チャーミングな訪問看護所長のKさんが『私も行く~』と言うので大学病院で合流。



今回は2つの事で医師と打ち合わせ。

 



話しの中で看護師のKさんが、突然、医師に『先生 あの時 中野さんがこうなると思っていました? 私は絶対食べられなくなって胃ろうになると思っていました』と、14年前の時のことを尋ねていました。 


当時僕の体重は、50%減の31キロで骨と皮。


僕は医師と色んな事を話しますが、これは尋ねた事がなかったのでチョット関心がありました。

 
そしたら医師は即答で、何とも見事な返事。

僕はこの返事を聞いて『だから馬が合うんだ』と思い嬉しくなりました。

 
医師は、当時、ALSに対して全く先入観を持っていなかった事を初めて知りました。

だから『あの時も、僕の常識外れの考えを支持したんだ』と納得しました。

そしてそのために、僕達の要望を聞き入れ、誰よりも力になってくれました。

 
先入観はあらゆる可能性を潰してしまいますから、僕は『いい医師と出会っていたんだなぁ』と改めて思いました。

 
だからと言う訳ではありませんが、
今、僕達は医師の研究に喜んで協力しています。


 
それはそれとして、14年間不思議に思っていたことが、看護師のKさんが尋ねた事でその謎が解けました。

 
看護師のKさんは、こんな事を誰にでもサラリと尋ねるのです。

もう15年以上の付き合いになりますが、僕と何でも言い合える関係でもあります。

 
その看護師のKさんが、昨日、僕の側に来てこう言うのです。

『昨日から考えていたけど、どうしてここは上手く行くのだろう?。 みんな生き生きとしてるし、何かあればみんなワーッと力を出すじゃない。 どうしてここは支援体制が整うのだろう? 中野さんわかる?』って。

 
僕『そんなの頭を整理すれば簡単だよ』と言おうとした時。

『ごはんです~』とMさんがご飯を持って来たので、話しは中断。

今度、ゆっくり話そうと思います。

 
支援体制については、僕が1番聞かれる事です。

『どうすれば、そんな支援体制が出来るのですか?』と。


 
これは、患者さんとご家族が『どんな生活をしたいのか』と自問自答する所がスタートになります。

次に、そのために必要な支援は何か?

次に、いつから作るのか?


 
これが決まったら、その生活を実現するために、

・自分(患者)がやることを決める。
※僕自身は5つ決めました。

・身近な人に理解してもらうことを決める。
※これも5つ決めました。

・支援者にお願いすることを決める。
※これも5つ決めました。
 

これを整理して行動を起こせば、望む生活に近づき、必要な支援体制が整います。
 


 

 

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