Chap.2-DAY1: 02, MAR, 2007 TOKYO-Detroit-WDC-Richmond


Detroitにて、仕事中と知りつつも電話。ローカルコールが嬉しい。


出張前で、時間には迎えに行けない。

と言われるも、楽しくて浮き足立つ乗り継ぎの通路。


Immigrationは、長蛇の列。

先ほどの男性が、これまたご親切に

どの列に並ぶと早いかご指南くださる。

何故こんなに混むのかと言うと。質問がやたら長い。


「何しにきたの?」の問いに、「友人に会う」と答えると。

「Boyfriendか?」と聞かれる。

これ、分かってなかったのですが危なかった。

US在住の恋人に会いにくると言うと、帰らないケースが多いのでマークされるとか。

途中で気づき、「日本では仕事してる?」に、もちろんYes。仕事も家族も日本にあると答える。

でも、そこまでは分かる。その後は、どう考えても無駄。


「SpecialRecipe、持ってきた?彼氏に手料理作ってあげるのが一番だよ」

「そのRecipeって、やっぱり日本食??」「付き合ってどのくらい?」


ゆうに5分以上経過。途中、隣りのブースやガードマンも乱入。もうええっちゅうねん。

でも、この長いイミグレは、親切な男性と私を引き離してくれた。


珍しくパスポートのど真ん中に押されたスタンプを早々にしまい、

足早にBaggage Claimへ。荷物をピックし、彼と飲もうと免税で買ったお酒をしまい

再度セキュリティをパス。ゲートに着くと、間もなくファイナルコール。メールを入れ、搭乗。

あーよかった。


ほっと溜息をつき、ほぼ満席のシートに埋まる。再会の楽しみに、心が躍り、あっという間。

2時間強のフライトで、DCA着。夕方日暮れ時。


はやる気持ちを抑え、メール。「着いたよ!」


間もなく折り返し電話。もう向かっているのだが、1時間以上かかるとのこと。

それなら、私が移動すると何度も言っているのだが。彼は、移動は大変だし危ないの一点張り。


「だって、ちょっとでも早く会いたいじゃないですか」


そう言うと、彼も納得。Rt.95の最南端の駅まで、電車で行くことに。

でも、笑ってしまう。彼はちょっととぼけたところがあり。「駅名がわからない」と言い出す。

えーとね、それじゃどうやって行くんですか・・・・?



止む無く、トロリーでMETRO乗り場に移動し、駅員に尋ねる。

教えられた駅を彼に告げると、そこで間違いないようだった。

20分。Yellowのメトロに乗る間、どうにも落ち着かない。


その駅をまさに降りた時。見計らうかのように電話が鳴る。

そのまま、駐車場方面へ。一つ目のエスカレーターを降りて。


指示どおり、パーキングへ降りるも。Springはターミナル駅。

車も人も多すぎ戸惑う。すると、人ごみから彼が走ってきた。


1ヶ月ぶり。髪を切った彼はちょっとだけ柔らかい印象。荷物を載せ、車へ。なんとなく、ギコチナイ会話。


自宅のほうに戻ると、食時をする場所が無い。夕方は帰宅ラッシュもあるゆえ

先にDCで早めの食事を済ませ、家にに向かう?と訊かれるが、それだと、彼が飲めない。

私もまだお腹がすいていないので、やはり、先に家に向かうことにした。


10分ほどすると、「もっと、こっちにこないの?」。この日はベンチシート。2人の椅子は続く。

かなり近くに座ると、彼が私の手を握る。そっと顔が重なる。


「早くこうしたくて、話聞いてなかったよ」

そう言って笑い合った後は、ただ賑やかに、何度もキスをしながら2時間のドライブ。

逢いたかった。あえてよかった。ただ素直に、そう思った。


彼の家に到着。角の家の2階だ。

ドアを開け階段を登ると、手摺には小銭と名刺の山。

フロアには、脱いだままの衣類。男の子らしい、ほほえましく雑然とした部屋が広がった。


まずリビング。続くキッチン、ダイニング、バルコニー。その奥が、バスルームと寝室。リビングの奥に、書斎。


荷物を置き、まずは2ブロック先のStickyRice。

一風、変わった和食屋にて夕飯。

なぜかと言うと。

面と向かうと照れるのだそうで、彼は並んで座るのが好きなのだ。

カウンターを選び、手を繋いで座るが、早くも、失敗。

そう。ビールをオーダーする際、私はID提示を求められる。


はー。出た。いつもの21歳~確認。

財布だけ持ってきたので、何も入っていない。

彼は笑って、「僕が取りに行くよ」と走って店を出た。

彼が無事戻り、再会の夕食。胸いっぱいで、何も食べられません。

前日まで、会社の決算&レポート作成が深夜まで及んだ彼もお疲れのようで。

頼んだばかりの2杯目のビールもそこそこに、目は閉じかけ、家に帰ろうと言い出す。


見上げると、明々とした満月。手をつなぎ家に戻り、早々に寝ることになった。
長かった1日を振り返り、バスルームに2つあるボウル、並んで歯を磨く。

なんだか、とっても幸せな気持ちがした。


大きな彼のベッド。あったかいぬくもりに包まれ、ぐっすりぐっすりと眠った。


明日からの日々を考える間もなく。

ただ、彼に包まれた幸せをからだいっぱいに感じながら。