楽しみです。


ダーリンとラブラブ旅行の合間を縫って、強引なリクエスト。


ありがとう。


白いcayennで颯爽と迎えに来てくれました。


もうね、その長いウェーブの緩い髪。くるくる動く目。かわいい~。そして日本人じゃないです。


まずは、彼にお願いされた3歳女児用のギフトを探しにショッピング。

Newport BeachのFashion Island で、買いものに付き合っていただく。


This Little Piggy Wears Cotton にて。

お互い、MD魂が燃えるのか。2人で、かなり真剣に1時間あれこれと吟味。

本当はアパレルにしたかったのですが、趣味が如実に出るので我慢。

可愛いシールを貼る身長計とパズルをセレクト。

さすがKiraちゃんl。GiftVoucherまで手配してくれる。

かわいいドラゴンフライのヘアピンと300倍に膨らむ子豚チョコをラッピングにプラスし、満足。


姉妹はよく似たジャージのワンピで、仲良く男の悪口ガールズトーク。

Laguna Beachのhush へ。

おされ系ラウンジ。しばし雑音から解放。ガス抜きリフレッシュ。

ステーキをがっつりと頂き、ワインを楽しむ。


明日からdarlingとHawaii旅行だと言うのに、ありがとう!!!


送っていただき、楽しい会話はまた続きをいつか。

ありがとう。またゆっくりね


hush

858 S. Coast Hwy, Laguna Beach, CA92651

Chap2-DAY6: 07, MAR, 2007 @NY-OC


2007_0307_114.jpg 早朝、4時。チェックアウト。今日はLAへ移動。

外は雪。3月だと言うのに。

雪は桜の花吹雪のように。ひらひらと空を舞う。
見上げると夜闇の光に透けている。

乾いた街に降る雪は雨よりも乾いている。音もなく。
ただただ、乾いた白い塊が静かにわたしに積もってゆく。

雪は、降り始めに気付かない。

いつしか降り始めたものが。

景色が変わって、初めて自分に積もっていたことに気付く。

そして気付いた時には。渇いていたたはずの水分は、低い体温で溶けだし、寒々しくわたしをぬらす。
純白の粉は、土に汚れ、泥となり人に踏みしだかれる。

わたしはそうして、風邪をひくのだろう。

雪は通り過ぎる恋に似ている。

わたしはきっと、雪を見るたびに、あの人を想い出すのだろう。



そんなことをぼんやり考えつつ、タクシーに乗り再びラガーディア。

この、移動日で仕事の無い1日をフルに遊ぶため、彼が朝一の便を希望したのである。

2人今度は同じフライト。ともにチェックインを済ませ、彼はBurgerKingへ。私はスタバで朝ご飯調達。

ウェイティングで腹ごしらえ。念願の隣りの席。手を繋いで2人でもたれ合い眠る。


1.5時間で乗り継ぎ。Transit後は、席がスプリットしてしまう。

「誰かに、代わってもらおうよぉ」。そう言うも虚しく、彼は「きみは窓際のほうがいいでしょ」

と言って、ほぼ満席の機内。通路逆の真ん中席に座り、日経を読む。


私の隣りお2人さんはセット。変わってもらえそうな気配無し。

彼のIsle側は、なにやら執筆中の難しそうな顔をしたMrビーン。窓際は空いている。

ちらちらと横目で見ながら、まったく意に介さず新聞に没頭する男を睨む。


どうも、周囲は皆グループ客のようで。まるで修学旅行のように皆席を替わり落ち着きが無い。

隣席のカップルに「落ち着かないフライトだねえ」と言われたその時。

クルーが離陸前のチェックを開始。要は、全員搭乗だ。彼の隣りはまだ空いている。

そちらを観ると、彼もこっちを見ていた。慌てて私も落ち着かない行動。

嬉々として、隣りに座る。並んで、スタンドで買ったゴシップ誌を読む。

やがてブリトニーやパリスの話題でふざけ、ちょっと明るいムード。


彼は私の身体をつついたり、脚を重ねて座ったり。隣りの学者に遠慮しつつ、仲良くCAへ。


9時。ジョンウェイン着。小さな空港で。何度も来訪している彼に着き進むが。

バゲッジクレームの指示がない。

さっきの学者を目印に、1つのラウンドテーブルを見るが、どうも荷物が少ない。

ふとみると、おそらくエアライン毎に別れたテーブル。ここじゃないようだ。

彼にそう告げ、先を1人観に行く。自分野と彼のTUMIを発見し、おろして彼を待つ。


外は暑くて。夏のよう。

リゾート感満載のホテルにチェックインするも、道中釘をさされる。

僕の会社の他の社員たちも、取引先も同じホテルだからね。他人行儀にしなきゃ、だめだよ。


チェックインも彼1人。私はロビーでぷらぷら。電話で部屋番号を告げられ、タワーを上がる。


彼は、「ちょっと離れてたから、その穴埋め。」そう言ってお部屋でじゃれあう。

今日は、ディズニーランドに行く予定。早くしないと、時間が無くなる!

慌てて支度し、ロビーの送迎バスを待つも。。。。。待てども、待てども、待てども。訊けども、来ない。

他人行儀に背中合わせに座ったスタバ。電話で会話する間抜けな2人。

気づくとしびれを切らした彼が、タクシー乗り場から私を呼び寄せた。


暑い暑い日差しの中、ディズニーランドへ。

でも、どことなく、ぎくしゃく。


手をつなぎ、ホッケーの会場のように走り抜けたいと目を輝かせた彼は、そこにはいなかった。

眠いのか、終始無言。

プロテインが見つからず、3本牛乳を飲んだため、おなかを壊し30分おきにトイレ。

救いは、びしょびしょに濡れるコースターで相席した子供たちと仲良くなり

次の観覧車でも一緒に楽しんだこと。

ワールドとランドを往復し、ワインを飲む。でも、私は気づいている。彼は、全く写真を撮らない。

カメラを忘れないでね。一緒に写真をとろうね。あんなに、念を押していたのに。


夜は急速に温度が下がる。二人の温度も。

パレードを見ようと言う彼に従うが、私は眠気も手伝い、凍死しそうだった。


近隣のRestaurant、ホテルは全て業界の人が泊まっているため、やむなくディズニーランド内で食事。

ワインを飲み、グリル。予想よりずっと美味しくて、よかった。

少しだけ、明日からの彼の仕事の話を聞いた。

聞き役に徹した私が投げかけた2、3の質問を彼は気に入ったようで

「相変らず、あなたの感性は鋭いね。いい質問だよ。」そういって、丁寧に回答してくれた。


でも、一日は一緒に展示会を見て欲しいとの当初の予定であったが

それに関して、何も言及は、やはりなかった。明日から4日、私と彼は完全別行動らしい。


でも、なんだかちょっと冷たい気温。冷たい彼に寂しさを隠し切れず。

部屋に戻り、いつものように彼の寝息を首筋に感じながらも。

埋まらない溝を感じ、ひとり小刻みに震え眠れぬ夜を過ごした。


>Chap.2 DAY4: 05, MAR, 2007 Richmond-DC-NY

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ほぼ無言でVAからDCへ、早朝2時間のドライブ。

朝っぱらから、NYへ移動。まだ暗いDCA。眠し。寒いっす。


同じフライトが取れず。40分前の便に乗る彼を見送る。

Southwestやblueflyではなく。普通のDeltaですが。この短路線。自由席なのでありました。



へー。はじめて。

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ミミ子 経由、あげまんちゃんのおすすめ品

買ってしまいました。
takakoさんには興味なし、コテコテな名前も思わず失笑。レコメンド無かったら、間違いなく素通り。

わたくし、生来天然まつげパーマ、幼少時代は爪楊枝が何本載るかで遊んだ睫の持ち主ですが。
すっぴんですが

なかなか、自然。
浮きません。馴染みます。

アメリカまで来て、何やってるんだか。。。

いつもの癖で、つけたまま寝ないようにしなくては。。。


お二人、情報ありがとう~。


Chap.2 DAY-3: 04, MAR, 2007 @Richmond


この3日というもの。家のそこかしこで。私たちは昼夜問わず抱き合い、戯れた。

あっという間に、彼の家で過ごす最後の日となる。


この日の朝も相変らず、彼はアラームで起きない。

起床予定の30分前にアラームセットし、何度もスヌーズが繰り返されるのが日課のようだ。

その日は1人ジムで走る予定のようで。目が覚めてもベッドで戯れ、なかなか出られなかった。

私が前日まで読んでいた本が、あまり面白くなかったと話すと。

この日まで足を踏み入れていなかった、彼の書斎に入る。

息を呑むほど、大きなデスクも、広い壁も埋め尽くす本の数。

考えてみれば。異国でのビジネス。変わらぬ歳であるのに、何年も前から企業のオーナーである彼。

求められる知識や話題は。想像を絶するものがあるのだろうと思った。

元来読書が好きなようだが、様々なジャンルの本を読破しているようであった。

書棚の面白そうな本をいくつか手に取り、ぱらぱらとめくる。いくつかを彼が手渡す。

すぐに読みきれそうな文庫本の新しい恋愛小説を2冊、彼が選んでくれた。

「中身、読んでもいわないでよ!ネタばれ禁止!!」普段なら手にとらないジャンル。たまには、いいか。


10時も過ぎ、私は昨日のcafeで落としてもらい、彼はジムへと向かった。

彼はこの日もトレーニング。見送るのも、なんだか楽しい。


やはり、現代の恋愛小説はあっという間だ。cafeで彼に借りた一冊を読みきってしまう。

ミュージアムまで歩くつもりだったが、今日は昨日と違い寒い1日。

ポケットに手を突っ込み、10ブロック強離れた彼の家の方向へ歩き出す。

途中、アンティークショップやギャラリーを覗き、ぷらぷらと楽しい散歩。

しかし、私は曲がる通りを間違ったようで。かなり先。エリアの端にある大通りに出てしまった。


引き返したが、寒さもありちょっと疲れを感じる。家に戻り、読書再開することに決めた。


借りた本を書斎に戻す。主不在の書斎と言うのは、なんとも落ち着かないものだ。

早々に部屋を後にし、昨日の残りのフルーツを食べ、持参した本から選び読み始める。


間もなく彼から連絡があり、30分ほどで戻ってきた。


「今日も1人でごめんね。泣いてるんじゃないかと心配でしたよ」そう言って、優しく頭を撫でた。


2人で戯れているうちに、私は寝てしまったようだ。日が傾き、目が覚める。

気づくとベッドに彼の姿は無く。家のどこを探しても、彼はいなかった。


必ず戻ってくると知りつつも、気がかりで不安で。泣きそうになった。

そう。わたしはまるで。母親のスカートの陰に隠れる、幼児のようだった。

親のようにあたたかい愛情で私を包む彼。その手を離したら。自分の所在が無いような気がした。


間もなく、ドアが開き彼が入ってくる。ジム会員証を忘れ、取りに行っていただけだった。

「よく寝てたから、起こさなかったよ。そんな心配そうな顔、しないで。僕まで悲しくなるよ」


そう言って優しく抱きしめ、空腹を訴え昨夜の鍋の続きを食べながら、本を読み始めた。


私が切ったチンゲンサイ。ずっと水にさらし洗ったのに、砂っぽかったからではないが。

寝起きで胸いっぱいな私は、食欲が無くを感じなかったため、スキップ。

しかも、夕方軽食を取ったら、間違いなく私は夕食が食べられないだろうから。


その後、また2人で昼寝をし、夕食を近所のIndianRestaurantで済ませた。

ここでもまた、私は。久々のKingFisherビールのオーダーを却下される。

ウェイターは何度も私の生年月日を聞くが、お酒を出してくれるわけでもない。

さらに、こちらが頼んだタンドリーは骨があるから。ティッカにした方がいいと食い下がる。

ビール以外の飲み物は不要と言っても退かず。ラッシーを何度も奨める。


ショートスイッチな私は、かなりキツイ口調で「インド料理は詳しいの。分かってオーダーしているのよ」

そう答えて、メニュウを閉じた。

彼はまた、そんな私を見て大笑いした。

「出た。はやギレ。今のも相当キツいよ!ほんとにキミは、そんなに可愛い顔をして怖いんだから。」


それが効を奏したのか。奥からオーナーが現れ、ビールを出してくれた。


厳禁に、ラッシーを彼にシフトし機嫌を直し、食事を済ませる。


食後、彼の明日からの出張に必要な書類を取りに、オフィスに行くことになっていた。

30分強ドライブ。RichmondはVirginiaの州都。名前でも分かるとおり、タバコや塩、酒等の発祥。

多くの企業が広大な敷地に並ぶその一角に、彼のオフィスもあった。


パーキングに1台だけ、銀色の車が留まっている。気づけば彼のいつもの車。

言わなかったっけ。タイヤに釘が刺さっているのに気づいたから、置いてきたんだよ。

勝手に私は、荷物が多いので、トランクの小さなその車から、会社の車に変えたのだと思っていたが。


その時。電話が鳴る。私のLocal#を知っているのは、5人ほどしかいない。

不思議に思うと、こまけん兄さんだった。


彼がオフィスで用を足す間、暫し10分ほど話す。

すると、彼は黙々と用を済ませ、無言であっという間にオフィスを後にした。

何となく、気まずい空気が流れた。


もっと、彼の会社も見たかったし。彼の仕事の話を聞きたかった。

帰りの車中も、何となく無言の多い時間となった。


帰宅し、2人洗濯モノを出し、早朝の出発に備えパッキング。

前日の残りのワインを少しだけ飲み、12時前にはベッドに入った。


起床予定は2時半。出発予定は3時。間もなく、彼がわたしがうるさいから眠れないと呻く。

恥ずかしいのと、申し訳ないのと。私はベッドを降り、ソファで本を読んだ。

やがて時間になり、私は先にシャワーを浴び、彼を起こした。


彼は、私がベッドにいないので早く起きたのかと訊いた。

ソファでおきていたことを告げると、「そんなこと、しなくていいのに。それなら僕がソファに行くのに」

慌しい準備の時間、そう言ってくれた。

何となくでも、昨夜から続く距離感を感じ。私は身体の冷えを感じていた。



DCAに向かう車中。朝の弱い彼は、無言だ。

「寝てていいよ。昨日寝ていないんだし」そう言ってくれたが、なんだか眠れず。

ふと、彼の家に本の入った袋を忘れてきたことに気づく。LAのガイドブックも入っているのに。


何となく、微妙なボタンを掛け違えたような、後味の悪い思いで、Richmondを後にした。


満月は、必ず欠けるものだと。何となく薄くなったその月を見てぼんやりと考えた。




chap.2-DAY2: 03, MAR, 2007 lunar eclipse @Richmond


背中越しに、彼の体温や息使いに包まれ。ゆっくりと眠る、幸せな週末の朝。幸せの象徴のような気がした。

と、何かの物音で、目が覚める。目覚ましが鳴っているのだ。

見ると、7時15分。ブラインドの外は明るい。

外された私のネックレスを落としそうになりつつ、サイドボードの目覚ましを止めるが。

彼は一向に起きる気配が無い。何度も目覚ましがSnoozeする。3回ほど鳴って、ようやく起きだす。


パリでのフルマラソンにエントリーした彼は、いよいよ追い込み。トレーナーに付いて、彼は走るのだ。


まだ半分眠りから覚めない私と暫しじゃれ合い。彼はベッドから出て着替えた。

支度をしている間に、私も起きて顔を洗う。


1人にして、ごめんね。まだ、寝てて。そう言う彼をリビングの階段で見送り、鍵を渡される。


「北2ブロック先にcafeとdeli。西3ブロック先にスタバだから。終わったら、電話するね」


「行って来ます。いい子にしててね」

キスをし、彼は階下へと消えた。再度ベッドに潜るも、既に眠気は退いていた。

起きて、用意されたバスタオルを使い、シャワーを浴びる。生き返った気分。

冷蔵庫を開けると。プロテインとビールと水以外、恐ろしいほど何も入っていない。


彼が帰宅したらブランチにしようかなと。デリへ買い物に出ることに決めた。


まだ、外はかなり冷える。まずは、スタバだ。3ブロックと言うが、3x3.結構な距離だった。

いつも彼が、朝出勤時に寄るスタバだ。日々電話越しに知るその場所でラテを買い、デリへと向かう。

思ったほど寒くは無く。彼の住む町を。彼の通る道を眺めつつ、よい散歩になった。


バター好きの彼のために、チーズとパンにするか。サンドイッチにするか。

とりあえずフルーツとジュースを買って、パニーニにしようとオーダーをしたところ。

5分後、奥から戻ったお兄さんは、ばつが悪そうに言った。

「Ms、ごめんなさい。オーブンのスイッチが入っていなくて、とっても時間がかかるんだ」

30分かかるというので、諦め別の物色をしていると。彼からの電話がかかってくる。


「おまたせしてごめんね。終わったよ。あと30分で帰るけど、きみは、どこ?」

朝ご飯の支度をしにデリに入ると答えると、彼はとても嬉しそうだった。

しかし、朝ご飯は散歩がてら、2人で彼がいつも行くカフェに行くことになった。


何となく気勢をそがれるも、あまり惹かれるものがなかったため、特に考えず帰宅。

間もなく、彼が帰って来た。


まるで子供のように、私を抱き上げあやす。


「んーーーーーーー。会いたかった。ひとりで、泣かなかった?」


彼は私を抱きしめたまま、爆笑がとまらない。

半ば怒りを隠せず彼に理由と問うと。

「だって、そのファッション。キミはどこのハイスクール?」

「きみは、ほんとうに可愛くて。笑ってしまった。ごめん」

そうか。確かに。ただでさえU-21に見られ。

常にIDなしでは酒の飲めない私。

この日は、ママにFlowerChildrenと馬鹿にされる

Joystickのカシミヤニット。

ジーンズはやはり刺繍の入ったDriveのバギーだったからだ。


そう言ってしばらく抱き合い、ソファやベッドで戯れた後、

彼が身支度をし、2人本を持ってcafeへと向かう。


彼が、毎週ブランチをするお気に入りの場所。車中、どうしてもそこに行きたい訳を彼は口にした。

「ほんとうは、きみのつくるランチも魅力的だったけれど。いつも来るここに、連れて来たかった」

「彼らに、僕の可愛い可愛いガールフレンドをどうしても、見せびらかしたくてね。」


店主のアライグマのようなお兄さんに紹介され、あたたかくなった日差しの中、外のベンチに。

2人手をつなぎ朝ご飯を食べ、お互い読書に耽り。時折中断し雑談すること3時間。


なんて、穏やかな時間だろうと思った。この時間が、いつまでも続くと、1分の隙も無く、信じていた。


風が強い。日が翳り、徐々に気温が下がる。

彼が、揃いのマグを買いたいとCrade&Barrelへ向かう。

2人でマグを選び、私は先月買おうかと迷った、ラバーのメジャーカップを眺めていると。

彼が、それも一緒に買ってくれた。


その後、夕飯の買い物をしに、Asian Marketへ。彼は、後輩を家に呼ぼうなどと言い出し(結局辞めたが)

自宅で、豚バラキムチ鍋にすることになったのである。

野菜やキムチ、豆腐等の食材を買い、その後普通のマーケットにて、ビールやワインとお肉を買った。


外はとっぷりと暮れ、ふと見上げた空。昨夜はあまりに明るい満月だったなと思っていたのに。


2007_0304_112.jpg あれ、細い三日月。おかしい。

昨夜の満月を彼に確認。大騒ぎし、空に釘付け。
しばらくすると、また月が満ちてきた。


月食だったのだ。

変わりのないはずのもの
満ちているはずのもの
全ては、うたかた。



何事もなかったかのように、月はまた明々と満ち、夜闇に眩しいまでの光を湛える。

ほんの一瞬、気付かなければ、変わりない日常。

その月はまるで。あまりに不安定で不安な私の心中を見透かしたかのような、
賑々しく笑う姿の裏側にひそむ、払拭しきれぬ暗い影を嘲笑うかのような明るさ。

私はどこに向かい、何を求め、何を確かめようとしているのか。

小さな手に掴んだものは、満月を跡形も無く消し去る月食のように。
さあっと音もなく、ぽろぽろと、跡形もなく、消え去りまた元の姿に戻るのかもしれない。ふと思った。

並んで調理し、ご飯の支度は楽しかった。リビングのソファーテーブルにマットを敷き、2人ソファに並び。

ビールをワインを飲みつつ、彼の大好きなDVDを2本観た。彼は、画面に夢中な私の写真を何枚も撮った。

Prime (日本未発売、未公開) モーターサイクル・ダイアリーズ

どちらも、ちょっと切ないストーリーだったからだろうか。

それとも、あまりに幸せな時間に。この先に待つ日々が不安になったのかどうかは、分からない。


映画が終わり、ワインも終わり。ベッドへ向かった途端。
むしょうに切なくて。泣いてしまいそうで。月を見上げたふりをしてずっと上を向き、瞼を堅く瞑り。
ただただ、感情の波が過ぎ行くのを待ち続けた夜。

この満月のような幸せのうちに、わたしもどこかへ、音もなく消えてしまえばいいのに。

そっとベッドを抜け出し、バスルームでわんわん泣いた。
なぜか、ぽろぽろ涙が止まらなかった。彼は、愕いて私を気遣ったが。涙は止まらなかった。
訳も無く、何も分からず。これは、虫の知らせ。シックスセンスだったのかもしれない。

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ふと眼にとまったカードから、あれこれ妄想。

出生率低下はhot topicsであるが。

人口維持に必要な2.1はおろか、1.25下方修正。

労働人口、税収等のみならず国力低下は免れない。

子を生み子孫を残さぬと言うことは、

子や先祖一族に対する責任放棄である。と言った話を聞いた。


となると。

自らの血のみならず、国への責任放棄でもあるわけです。

そう思うと、先進国で出生率の高いフランス、米国。確かに愛国心の塊。時にして、排他性さえ辞さぬレベル。
対して、ワーストのドイツ、日本。いずれも対戦敗戦国。愛国心を喪った民族なわけです。
(ちなみに。旅先のため、データソースがありません。適切でない部分はいずれ訂正します)

愛国心とは、人を深層で動かす基礎概念、原動力。国を高い位置に維持する推進力だとするならば。

愛校心も、同じではないかしら。

この人々の愛校心、執心は並々ならぬものがあり。
三田会の威力は、経済界をも動かす。
だから、まれに見る凋落無縁の学校なのだと、変わらぬ人気(ある人々には魅力)なのだと思う。

はたから観れば、やや常軌を逸する愛校心。結束力。

これもひとつのプロパガンダといえるかも。

ま、出産マシンならず出生率0の私が言えた義理ではないことは承知だが、

異国の地で、再認識。
もう少し、右向け右だって、いいんじゃないかと思う日々。

Chap.2-DAY1: 02, MAR, 2007 TOKYO-Detroit-WDC-Richmond


Detroitにて、仕事中と知りつつも電話。ローカルコールが嬉しい。


出張前で、時間には迎えに行けない。

と言われるも、楽しくて浮き足立つ乗り継ぎの通路。


Immigrationは、長蛇の列。

先ほどの男性が、これまたご親切に

どの列に並ぶと早いかご指南くださる。

何故こんなに混むのかと言うと。質問がやたら長い。


「何しにきたの?」の問いに、「友人に会う」と答えると。

「Boyfriendか?」と聞かれる。

これ、分かってなかったのですが危なかった。

US在住の恋人に会いにくると言うと、帰らないケースが多いのでマークされるとか。

途中で気づき、「日本では仕事してる?」に、もちろんYes。仕事も家族も日本にあると答える。

でも、そこまでは分かる。その後は、どう考えても無駄。


「SpecialRecipe、持ってきた?彼氏に手料理作ってあげるのが一番だよ」

「そのRecipeって、やっぱり日本食??」「付き合ってどのくらい?」


ゆうに5分以上経過。途中、隣りのブースやガードマンも乱入。もうええっちゅうねん。

でも、この長いイミグレは、親切な男性と私を引き離してくれた。


珍しくパスポートのど真ん中に押されたスタンプを早々にしまい、

足早にBaggage Claimへ。荷物をピックし、彼と飲もうと免税で買ったお酒をしまい

再度セキュリティをパス。ゲートに着くと、間もなくファイナルコール。メールを入れ、搭乗。

あーよかった。


ほっと溜息をつき、ほぼ満席のシートに埋まる。再会の楽しみに、心が躍り、あっという間。

2時間強のフライトで、DCA着。夕方日暮れ時。


はやる気持ちを抑え、メール。「着いたよ!」


間もなく折り返し電話。もう向かっているのだが、1時間以上かかるとのこと。

それなら、私が移動すると何度も言っているのだが。彼は、移動は大変だし危ないの一点張り。


「だって、ちょっとでも早く会いたいじゃないですか」


そう言うと、彼も納得。Rt.95の最南端の駅まで、電車で行くことに。

でも、笑ってしまう。彼はちょっととぼけたところがあり。「駅名がわからない」と言い出す。

えーとね、それじゃどうやって行くんですか・・・・?



止む無く、トロリーでMETRO乗り場に移動し、駅員に尋ねる。

教えられた駅を彼に告げると、そこで間違いないようだった。

20分。Yellowのメトロに乗る間、どうにも落ち着かない。


その駅をまさに降りた時。見計らうかのように電話が鳴る。

そのまま、駐車場方面へ。一つ目のエスカレーターを降りて。


指示どおり、パーキングへ降りるも。Springはターミナル駅。

車も人も多すぎ戸惑う。すると、人ごみから彼が走ってきた。


1ヶ月ぶり。髪を切った彼はちょっとだけ柔らかい印象。荷物を載せ、車へ。なんとなく、ギコチナイ会話。


自宅のほうに戻ると、食時をする場所が無い。夕方は帰宅ラッシュもあるゆえ

先にDCで早めの食事を済ませ、家にに向かう?と訊かれるが、それだと、彼が飲めない。

私もまだお腹がすいていないので、やはり、先に家に向かうことにした。


10分ほどすると、「もっと、こっちにこないの?」。この日はベンチシート。2人の椅子は続く。

かなり近くに座ると、彼が私の手を握る。そっと顔が重なる。


「早くこうしたくて、話聞いてなかったよ」

そう言って笑い合った後は、ただ賑やかに、何度もキスをしながら2時間のドライブ。

逢いたかった。あえてよかった。ただ素直に、そう思った。


彼の家に到着。角の家の2階だ。

ドアを開け階段を登ると、手摺には小銭と名刺の山。

フロアには、脱いだままの衣類。男の子らしい、ほほえましく雑然とした部屋が広がった。


まずリビング。続くキッチン、ダイニング、バルコニー。その奥が、バスルームと寝室。リビングの奥に、書斎。


荷物を置き、まずは2ブロック先のStickyRice。

一風、変わった和食屋にて夕飯。

なぜかと言うと。

面と向かうと照れるのだそうで、彼は並んで座るのが好きなのだ。

カウンターを選び、手を繋いで座るが、早くも、失敗。

そう。ビールをオーダーする際、私はID提示を求められる。


はー。出た。いつもの21歳~確認。

財布だけ持ってきたので、何も入っていない。

彼は笑って、「僕が取りに行くよ」と走って店を出た。

彼が無事戻り、再会の夕食。胸いっぱいで、何も食べられません。

前日まで、会社の決算&レポート作成が深夜まで及んだ彼もお疲れのようで。

頼んだばかりの2杯目のビールもそこそこに、目は閉じかけ、家に帰ろうと言い出す。


見上げると、明々とした満月。手をつなぎ家に戻り、早々に寝ることになった。
長かった1日を振り返り、バスルームに2つあるボウル、並んで歯を磨く。

なんだか、とっても幸せな気持ちがした。


大きな彼のベッド。あったかいぬくもりに包まれ、ぐっすりぐっすりと眠った。


明日からの日々を考える間もなく。

ただ、彼に包まれた幸せをからだいっぱいに感じながら。


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第2部、DAY:1 2, Mar, 2007


離陸1時間後、眼前のパッキンが落ちてくる。さすがNW quality。
飛行機は墜ちないよね。

不安でワインやビールをがぶりと飲み、寝ることにした。

非常口の席は快適だが、2つ隣りの男性のお喋りが止まらない。

挟まれた隣席の国連職員が、たしなめても止まらない。

頼む。寝かせて。眠れなかった先月は、時差ぼけがなかなか抜けなかったのだ。

6時間ほどし、漸く寝かせてもらえる。一眠りすると間もなく、着陸。

隣りのおばさまに促され、シェイドをあけると、目を疑う外の景色。

デトロイト
かなりのstormです

真っ白。視界ゼロ。
不安の中着陸。怖かった。


トランジットは僅か1時間。ちゃんと、次の便飛ぶかしら。

しかも、一度バゲッジクレーム&セキュリティをパスしなくてはならない。


彼のもとに、ちゃんとつくのだろうか。不安です。